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Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド
Systemwalker

3.2.4 複数の運用プロセスを実行

機能説明

指定した運用プロセスを実行し、終了を待ち合わせます。指定した運用プロセスに渡すパラメーターの個数分、運用プロセスを最大16多重(デフォルト:1多重)で実行します。

例えば、パラメーターが10個、多重度に4を指定した場合は、最大4多重で10個の運用プロセスを実行します。

オプション

基本オプション

(1) subflowname

実行する運用プロセスの名前を指定します。

ここで指定する名前はSystemwalker Runbook Automationの管理サーバに登録した運用プロセスの名前を指定する必要があります。

指定した名前に対応する運用プロセスが存在しない場合は、引数エラーとなります。

なお、指定した運用プロセスが正常ルートを通って終了したか/エラールートを通って終了したかを判断するためには、正常時に到達するExitノードとエラー時に到達するExitノードを分けておく必要があります。

(2) parameters

実行する運用プロセスに渡すパラメーターを指定します。

以下の形式で値を指定する必要があります。

タグ

説明

備考

ParameterSet

運用プロセスに渡すパラメーター全体の集合を現すタグ

出現回数:1

Parameter

1度の運用プロセス実行時に渡すパラメーターを表すタグ

出現回数:1~128

属性名:ID

1からの連番でパラメーターの番号を記載してください。実行された運用プロセスのプロセスインスタンス名の末尾に、IDの値が付加されます。

出現:必須

属性名:ProcessInstanceID

ここでは指定する必要はありません。(指定しても無視されます。)

出現:オプション

属性名:Result

運用プロセスの実行結果が格納されます。ここでは指定する必要はありません。(指定しても無視されます。)

出現:オプション

属性名:ExitNodeName

運用プロセスが到達したExitノードの名前が格納されます。ここでは指定する必要はありません。(指定しても無視されます。)

出現:オプション

TargetUDA

実行する運用プロセス上のユーザ定義属性に対応するタグ

出現回数:1以上

属性名:Name

実行する運用プロセス上のユーザ定義属性の名前を指定してください。

出現:必須

※今版ではタイプがSTRINGのユーザ定義属性のみをサポートします。

属性名:Value

実行する運用プロセス上のユーザ定義属性に設定する値を指定してください。

出現:必須

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<ParameterSet>
  <Parameter ID="1">
    <TargetUDA Name="hostname" Value="serverA"/>
    <TargetUDA Name="patchId" Value="T999999XX-99,T888888XX-88"/>
  </Parameter>
  <Parameter ID="2">
    <TargetUDA Name="hostname" Value="serverB"/>
    <TargetUDA Name="patchId" Value="T999999XX-99"/>
  </Parameter>
      ・・・
  <Parameter ID="N">
    <TargetUDA Name="hostname" Value="serverZ"/>
    <TargetUDA Name="patchId" Value="T999999XX-99"/>
  </Parameter>
</ParameterSet>

拡張オプション

(1) multiplicity

運用プロセスの実行多重度を指定します。

1~16の範囲で指定が可能です。

実行多重度を省略した場合は、1を指定します。

(2) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

(3) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

(4) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300


timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

アイコン

シンボル名
矢印名

復帰値

意味

成功

0

処理が正常終了しました。

失敗

1~128

Exitノードに到達せずに終了した運用プロセスの個数を返します。

197

オプションの内容に誤りがありました。

200

処理が異常終了しました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。

203

運用操作部品の実行が失敗しました。管理サーバの環境に問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力情報の指定情報の指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力情報の指定情報の指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

208

運用操作部品の実行途中に自動運用プロセスのリカバリが行われたため、自動運用プロセスを中止状態にしました。

出力情報

変数

意味

message

複数の運用プロセスの実行に成功した場合、以下のメッセージを設定します。

The operation component was successful.

複数の運用プロセスの実行に失敗した場合、エラー内容を文字列として設定します。

plural_designation_result

複数の運用プロセスの実行に成功した場合、実行結果をXML形式の文字列として設定します。詳細は下記をご参照ください。

non_arrival_number

実行した運用プロセスの中で、Exitノードに到達せずに終了した運用プロセスの個数を設定します。

returnCode

復帰値を設定します。

plural_designation_resultのフォーマット

以下のフォーマットで実行結果を出力します。

タグ

説明

備考

ParameterSet

運用プロセスに渡すパラメーター全体の集合を現すタグ

出現回数:1

Parameter

1度の運用プロセス実行時に渡すパラメーターを表すタグ

出現回数:1以上

属性名:ID

運用プロセス実行前に入力された値が入ります。

出現:必須

属性名:ProcessInstanceID

実行された運用プロセスのプロセスインスタンスIDが格納されます。

出現:必須

属性名:Result

運用プロセスの実行結果が格納されます。運用プロセスがExitノードまで到達した場合は"SUCCESS"、エラーが発生した場合は"ERROR"、運用プロセスが中断された場合は"ABORTED"が格納されます。

出現:必須

属性名:ExitNodeName

運用プロセスが到達したExitノードの名前が格納されます。Exitノードに到達しなかった場合、値は設定されません。

出現:オプション

TargetUDA

実行する運用プロセス上のユーザ定義属性に対応するタグ

出現回数:1以上

属性名:Name

運用プロセス実行前に入力された値が入ります。

出現:必須

属性名:Value

運用プロセス実行後に、Nameに対応するユーザ定義属性に格納されている値が入ります。

出現:必須

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<ParameterSet>
  <Parameter ID="1" ProcessInstanceID="1010" Result="SUCCESS" ExitNodeName="Exit1">
    <TargetUDA Name="hostname" Value="serverA"/>
    <TargetUDA Name="patchId" Value="T888888XX-88"/>
  </Parameter>
  <Parameter ID="2" ProcessInstanceID="1020" Result="SUCCESS" ExitNodeName="Exit2">
    <TargetUDA Name="hostname" Value="serverB"/>
    <TargetUDA Name="patchId" Value="T999999XX-99"/>
  </Parameter>
  <Parameter ID="3" ProcessInstanceID="1030" Result="ERROR">
    <TargetUDA Name="hostname" Value="serverC"/>
    <TargetUDA Name="patchId" Value="T999999XX-99"/>
  </Parameter>
      ・・・
  <Parameter ID="N" ProcessInstanceID="1040" Result="ABORTED">
    <TargetUDA Name="hostname" Value="serverZ"/>
    <TargetUDA Name="patchId" Value="T999999XX-99"/>
  </Parameter>
</ParameterSet>

注意事項