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Interstage Business Application ServerV11.0.0 インストールガイド
Interstage

4.6 インストール時のトラブル対処方法

■環境変数の設定に失敗した場合

  インストール終了時に以下のいずれかのメッセージが表示された場合、環境変数の設定に失敗しています。

  上記の場合、以下の手順に従って、システム環境変数のPATH変数、CLASSPATH変数を設定してください。以下では、“C:¥Interstage”にInterstage Business Application Serverをインストールした場合について説明します。

  1. [コントロールパネル] > [システム] > [詳細]タブをクリックしてください。

    注意

      Windows Server 2003の場合は[コントロールパネル] > [システム]の[詳細設定]タブの環境変数ボタンをクリックしてください。
      Windows Server 2008の場合は[コントロールパネル] > [システム] > [システムの詳細設定]を選択、ポップアップ表示される[システムのプロパティ]の[詳細設定]の環境変数ボタンをクリックしてください。

  2. 不要なパスを削除し、以下のファイルに記述されているパス情報をシステム環境変数のPATH変数、CLASSPATH変数に追加してください。

      C:\Interstage\path.txt
      C:\Interstage\classpath.txt

  3. コンピュータを再起動してください。

    注意

    • システム環境変数のPATH変数、CLASSPATH変数に設定できなかった場合、アプリケーションサーバや各種サービスは起動されません。上記対処後、コンピュータを再起動することで自動的にアプリケーションサーバや各種サービスが起動されます。

    • 以下の場合には、インストール時にIJServerは作成されません。必要に応じてInterstage管理コンソールからIJServerを作成してください。

      • システム環境変数のPATH変数、CLASSPATH変数に設定できなかった場合

      • IJServerの作成に必要なサービスの起動が失敗した場合

■自動セットアップが失敗した場合

  インストール時の自動セットアップが失敗した場合、自動セットアップの異常を示すダイアログが表示されます。自動セットアップの異常を示すダイアログおよびイベントビューアに出力されたメッセージの対処を行った上で、以下の対処を行ってください。

■ファイルコピーなどの異常が発生した場合

  インストール時にファイルコピーなどの異常が発生した場合、コンピュータの再起動を促す画面が表示されます。その場合、インストール終了後に表示されるコンピュータ再起動の選択画面で、[はい、今すぐコンピュータを再起動します。]、または[いいえ、後でコンピュータを再起動します。]を選択し[完了]をクリックしてください。
  インストール時にファイルコピーなどの異常が発生した場合のインストール処理は、コンピュータの再起動をもって完了します。[いいえ、後でコンピュータを再起動します。]を選択した場合、Interstageの環境作成の前にコンピュータの再起動が必要です。

■サービスの起動に関するエラーメッセージが出力された場合

  インストール時にサービスの起動に関する以下のエラーメッセージが出力された場合の対処について説明します。

ターミナルサービスが実行モードの場合

  以下の場合、ターミナルサービスが実行モードの可能性があります。

  上記の場合、本製品をアンインストールした後、以下のコマンドを実行して、ターミナルサービスをインストールモードに変更し、再度本製品をインストールしてください。

CHANGE USER /INSTALL

  本製品のインストール完了後、以下のコマンドを実行して、ターミナルサービスを実行モードに変更してください。

CHANGE USER /EXECUTE

■他製品によりCORBAサービスがインストールされている場合

  本製品に内蔵されているCORBAサービスは他の製品にも使用されています。
  CORBAサービスが内蔵されている製品がすでにインストール済みの状態において、本製品のインストールを行うと、以下のメッセージが出力されます。

  上記の場合、“排他ソフトウェア”に示す製品がインストールされている可能性があります。本製品をインストールする場合は、該当の製品をアンインストール後、本製品をインストールしてください。

■Web Package機能のインストール時にServletサービスに関するエラーメッセージが出力された場合

  Web Package機能のインストール時に、Servletサービスに関する以下のメッセージが出力された場合の対処について説明します。

Servletサービスの環境の初期設定ができませんでした。

  上記の場合、IJServerとWebサーバをそれぞれ別のサーバマシンに分離して運用するための初期設定ができませんでした。
  必要に応じて、IJServer用とWebサーバ用のサーバマシン上で、それぞれのInterstage管理コンソールから、[システム] > [環境設定]タブ > [Servletサービス詳細設定] > [Webサーバとワークユニットを同一のマシンで運用する]で[運用しない]を選択してください。

■セットアップステータスでハングアップした場合

  セットアップステータス表示中に“Alt”キーを押下しながら“C”キーを押下(Alt+C)、または[Cancel]、[キャンセル]をクリックした場合、サービスの登録処理に失敗した旨のポップアップメッセージが表示され、Interstage Business Application Serverのインストールがハングアップすることががあります。

  このような状態になった場合は、Interstage Business Application Serverの資産・情報を削除した後、Interstage Business Application Serverを再インストールしてください。
  Interstage Business Application Serverの資産・情報の削除方法は、“Interstage Business Application Server サーバパッケージ”のDVD-ROM内の“HowToDel.txt” (ドライブEの場合、E:\HowToDel.txt)を参照してください。

■サービスの登録に失敗しハングアップした場合

  インストールフォルダ名に使用できない文字、および記号を指定してインストールすると、サービス登録に失敗して、Interstage Business Application Serverのインストールがハングアップすることがあります。

  このような状態になった場合は、Interstage Business Application Serverの資産・情報を削除した後、Interstage Business Application Serverを再インストールしてください。
  Interstage Business Application Serverの資産・情報の削除方法は、“Interstage Business Application Server サーバパッケージ”のDVD-ROM内の“HowToDel.txt” (ドライブEの場合、E:\HowToDel.txt)を参照してください。

■インストール資源が残る場合

  セットアップステータス表示中に[Cancel]、[キャンセル]をクリックした場合、Interstage Business Application Serverのインストール資源が残る場合があります。
  このような状態になった場合は、以下の作業を行ってください。

不適切な画面が表示された場合

  ターミナルサービスが実行モードの状態で本製品のインストールを実行した場合、インストール時に以下の画面が表示されることがあります。この場合、以下の手順に従って本製品のインストールを完了させてください。

  1. 本製品のインストール完了、またはコンピュータの再起動を促す画面が表示されるまでインストール作業を行います。

  2. 表示されている下記の画面の[次へ]をクリックします。

  3. 下記の画面が表示されたら[完了]をクリックします。

  4. 本製品のインストール完了、またはコンピュータの再起動を促す画面の[完了]をクリックします。

■イベントビューアにtd11052の警告メッセージが出力された場合

  インストール時にイベントビューアに下記警告メッセージが出力される場合があります。

TD: 警告: td11052:ワークユニットの自動起動に失敗しました(IJServer-definition error)

  上記の場合、問題はありませんのでメッセージは無視してください。

Java EE機能のセットアップに失敗した場合

  Java EE機能に関する以下のメッセージが出力され、その後Interstage Java EE DASサービスおよびInterstage Java EE Node Agentサービスの起動に失敗する場合があります。

  上記の場合、インストールの終了後にijinitコマンドを実行してJava EE運用環境の初期化を行ってください。ijinitコマンドの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。