VSSおよびHyper-V VSSライタと連携することにより、アドバンスト・コピー機能を使用したHyper-VゲストOSのバックアップを実現します。
図9.1 バックアップの処理イメージ[CSV環境の場合]
本機能のバックアップ/リストア対象は、CSVに構築されたHyper-VのゲストOSです。
CSV以外のボリュームに構築されたゲストOSのバックアップ/リストアはサポートしません。
また、Hyper-VのInitial Store(承認ストア)を本機能でバックアップすることはできません。
Initial Storeは、Windows Serverバックアップを使用してバックアップ/リストアしてください。
アドバンスト・コピー(OPC、QuickOPC)を使用することで、サーバに負担をかけずに瞬時にバックアップを作成します。
アドバンスト・コピーはETERNUS VSS Hardware Providerにより実行されます。
バックアップ対象ファイル(ゲストOSの構成ファイル)がバックアップボリュームにコピーされます。
稼働中のゲストOSをオンラインバックアップするには、以下の条件をすべて満たしている必要があります。
Hyper-VのゲストOSに、以下のどれかのOSがインストールされている。
Windows Server 2003
Windows Server 2008
Windows Vista
Windows 7
ゲストOSに「統合サービス」がインストールされている。
「統合サービス」の中の「バックアップ(ボリューム スナップショット)」サービスが有効になっている。
ゲストOSが使用するすべてのディスクが、NTFSでフォーマットされたベーシックディスクになっている。
上記条件のどれかが満たない場合、ゲストOSはオフラインバックアップされます。
稼働中のゲストOSをオフラインバックアップすると、Hyper-V VSSライタにより、一時的にゲストOSが休止状態になります。