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Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド
Systemwalker

3.9.20 VMホストのメンテナンスモードを設定

機能説明

VMホストのメンテナンスモードを設定します。

オプション

基本オプション

(1) hostname

vCenterサーバのホスト名またはIPアドレスです。

ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。

ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) vmhost

実行対象とするVMホストのESXサーバ名です。

ESXサーバ名は複数指定できます。

ESXサーバ名を省略した場合、引数エラーとなります。

ESXサーバ名の個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

ESXサーバ名の複数指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.18 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

拡張オプション

(1) vmusername

vCenterサーバで操作を実行するユーザー名です。

実行するユーザー名の入力を省略した場合、引数エラーとなります。ただし実行するユーザー名と、実行に必要なパスワードを両方とも省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した"VMware vCenter Server"に関連づけられているユーザーの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

実行するユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) vmpassword

vCenterサーバで操作を実行するユーザーのパスワードです。

実行に必要なパスワードの入力を省略した場合、引数エラーとなります。ただし実行するユーザー名と、実行に必要なパスワードを両方とも省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した"VMware vCenter Server"に関連づけられているユーザーのパスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

実行に必要なパスワードの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(3) mode

VMホストに設定するメンテナンスモードです。
メンテナンスモードに設定する場合は“on”、メンテナンスモードを解除する場合は“off”を設定します。

省略値は“on”です。

(4) multiplicity

vmhostオプションにESXサーバ名を複数指定した場合におけるVMホストに対しての実行多重度を指定します。

1~100の範囲で指定が可能です。

vmhostに指定されたサーバ名の個数を超える値が指定された場合、vmhostに指定されたサーバ名の個数が指定されたものとして動作します。

省略した場合は、10が指定されたものとして動作します。

本オプションに大きな値を指定した場合、vCenterサーバに負荷がかかる場合があります。

(5) operationmode

vmhostオプションにESXサーバ名を複数指定した場合の運用操作部品の動作モードを指定します。

指定できる値は以下です。なお、大文字/小文字は区別しません。

- continue : 指定したVMホストの最後まで実行する。

- abort : エラーを検出したVMホストで処理を中断する。

省略した場合は、"continue"が指定されたものとして動作します。

"abort"を指定し、実行多重度が2以上指定されている場合、エラーを検出した時点で実行中のサーバの処理が終了してから中断します。

ESXサーバ名が1つのとき、本オプションの指定は無視されます。

(6) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。
300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待ち合わせを10分間する場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

(7) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。
運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回する場合:2

なお、ESXサーバ名を複数指定した場合、本オプションの指定は無視されます。

(8) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。
運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300


timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

アイコン

シンボル名
矢印名

復帰値

意味

成功

0

メンテナンスモードの設定に成功しました。

失敗

42

PowerShellが実行できませんでした。vCenterサーバのPowerShellの実行環境に問題があります。

161

vCenterサーバへの接続または操作に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。なお、ESXサーバ名を複数指定した場合、リトライしません。

171

vCenterサーバとの通信処理で認証エラーが発生しました。

180

複数の操作に失敗しました。各サーバに対する操作の復帰値は、出力情報"vmhost_maintenance_result"の"Return_code"を確認してください。

189

エージェントが導入されているサーバに対して運用操作部品による操作を実施する際に、サーバとの通信処理(ファイル転送基盤)で異常が発生しました。標準エラー出力にファイル転送基盤のエラーコードを出力します。エラーコードについては、“3.22 ファイル転送基盤の詳細コード”を参照してください。

197

オプションの内容に誤りがありました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。

203

運用操作部品を正常に実行できませんでした。管理サーバの環境に問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力情報の指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力情報の指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

208

運用操作部品の実行途中に自動運用プロセスのリカバリが行われたため、自動運用プロセスを中止状態にしました。

出力情報

変数

意味

message

  • vmhostにESXサーバ名を1個指定した場合

    実行結果を示すメッセージを設定します。

  • vmhostにESXサーバ名を複数指定した場合

    すべてのVMホストの操作に成功した場合、以下のメッセージを設定します。

    The operation component was successful.

    一部、または、すべてのVMホストの操作に失敗した場合、失敗したVMホストの情報をvmhost_maintenance_resultと同じ形式で出力します。

vmhost_maintenance_result

指定したVMホストに対して実行した結果を設定します。

vmhost_maintenance_list

VMホストの操作に成功したサーバの一覧をCSV形式で設定します。

vmhost_maintenance_fault_list

VMホストの操作に失敗したサーバの一覧をCSV形式で設定します。

returnCode

復帰値を設定します。

vmhost_maintenance_resultの出力形式は以下です。

[hostname],[復帰値],[出力情報],[メッセージ]


[出力情報]には何も出力しません。

[メッセージ]には以下を出力します。

<例>

vmhostに"esx1,esx2,esx3"を指定し、esx3のメンテナンスモードの設定に失敗した場合

"vmhost",Return_code,"Output","Message"
"esx1",0,"","Success"
"esx2",0,"","Success"
"esx3",161,"","2012/03/01 15:00:00 Get-VMHost VMHost with name 'esx3' was not found, using the specified filter(s)"


上記の例の場合、messageには以下が出力されます。

<例>

"hostname",Return_code,"Output","Message"
"esx3",161,"","2012/03/01 15:00:00 Get-VMHost VMHost with name 'esx3' was not found, using the specified filter(s)"

注意事項