■旧バージョン・レベルからの変更
◆トラブル時の一括情報採取ツールの変更
Interstage Business Application Server V10.0.0以降では、トラブル時に調査用の資料採取に使用するコマンドを変更しています。
| バージョン・レベルが9.2以前 | バージョン・レベルが10.0以降 |
---|---|---|
一括情報採取ツール | [Interstageのインストールディレクトリ]\bin\apfwcollectinfo.exe | [Interstageのインストールディレクトリ]\bin\iscollectinfo.exe |
| バージョン・レベルが9.2以前 | バージョン・レベルが10.0以降 |
---|---|---|
一括情報採取ツール | /opt/FJSVibs/bin/apfwcollectinfo | /opt/FJSVisco/bin/iscollectinfo |
◆旧版マニュアルからの変更
V9.0からチュートリアルガイドが追加されています。
V9.0から以下のメッセージのエラー種別を変更しています。
| バージョン・レベルが8.0.1 | バージョン・レベルが9.0.0以降 |
---|---|---|
エラー時のメッセージ番号 | エラー種別は“情報(INFO)” | エラー種別は“エラー(ERROR)” |
V9.1.0からログ機能を使用する場合のIPC資源の見積り式を以下のように変更しています。詳細は、“Interstage Business Application Server チューニングガイド”の“ログ機能を使用する場合のチューニング”を参照してください。
Solaris 10の場合
共用メモリ | バージョン・レベルが9.0.0以前 | バージョン・レベルが9.1.0以降 | |
---|---|---|---|
パラメタ | 種類 | ||
project.max-shm-memory | 加算値 | 起動するログ出力サービス数 * (20 + (maxMsgSize + 33) * maxMsgCount) + 15166264 | 起動するログ出力サービス数 * (1100 + (maxMsgSize + 33) * maxMsgCount) + 15167344 |
共用メモリ | バージョン・レベルが9.0.0以前 | バージョン・レベルが9.1.0以降 | |
---|---|---|---|
パラメタ | 種類 | ||
kernel.shmmax | 設定値 | 以下の値のうち、最大値を指定 起動するログ出力サービス数 * (20 + (maxMsgSize + 33) * maxMsgCount) | 以下の値のうち、最大値を指定 起動するログ出力サービス数 * (4200 + (maxMsgSize + 33) * maxMsgCount) |
◆同期アプリケーション連携実行基盤におけるサーバアプリケーション名指定時の動作変更
V9.0以降では、同期アプリケーション連携実行基盤において、業務共通制御の振分け制御でサーバアプリケーション名を指定できるようになりました。そのため、次の場合の動作が変更となります。
クライアントアプリケーションで指定するサーバアプリケーション名が空文字の場合
| バージョン・レベルが8.0.1 | バージョン・レベルが9.0.0以降 | |
---|---|---|---|
振分け制御で正しいサーバアプリケーション名を指定した場合 | 振分け制御でサーバアプリケーション名を指定しない場合、または指定した名前のサーバアプリケーションが存在しない場合 | ||
サーバの動作 | - | 指定したサーバアプリケーションを呼び出します。 | メッセージを出力します。 |
クライアントAPIの動作 | IllegalArgumentExceptionをthrowします。 | 正常復帰します。 | ApfwSystemExceptionをthrowします。 |
エラー時のメッセージ番号 | FSP_INTS-BAS_AP20005 | - | FSP_INTS-BAS_AP20103 |
◆同期アプリケーション連携実行基盤のバージョン組み合わせ
旧バージョン・レベルの同期アプリケーション連携実行基盤との組み合わせは以下のようになります。
V9.1以前では、クライアントとサーバは同一筐体のみをサポートします。
クライアント | サーバ | ||
---|---|---|---|
バージョン | 使用法 | V9.2.0、V9.2.1 | V10.0.0、V10.1.0、V11.0.0 |
V9.2.0、V9.2.1 | Apcoordinator連携 | ○(同一筐体のみ) | × |
JCA | ○(別筐体可、J2EEのIJServerのみ) | ○(J2EEのIJServerのみ) | |
V10.0、V10.1、V11.0 | Apcoordinator連携 | × | ○(同一筐体のみ) |
JCA | △(J2EEのIJServerのみ) | ○ |
