本製品がサポートする業務モデルには、以下の3つがあります。
同期型のオンライン業務
ディレイド型のオンライン業務
オンデマンド型のオンライン・バッチ連携業務
それぞれの業務モデルの選択ポイントを説明します。
業務モデル | 選択のポイント |
---|---|
同期型のオンライン業務 | 1つの業務やWebサービス内のアプリケーションを一問一答で同期的に呼び出し、処理結果をその場で受け取るオンライン業務に使用します。形式によって、同期アプリケーション連携実行基盤またはApcoordinatorを選択します。 同期アプリケーション連携実行基盤を使用する場合 Apcoordinatorを使用する場合 |
ディレイド型のオンライン業務 (業務フローを使用した複数アプリケーションの連携) | アプリケーションの処理要求を突き放して実行し、業務処理自体は非同期に実行して後から処理結果を受け取る場合や、サーバ上の複数のアプリケーションを業務フローに従って連鎖的に実行する業務に使用します。この形態の場合は、非同期アプリケーション連携実行基盤を選択します。 非同期アプリケーション連携実行基盤 |
オンデマンド型のオンライン・バッチ連携業務 | オンライン業務を停めずに、オンライン処理の取引履歴や実行履歴を元にタイムリーに行うバッチ業務に使用します。 |
注1) アプリケーションには、COBOLおよびJavaが使用できます。C言語は使用できません。
オンライン業務は、Webがベースで構築されることが多く、その構成は、画面表示を行うフロント部分をJSPやServletで作成し、実際の業務処理を行うアプリケーションと画面の入出力をコントロールするEJB(Servlet)に役割を分離するMVCモデルが主流です。
本製品を使用した同期型のオンライン業務のシステムモデルを以下に示します。
[同期型のオンライン業務]
クライアントおよびサーバの両方のアプリケーションをJ2EEに特化して作成する場合は、Apcoordinatorを使用します。詳細は、“Apcoordinator ユーザーズガイド”を参照してください。
ディレイド型のオンライン業務や業務フローを使用した複数アプリケーションの連携を行う場合は、同期型のオンライン業務モデルと基本的な構成は同一です。しかし、同期型のオンライン業務モデルが、特定の業務処理を要求応答形式で実行するのに対し、サーバで複数の業務を実行するアプリケーションを突き放して実行したり、フローに定義した順番で逐次呼び出し、最終的な結果を業務処理の応答として受信する点が異なります。
本製品を使用したディレイド型のオンライン業務(業務フローを使用した複数アプリケーションの連携)のシステムモデルを以下に示します。
[ディレイド型のオンライン業務(業務フローを使用した複数アプリケーションの連携)]
高信頼性ログに蓄積されたユーザログを元に、バッチ処理など他システムとの連携を容易にする機能をオンデマンド連携サービスとして提供します。
オンデマンド連携サービスでは、本製品の提供するエクスポートユーティリティを使用することによりオンライン処理から高信頼性ログへ書き込んだログデータをファイルとして出力して、分析処理やバッチ処理で利用することが可能となります。
オンデマンド連携サービスでは、バイナリデータを扱うことができます。
本製品を使用したオンデマンド型のオンライン・バッチ連携業務のシステムモデルを以下に示します。
[オンデマンド型のオンライン・バッチ連携業務]
注意
全てのプラットホームで文字コードおよびデータ型を統一する必要があります。
ポイント
関連製品に、バッチ業務を行うための“Interstage Job Workload Server”を提供しています。詳細は、“Interstage Job Workload Server 解説書”を参照してください。