本製品における開発資産の一覧を以下に示します。開発資産は大きく分けて、定義情報、データ、連携アプリケーションがあります。定義情報はCEPエンジンに配備して実行します。その他は、それぞれ対応するサーバに用意(配備)します。
開発資産種別 | 開発資産 | 説明 | 配備先 |
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定義情報 | イベントタイプ定義 | 入力アダプターが受信するイベントのフォーマットを定義します。フォーマットの他、ログ格納領域の指定、複合イベント処理の利用有無を定義します。 入力アダプターが受信するイベントには、XML形式とCSV形式があります。 | CEP |
ルール定義 | 高速フィルター処理のルールと、複合イベント処理のルールを定義します。それぞれ、フィルタールール言語(IF-THEN型)、複合イベント処理ルール言語(SQL型)で記述します。 複合イベント処理ルールの処理結果は、SOAP通信で外部のアプリケーションに送信するほか、ロギング機能によりディスクに蓄積することが可能です。 | ||
イベントタイプ定義(フィルター済みイベント) | 高速フィルター処理の結合・抽出処理などにより、イベントを構成する項目が変化する場合に定義します。 フィルター済みイベントはCSV形式になります。 | ||
マスタ定義 | 高速フィルター処理でマスタ参照を行う場合に作成します。参照するマスタデータの定義です。 | ||
SOAPリスナ定義 | 複合イベント処理ルールの処理結果を、SOAPで外部のアプリケーションに送信する際の、送信先となるユーザー開発Webサービスのインターフェースを定義します。 | ||
データ | イベントデータ | 定義情報の動作確認用に、CEPサーバに送信するイベントデータです。 | イベント |
マスタデータ | 高速フィルター処理でマスタ参照を行う場合に別途必要です。CSVファイル形式で、CEPサーバ上に用意します。 | CEP | |
XTP(*1)の | XTP連携を行う場合に別途必要です。連携するXTPサーバノード上に用意します。 XTPのキャッシュに対して、データの格納や更新を行うためには、別途、キャッシュアクセスアプリケーション(更新)が必要です。 | XTP | |
連携アプリ | イベント送信 | CEPエンジンに対しイベントを送信するアプリケーションです。SOAPでイベント送信を行う場合は、SOAPクライアントアプリケーションを用意します。 既存システムをイベント送信元として、CEPエンジンに直接イベントを送信する場合は不要です。新たに開発が必要な場合は、送信元になる機器に合わせた開発が必要です。 ルール定義の動作テストでは、製品に同梱されるイベント送信サンプルプログラムを利用することができます。 | イベント |
ユーザー開発 | 出力アダプターが送信するイベントデータを受け取り、動作するWebサービス(SOAPアプリケーション)です。 CEPサーバと連携するアプリケーションサーバ上に配備します。 | アプリケーション | |
イベントログ分析 | Hadoopシステムに記録したイベントログを分析するためのアプリケーションです。HadoopのJava APIを使用して開発します。 Hadoopシステム内に配備して実行します。 | Hadoop | |
キャッシュアクセス | XTPのキャッシュに最初にデータを展開するほか、キャッシュの内容を更新するためのアプリケーションです。 既存のXTPのキャッシュを活用する場合は不要です。 | アプリケーション |
(*1) Interstage eXtreme Transaction Processing Server
(*2) XTPのクライアント機能がインストール、セットアップされたアプリケーションサーバです。ユーザー開発Webサービスが配備されるアプリケーションサーバと同一の場合があります。
以下の図は、各開発資産の配備先を示します。
図5.1 開発資産の配備先