[○:使用可 △:一部使用不可 ×:使用不可]
◆TERASOLUNAフレームワークのバージョン変更
TERASOLUNAフレームワークのベースとなるバージョンが変更されました。
フレームワーク名 | V9.2.0 | V9.2.1 (RHEL6のみ) | V10.0.0 | V10.0.0 | V10.1.0 | V11.0.0 |
---|---|---|---|---|---|---|
TERASOLUNA Server Framework for Java (Web版) | V2.0.2.0 | V2.0.3.0 | V2.0.3.0 | V2.0.3.0 | V2.0.3.1 | V2.0.4.0 |
TERASOLUNA Server Framework for Java (Rich版) | V2.0.2.0 | V2.0.3.0 | V2.0.3.0 | V2.0.3.1 | V2.0.3.1 | V2.0.4.0 |
TERASOLUNA Batch Framework for Java | V2.0.1.0 | V2.0.2.0 | V2.0.3.0 | V2.0.3.1 | V2.0.3.1 | V2.0.3.2 |
◆オープンJavaフレームワークが使用するライブラリのバージョン変更
Interstage Business Application Server V9.2.0で提供されたオープンJavaフレームワークを使用する場合に、クラスパスへ設定するjarのファイル名に一部変更があります。
項番 | V9.2.0、V9.2.1 | V10.0.0、V10.1.0 | V11.0.0 |
---|---|---|---|
1 | commons-beanutils-1.8.0.jar | commons-beanutils-1.8.3.jar | commons-beanutils-1.8.3.jar |
2 | commons-digester-1.8.1.jar | commons-digester-1.8.1.jar | commons-digester-2.1.jar |
項番 | V9.2.0、V9.2.1 | V10.0.0、V10.1.0 | V11.0.0 |
---|---|---|---|
1 | cglib-nodep2.1_3.jar | cglib-nodep2.2.2.jar | cglib-nodep2.2.2.jar |
jarファイル名、および格納パスが変更されました。
| V10.0.0、V10.1.0 | V11.0.0 |
---|---|---|
格納パス | [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\spring30\lib\ | [Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\spring31\lib\ |
格納パス | /opt/FJSVibs/spring30/lib/ | /opt/FJSVibs/spring31/lib/ |
ファイル名 | org.springframework.web.servlet-3.0.5.FUJITSU.jar org.springframework.web-3.0.5.FUJITSU.jar org.springframework.asm-3.0.5.FUJITSU.jar org.springframework.beans-3.0.5.FUJITSU.jar org.springframework.core-3.0.5.FUJITSU.jar org.springframework.context-3.0.5.FUJITSU.jar org.springframework.expression-3.0.5.FUJITSU.jar org.springframework.orm-3.0.5.FUJITSU.jar org.springframework.jdbc-3.0.5.FUJITSU.jar org.springframework.transaction-3.0.5.FUJITSU.jar org.springframework.aop-3.0.5.FUJITSU.jar org.springframework.aspects-3.0.5.FUJITSU.jar org.springframework.context.support-3.0.5.FUJITSU.jar org.springframework.jms-3.0.5.FUJITSU.jar org.springframework.oxm-3.0.5.FUJITSU.jar | org.springframework.web.servlet-3.1.1.FUJITSU.jar org.springframework.web-3.1.1.FUJITSU.jar org.springframework.asm-3.1.1.FUJITSU.jar org.springframework.beans-3.1.1.FUJITSU.jar