Interstage Business Application Serverは、オープンソースのフレームワークとして人気のあるStruts、Spring Framework、iBATIS、そしてそれらを統合した汎用フレームワークであるTERASOLUNAを提供します。
各フレームワークについて以下に説明します。
Struts
Webアプリケーションに、Model、View、ControllerのMVC構造を適用して、Webアプリケーションの開発を容易にするフレームワークです。
Spring Framework
DI(Dependency Injection)機能やAOP(Aspect Oriented Programming)により、POJO(Plain Old Java Object)クラスを組み合わせてアプリケーションを作成することを可能にして、業務アプリケーションの開発を容易にするフレームワークです。
iBATIS
JavaオブジェクトとRDBのデータ構造の違いを吸収してマッピング(O/Rマッピング)することにより、データアクセス層のアプリケーションの開発を容易にするフレームワークです。
TERASOLUNA
Struts、Spring Framework、iBATISを統合した汎用フレームワークです。Webアプリケーション向け、リッチクライアント向け、バッチアプリケーション向けのフレームワークがあります。
Struts、Spring Framework、iBATISのオリジナルのマニュアルおよびjavadocは、Interstage Business Application ServerのマニュアルCD-ROM内に格納されています。
TERASOLUNAのマニュアルについては、下記のサイトを参照してください。
( http://sourceforge.jp/projects/terasoluna/ )
一貫したログの出力
Interstage Business Application Serverでは、上記のフレームワークを組み合わせた際に、1つのリクエストに対して1つの“コンテキストID”を紐付けてログを出力することができます。各フレームワークが出力するログに一貫して同じIDがついているため、どのリクエストの処理がどのような処理ルートを実行したかをログから判別することができます。詳細は、“第12章 標準ログ”を参照してください。