図10.1 フレームワークの組み合わせモデル
■TERASOLUNAフレームワーク
TERASOLUNAフレームワーク・ラインナップのうち、次のJavaフレームワークを提供します。
Javaフレームワーク | バージョン |
---|---|
TERASOLUNA Server Framework for Java (Web版) | 2.0.4.0相当 |
TERASOLUNA Server Framework for Java (Rich版) | 2.0.4.0相当 |
TERASOLUNA Batch Framework for Java | 2.0.3.2相当 |
TERASOLUNA Server Framework for Java (Web版)
Webアプリケーション開発に必要な機能を備えた汎用フレームワークです。Spring Frameworkをベースとしています。
以降、TERASOLUNA-Webと表記します。
TERASOLUNA Server Framework for Java (Rich版)
リッチクライアントアプリケーション開発に必要な機能を備えた汎用フレームワークです。Spring Frameworkをベースとしています。
以降、TERASOLUNA-Richと表記します。
TERASOLUNA Batch Framework for Java
Javaによるバッチアプリケーション開発を実現するためのフレームワークです。
バッチアプリケーションでは、限られたリソースでの大量データの処理や、バッチ処理特有のトランザクション管理が求められます。これらバッチアプリケーション特有の要件をフレームワークでサポートすることで、システムの品質向上・開発の効率化を実現します。
以降、TERASOLUNA-Batchと表記します。
TERASOLUNA-Batchでは、次のジョブ実行をサポートしています。
IJServer上での非同期バッチデーモンを使用しない非同期ジョブ
IJServer上での非同期バッチデーモンを使用した非同期ジョブ
以降、上記のJavaフレームワークをTERASOLUNAフレームワークと表記します。
また、TERASOLUNAフレームワークを使用して開発・運用するアプリケーションを、TERASOLUNAアプリケーションと表記します。
TERASOLUNA Batch Framework for Javaと本製品に含まれるTERASOLUNA Batch Framework for Javaが提供する機能の差異を下表に示します。
機能名 | TERASOLUNA Batch Framework for Java 2.0.3.2 | 本製品で提供するTERASOLUNA Batch Framework for Java |
---|---|---|
スタンドアロンでのジョブ実行 | ○ | × |
アプリケーションサーバ上でのジョブ実行 | ○ | ○ |
同一Java VM上での非同期バッチデーモンの複数起動 | ○ | × |
TERASOLUNA Batch Framework for Java 、TERASOLUNA Server Framework for Java (Web版)およびTERASOLUNA Server Framework for Java (Rich版)に共通の独自機能を下表に示します。
機能名 | 本製品に含まれるTERASOLUNAに提供する独自機能 |
---|---|
Symfowareのサポート | ○ |
StringUtilOracleクラス (注) | ○ |
注) TERASOLUNAのマニュアルにおいて“CD-01 ユーティリティ機能”としてStringUtilクラスが説明されていますが、本製品におけるStringUtilクラスでは全角の「%」および「_」がエスケープされません。Oracleを使用する場合は本機能を使用してください。
■ブランクプロジェクトとサンプルプロジェクト
次のプロジェクトを提供します。
これらのプロジェクトをインポートすることで、TERASOLUNAアプリケーションの開発環境を構築することができます。
ブランクプロジェクト
TERASOLUNAアプリケーションの開発を行うためのプロジェクトです。
ブランクプロジェクトの使用方法は、“10.3 TERASOLUNAの開発”を参照してください。
サンプルプロジェクト
ブランクプロジェクトに簡単なサンプルを追加したプロジェクトです。
サンプルプロジェクトの使用方法は、“付録A TERASOLUNAのサンプルアプリケーション”を参照してください。