org.springframework.core-3.1.1.FUJITSU.jar org.springframework.context-3.1.1.FUJITSU.jar org.springframework.expression-3.1.1.FUJITSU.jar org.springframework.orm-3.1.1.FUJITSU.jar org.springframework.jdbc-3.1.1.FUJITSU.jar org.springframework.transaction-3.1.1.FUJITSU.jar org.springframework.aop-3.1.1.FUJITSU.jar org.springframework.aspects-3.1.1.FUJITSU.jar org.springframework.context.support-3.1.1.FUJITSU.jar org.springframework.jms-3.1.1.FUJITSU.jar org.springframework.oxm-3.1.1.FUJITSU.jar |
項番 | V9.2.0、V9.2.1 | V10.0.0、V10.1.0 | V11.0.0 |
---|---|---|---|
1 | cglib-nodep2.1_3.jar | cglib-nodep2.2.2.jar | cglib-nodep2.2.2.jar |
2 | commons-beanutils-1.8.0.jar | commons-beanutils-1.8.3.jar | commons-beanutils-1.8.3.jar |
3 | commons-dbcp-1.2.2.jar | commons-dbcp-1.4.jar (JDK6) またはcommons-dbcp-1.3.jar (JDK5) | commons-dbcp-1.2.2.patch_DBCP264_DBCP372.jar |
4 | commons-digester-1.8.1.jar | commons-digester-1.8.1.jar | commons-digester-2.1.jar |
5 | commons-lang-2.4.jar | commons-lang-2.5.jar | commons-lang-2.6.jar |
6 | commons-pool-1.4.jar | commons-pool-1.5.4.jar | commons-pool-1.6.jar |
7 | velocity-1.6.2.jar | velocity-1.6.4.jar | velocity-1.6.4.jar |
◆LIKE述語の構文解析時に出力されるJYPメッセージの内容変更
Interstage Business Application Server V9.1.0以降に同梱されるSymfoware/RDBまたはSymfoware Server V9.0以降のバージョン(注)では、LIKE述語における暗黙的な型変換機能の強化として、照合値に指定可能なデータ型の範囲が拡大されることにより、LIKE述語の照合値、パターン、エスケープ文字に指定できない値式のデータ型を指定した場合に出力される、JYP7165Eのメッセージ内容が異なります。
| バージョン・レベルが9.0.0以前 | バージョン・レベルが9.1.0以降 |
---|---|---|
JYP7165Eのメッセージ本文 | LIKE述語の照合値、パターン、エスケープ文字のデータ型が文字列型、または各国語文字列型ではありません。 | LIKE述語の照合値、パターン、エスケープ文字に指定した値式のデータ型に誤りがあります。 |
注)Symfoware Server V8.0をお使いの場合は、上記の内容変更はありません。
◆各国語文字列型への半角カタカナ格納のエラー通知
Interstage Business Application Server V9.1.0以降に同梱されるSymfoware/RDBまたはSymfoware Server V9.0以降のバージョン(注)では、rdbsloaderコマンドでテキスト形式の入力ファイルを指定した場合、データベースの文字コード系がEUCコードまたはShift_JISコードで、各国語文字列型の列に半角カタカナを格納しようとした場合に、従来正常終了していたものがエラー通知されるようになります。
| バージョン・レベルが9.0.0以前 | バージョン・レベルが9.1.0以降 |
---|---|---|
各国語文字列型への半角カタカナ格納のエラー通知 | rdbsloaderコマンドでテキスト形式の入力ファイルを指定した場合、データベースの文字コード系がEUCコードまたはShift_JISコードであるにもかかわらず、各国語文字列型の列に半角カタカナを格納していました(P番号PG49764により修正されており、これを含む緊急修正を適用していない場合に該当します)。 | rdbsloaderコマンドでテキスト形式の入力ファイルを指定した場合、データベースの文字コード系がEUCコードまたはShift_JISコードで、各国語文字列型の列に半角カタカナを格納しようとした場合にエラー通知します。 |
