業務処理開始アプリケーションは、フローとして構築された一連のアプリケーション群の処理を開始させる役割をもったアプリケーションです。業務処理開始アプリケーションによるフローの処理開始を、フローの起動と呼びます。
メッセージを発行する業務処理開始アプリケーションは、非同期アプリケーション連携実行基盤のAPIを用いて容易にメッセージを発行することができます。非同期アプリケーション連携実行基盤のAPIはスレッドセーフであり、複数のメッセージ発行要求を同時に処理することができます。スレッド単位に非同期アプリケーション連携実行基盤のAPIのオブジェクトを生成してメッセージを発行してください。
業務処理開始アプリケーションとしては、以下のアプリケーションが利用できます。ただし、業務処理開始アプリケーションとして動作させるには、非同期アプリケーション連携実行基盤のAPIを含める必要があります。
Webアプリケーション[Servlet2.3規約準拠]
EJB(Enterprise JavaBeans)[EJB2.0規約準拠]
Javaアプリケーション(通常のクラス)
フローの起動には、以下の2種類のパターンがあります。
突き放し型フロー起動(非同期型)
待ち合わせ型フロー起動(同期型)
■突き放し型フロー起動(非同期型)
概要
フロー起動を行った後、フローの処理の完了を待たずにすぐに処理が復帰する起動方法です。待ち時間が少ないために処理のむだがなく、業務処理開始アプリケーションで多くの処理を受け付けて、連続的にフローを起動する必要がある場合などに適します。
■待ち合わせ型フロー起動(同期型)
概要
フロー起動を行った後、待ち状態になり、フローの処理が完了した時点で処理が復帰する起動方法です。業務処理開始アプリケーションで、フローの処理終了をリアルタイムに認識することが可能なため、業務処理開始アプリケーションでフローの処理終了を待って、即時結果に応じた処理を行う場合などに適します。
業務処理開始アプリケーションの詳細は、“第6章 業務処理開始アプリケーション(Java)”を参照してください。