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Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド
Systemwalker

3.9.11 仮想サーバを構築

機能説明

仮想環境の管理製品に接続して、仮想サーバを構築します。

オプション

基本オプション

(1) templatename

構築するサーバのテンプレート名です。
テンプレート名を省略した場合、引数エラーとなります。
テンプレート名の文字数の上限は、1024文字です。1024文字より大きい場合、引数エラーとなります。

(2) imagename

構築するサーバのイメージ名です。
イメージ名を省略した場合、引数エラーとなります。
イメージ名の文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(3) servername

構築するサーバに付与する名前です。
ServerView Resource Orchestratorで仮想環境を管理している場合は、ここに指定した名前をL-Server名として登録します。
サーバ名を省略した場合、引数エラーとなります。
サーバ名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(4) serverpassword

構築するサーバの管理者パスワードです。
適用するイメージに設定されている管理者パスワードを指定します。
構築するサーバのOSがWindowsの場合、適用するイメージに管理者パスワードが設定されていない場合には、ここに指定したパスワードが管理者パスワードになります。
パスワードを省略した場合、引数エラーとなります。
パスワードの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(5) network

構築するサーバのネットワーク環境を設定するためのネットワークリソース名です。
最大3つのネットワーク環境に対してネットワークリソース名を指定可能です。
同一のネットワークリソースを使用して複数のネットワーク環境を設定する場合には、設定するネットワーク環境の数だけネットワークリソース名を指定します。
ネットワークリソース名を省略した場合、引数エラーとなります。
ネットワークリソース名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.18 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

(例)
ネットワーク環境1にネットワークリソース名:network_a、ネットワーク環境2にネットワークリソース名:network_bを指定する場合:
network_a,network_b

(例)
ネットワーク環境1にネットワークリソース名:network_a、ネットワーク環境2にネットワークリソース名:network_a、ネットワーク環境3にネットワークリソース名:network_bを指定する場合:
network_a,network_a,network_b

(6) manageserver

仮想環境の管理サーバのIPアドレスです。
仮想環境の管理サーバと管理サーバが同じサーバの場合は、`127.0.0.1`を指定します。
IPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。
IPアドレスの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

拡張オプション

(1) numofprocessor

仮想サーバのCPU数です。
テンプレートの構成環境情報から仮想サーバのCPU数を変更する場合に、変更後のCPU数を指定します。
1~8の範囲で指定が可能です。それ以外の場合、引数エラーとなります。

(2) processorspeed

仮想サーバのCPU性能です。
テンプレートの構成環境情報から仮想サーバのCPU性能を変更する場合に、変更後のCPU性能を指定します。
GHzを単位として、0.1~8の範囲で小数第一位まで指定が可能です。なお、単位(GHz)は指定不要です。
指定する文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(3) memorysize

仮想サーバのメモリ容量です。
テンプレートの構成環境情報から仮想サーバのメモリ容量を変更する場合に、変更後のメモリ容量を指定します。
Gバイトを単位として、0.1~255の範囲で小数第一位まで指定が可能です。単位(Gバイト)は指定不要です。
指定する文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(4) serveripaddress

構築する仮想サーバに割り当てるIPアドレスです。
仮想サーバに特定のIPアドレスを割り当てる場合に指定します。
最大3つのネットワーク環境に対してIPアドレスを指定可能です。指定する順番はnetwork:ネットワークリソース名の指定と同じ順番にします。
IPアドレスの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.18 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

(5) productkey

構築する仮想サーバに割り当てる製品キーです。

構築するサーバのOSがWindowsの場合に指定します。Windows以外の場合は指定しても無効になります。

製品キーを省略した場合、ServerView Resource Orchestrator のOSプロパティ定義ファイルで設定された値を使用します。

(例) AAAAA-BBBBB-CCCCC-DDDDD-EEEEE

(6) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

(7) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

(8) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300


timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

アイコン

シンボル名
矢印名

復帰値

意味

成功

0

仮想サーバの構築に成功しました。

失敗

161

仮想環境の管理製品との通信処理でエラーが発生しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。

171

仮想環境の管理製品との通信処理で認証エラーが発生しました。

172

仮想サーバの構築に失敗しました。

188

実行中に通信が切断しました。

189

仮想環境の管理サーバに接続できませんでした。

197

オプションの内容に誤りがありました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。

203

運用操作部品を正常に実行できませんでした。管理サーバの環境に問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力情報の指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力情報の指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

208

運用操作部品の実行途中に自動運用プロセスのリカバリが行われたため、自動運用プロセスを中止状態にしました。

出力情報

変数

意味

message

仮想サーバの構築に成功した場合、以下のメッセージを設定します。

The operation component was successful.

仮想サーバの構築に失敗した場合、エラー内容を文字列として設定します。

returnCode

復帰値を設定します。

注意事項