注)Symfoware Server V8.0をお使いの場合は、上記の内容変更はありません。
◆データベースリソース定義でOracle使用時の動作変更
V9.0以降では、データベースリソース定義において、Oracle使用時に“File System Service Provider”を使用した接続方法から、“File System Service Provider”を使用しない接続方法に変更となりました。
| バージョン・レベルが8.0.1以前 | バージョン・レベルが9.0.0以降 |
---|---|---|
対応接続方法 | File System Service Providerを使用した接続方法 | File System Service Providerを使用しない接続方法 (注) |
注) File System Service Providerを使用しない接続方法を利用した場合、“.bindings”ファイルは作成されません。
apfwmkrscコマンドにより、バージョン・レベルが8.0.1以前のOracleのデータベースリソース定義入力ファイルを登録する場合、“データソース名”、“PROVIDER_URL”、および“.bindings”ファイル作成の有無は無効となります。
詳細は“Interstage Business Application Server リファレンス”の“apfwmkrsc”を参照してください。
◆rdbstopコマンドのmcオプションによるコマンドの強制停止
9.1.0からrdbstopコマンドのmcオプション指定でRDBコマンドを強制終了した場合、処理時間がデータベースの規模や扱うデータ量に依存する、以下のコマンドが処理中断するようになります。
rdbsloader
rdbfmt
rdbunl
rdbprdic
rdbgcdic
このとき、サーバプロセスでコマンド処理を実行中の場合、クライアントプロセスが停止したことを認識した旨のメッセージを、コンソールおよびRDB構成パラメタファイルのRDBREPORTで指定したメッセージログファイルに出力します。
qdg14185i: s*コマンドの処理の中断が指示されました 対象資源='t*' u* |
| バージョン・レベルが9.0.0以前 | バージョン・レベルが9.1.0以降 |
---|---|---|
コマンド処理 | コマンド処理中にrdbstopコマンドのmcオプションにより強制停止した場合、コマンドの処理が完結するまで動作し続けます。 | コマンド処理中にrdbstopコマンドのmcオプションにより強制停止した場合、コマンドの処理を中断します。 (注) |
注) コマンドの実行結果に以下の変更があります。
コマンドの処理中断による対象資源のアクセス禁止状態の設定
以下のコマンドでは、処理の中断により対象の資源に対してアクセス禁止状態が設定される場合があります。その時、コンソールおよびRDBREPORTで指定したメッセージログファイルに、メッセージ“qdg03400u”または“qdg13217u”が出力されます。
rdbsloader
rdbfmt
出力ファイルの途中状態
以下のコマンドでは、処理の中断により出力ファイルが出力途中の状態で残ります。
rdbunl
◆アプリケーション安定稼動機能使用時の留意事項
V10.1以降では、以下の点について留意してください。
システム全体でクッキーは使用できません。
ログアウトやセションタイムアウト時のログイン画面への遷移時にクライアントにセションIDを返却できません。
◆電子フォームアプリケーション使用時のクライアント部品インストール
V9.2以降では、クライアント部品の自動インストール機能がありません。このため、以下に留意してください。
クライアント印刷を行う場合、事前にクライアント部品(印刷機能)をクライアントコンピュータにインストールしておく必要があります。
署名オプションを追加インストールし、署名送信を行う場合、事前にクライアント部品(署名共通)、およびクライアント部品(署名機能)をクライアントコンピュータにインストールしておく必要があります。
注意
クライアント部品は、接続するすべてのサーバの内で最新の製品に同梱された部品をインストールする必要があります。
■旧バージョン・レベルからの資源の移行方法
◆同期アプリケーション連携実行基盤の資源
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
8.0.1 | ○ |
9.0.0、9.1.0、9.2.0、9.2.1 | ○ |
10.0.0、10.1.0 | ○ |
[○:互換あり △:一部互換なし ×:互換なし -:定義が存在しない]
COBOLで作成したサーバアプリケーションのバイナリを移行する場合は、移行先で運用時に使用するNetCOBOL運用パッケージのバージョンにおいて、移行元でビルドの際に使用したNetCOBOL開発パッケージのバージョンがサポートされているかどうかを確認してください。再ビルドする場合は、本バージョンのソフトウェア条件に従ってください。
ソースレベルの互換性については以下の表のとおりとなります。
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
8.0.1 | ○ |
9.0.0、9.1.0、9.2.0、9.2.1 | ○ |
10.0.0、10.1.0 | ○ |
[○:互換あり △:一部互換なし ×:互換なし]
C言語で作成したサーバアプリケーションを移行する場合は、移行元と移行先のOSにより対応が異なります。
プラットフォームに変更がない場合、ソースレベルの互換性については以下の表のとおりとなります。
プラットフォームに変更がない場合で、下記の表で○となっている場合でも、旧バージョン・レベルを実行していた環境のOSと、新バージョン・レベルを実行する環境のOSのバージョンが異なる場合は、再ビルドする必要があります。
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
8.0.1 | ○ |
9.0.0、9.1.0、9.2.0、9.2.1 | ○ × (注1) (注2) |
10.0.0、10.1.0 | ○ × (注1) (注2) |
[○:互換あり △:一部互換なし ×:互換なし]
注1) 実行基盤インタフェースを再生成する必要があります。
注2) サーバアプリケーションのパラメタとして受け渡されるメモリ領域をアプリケーションで開放、もしくは再獲得する場合、V11以降で提供されるAPIを使用する必要があります。詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“メモリ獲得・開放API”を参照してください。
プラットフォームに変更がある場合、移行元と移行先のOSにより対応が異なります。
SolarisからLinux、LinuxからSolaris、またはLinuxから別プラットフォームのLinuxへ移行する場合、基本的にソース互換性があります。
32bit版Windowsから64bit版Windowsへ移行する場合、32bit版WindowsのV10以前のバージョン・レベルから32bit版Windowsの本バージョン・レベルに移行する場合と同様の注意点があります。
SolarisからWindows、およびLinuxからWindowsへ移行する場合、32bit版WindowsのV10以前のバージョン・レベルから32bit版Windowsの本バージョン・レベルに移行する場合と同様の注意点があります。
WindowsからSolarisおよびWindowsからLinuxへ移行する場合、実行基盤インタフェースを再生成する必要があります。
プラットフォームに変更がある場合は、上記に加えアプリケーションにおいてポインタ演算など移植時に問題となるコーディングがないか一般的な注意点について確認してください。
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
8.0.1 | ○ |
9.0.0、9.1.0、9.2.0、9.2.1 | ○ |
10.0.0、10.1.0 | ○ |
[○:互換あり △:一部互換なし ×:互換なし]
C言語で作成したクライアントアプリケーションを移行する場合、C言語で作成したサーバアプリケーションを移行する場合と同様の注意点があります。
◆非同期アプリケーション連携実行基盤の資源
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
8.0.1 | ○ |
9.0.0、9.1.0、9.2.0、9.2.1 | ○ |
10.0.0、10.1.0 | ○ |
[○:互換あり △:一部互換なし ×:互換なし -:定義が存在しない]
サーバアプリケーションを移行する場合は、旧バージョン・レベルを実行していた環境のOSと、新バージョン・レベルを実行する環境のOSのバージョンが異なる場合は、再ビルドする必要があります。
ソースレベルの互換性については以下の表のとおりとなります。
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
8.0.1 | ○ |
9.0.0、9.1.0、9.2.0、9.2.1 | ○ |
10.0.0、10.1.0 | ○ |
[○:互換あり △:一部互換なし ×:互換なし]
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
8.0.1 | ○ |
9.0.0、9.1.0、9.2.0、9.2.1 | ○ |
10.0.0、10.1.0 | ○ |
[○:互換あり △:一部互換なし ×:互換なし]
◆オープンJavaフレームワークの資源
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
9.2.0、9.2.1 | △ (注) |
10.0.0、10.1.0 | ○ |
[○:互換あり △:一部互換なし ×:互換なし -:定義が存在しない]
注) IJServer連携機能を使用していて、Spring Framework 3.1へ移行する場合
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
9.2.0、9.2.1 | △(注) |
10.0.0、10.1.0 | ○ |
[○:互換あり △:一部互換なし ×:互換なし]
注) IJServer連携機能を使用していて、Spring Framework 3.1へ移行する場合
Interstage Business Application Server 9.2.0においてSpringFrameworkのIJServer連携機能を使用していた場合は、次のように修正する必要があります。
SpringFramework 2.5のIJServer連携機能を使用する場合
APサーバ側の業務アプリケーションは、10.0、10.1または11.0で提供されるapfw-spring-ejb-api.jarを使用してEARを再ビルドする必要があります。
SpringFramework 3.1を使用する場合
IJServer連携機能を使用せずに、JMSまたはHTTP invokerとして通信を行うようにBean定義ファイルの設定を変更する必要があります。
◆TERASOLUNAフレームワーク (J2EE)
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
9.2.0、9.2.1 | × |
10.0.0、10.1.0 | ○ |
[○:互換あり △:一部互換なし ×:互換なし -:定義が存在しない]
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
9.2.0、9.2.1 | × |
10.0.0、10.1.0 | △ |
[○:互換あり △:一部互換なし ×:互換なし]
詳細は、“オープンJavaフレームワーク ユーザーズガイド”の“TERASOLUNA (J2EE)” > “旧バージョン・レベルからの移行”を参照してください。
◆TERASOLUNAフレームワーク (Java EE)
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
10.0.0、10.1.0 | ○ |
[○:互換あり △:一部互換なし ×:互換なし -:定義が存在しない]
旧バージョン・レベル | 本バージョン・レベルでの使用可否 |
---|---|
10.0.0、10.1.0 | △ |
[○:互換あり △:一部互換なし ×:互換なし]
詳細は、“オープンJavaフレームワーク ユーザーズガイド”の“TERASOLUNA (Java EE)” > “旧バージョン・レベルからの移行”を参照してください。
◆開発環境の資源
サーバパッケージと開発環境パッケージのバージョンの組み合わせは以下のようになります。
| サーバパッケージ | |||||||
V8.0.1 | V9.0.0 | V9.1.0 | V9.2.0 | V10.0.0 | V10.1.0 | V11.0.0 | ||
開発環境パッケージ | V8.0.1 | ○ | × | × | × | × | × | × |
V9.0.0 | × | ○ | ○ | ○ | × | × | × | |
V9.1.0 | × | △(注1) | ○ | ○ | × | × | × | |
V9.2.0 | × | △(注1) | ○ | ○ | × | × | × | |
V10.0.0 | × | × | × | × | ○ | ○ | × | |
V10.1.0 | × | × | × | × | △(注2) | ○ | × | |
V11.0.0 | × | × | × | × | × | × | ○ |
[○:使用可 △:一部使用不可 ×:使用不可]
注1)C言語で作成したクライアントアプリケーションは、V9.0.0 サーバパッケージでは使用できません。
注2)IJServerクラスタ向けにCOBOLプロジェクトから生成したWebサービスアプリケーションは、V10.0.0 サーバパッケージでは使用できません。
ポイント
COBOLサーバアプリケーションの開発にCOBOL開発支援ツールを使用します。COBOL開発支援ツールは、Interstage Stuido上で動作します。V9.0.0以前のCOBOLプロジェクトマネージャで管理していた資源を使用する場合は、Interstage StudioのCOBOLプロジェクトに移行する必要があります。移行手順の詳細については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“COBOLプロジェクトマネージャからの移行”を参照してください。