ETERNUS SF Manager(Linux版)をインストールするには、以下の2通りがあります。
デフォルトインストール
「D.2 インストールパラメーター(ETERNUS SF Manager用) 」の初期値を使ってインストールします。
カスタムインストール
インストール情報(通信サービスに用いるポート番号、文字コードなど)を初期値から変更してインストールする方法です。
インストールパラメーターファイルにインストール情報を定義します。そして、インストールシェル実行時に、インストール情報を定義したインストールパラメーターファイルを指定します。
インストールパラメーターファイルの詳細は、「D.1 インストールパラメーターファイル(ETERNUS SF Manager用)」を参照してください。
インストールパラメーターの詳細は、「D.2 インストールパラメーター(ETERNUS SF Manager用) 」を参照してください。
ETERNUS SF Manager(Linux版)をインストールする手順は、以下のとおりです。
注意
インストール時に、インストール先ディレクトリは変更できません。
インストール後に、インストール先ディレクトリのリネーム、移動、および削除をしないでください。
Symfowareを導入済みの場合は、以下の手順で作業してください。
Symfoware/RDB、WebDBtools、およびRDA-SVのプロセスを一度停止します。
ETERNUS SF Manager(Linux版)をインストールします。
Symfoware/RDB、WebDBtools、およびRDA-SVのプロセスを起動します。
作業を行うサーバに、root(スーパーユーザー)でログインします。
ローカルファイルシステムがマウントされていることを確認します。
マウントされていない場合は、以下のコマンドを実行してローカルファイルシステムをマウントします。
# /bin/mount -a
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Linux 32bit版) マネージャープログラム」または「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Linux 64bit版) マネージャープログラム」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMをマウントします。
# mount /dev/cdrom <DVD-ROMのマウントポイント>
インストール用コマンドの格納ディレクトリに移動します。
# cd <DVD-ROMのマウントポイント>/Manager_unix
インストールシェルを実行します。
デフォルトインストールの場合
# ./esfinstall.sh
カスタムインストールの場合
<インストールパラメーターファイル>に、任意の場所に配置したインストールパラメーターファイルを絶対パスで指定します。
# ./esfinstall.sh -s <インストールパラメーターファイル>
インストール情報が表示されます。
インストールを続行する場合は"y"を、中断する場合は"q"を入力します。
+--------------------------------------------------------------+ | ETERNUS SF V15.1 | | | | All Rights Reserved, Copyright (C) FUJITSU LIMITED 2012 | +--------------------------------------------------------------+ Setting of installation parameter file. Installation_function: ETERNUS SF Manager Character_code: UTF8
Port number
ETERNUS_SF_Manager_apache_service: 9855 Communications_service_1: 1226 Communications_service_2: 4917 Repository_service_1: 32004 Repository_service_2: 15432 Remote_access_service: 9851 Exclusive_control_service: 9852 Internal_port_1: 28005 Internal_port_2: 28009 Internal_port_3: 28443 Internal_port_4: 24916 Internal_port_5: 24917 Repository database setup DB_file_directory: /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/db RDB_dictionary_directory: /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/dic RDB_log_file_directory: /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/log Repository_DB_space_directory: /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/dbsp Repository_data_size: 65 Management_server_IP_address: AdvancedCopy_Manager_ARCH: 32bit esfpostgres_UID: Do you want to continue the installation? [y,q]:
インストールに成功すると、以下のメッセージが出力されます。
INFO: ETERNUS SF was installed successfully.
インストール中にエラーが発生すると以下のメッセージが表示され、ETERNUS SF Managerを構成するソフトウェアはインストールされません。
ポート番号が重複していた場合
ERROR: The specified port number is duplicate with following service.: foo 9855/tcp ERROR: Installation has failed.
対処: ポート番号が重複しないようにインストールパラメーターファイルを設定し、カスタムインストールを行ってください(手順7参照)。
FJSVccmなどがすでにインストールされていた場合
ERROR: The following product has been already installed on this system.: ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Copy Control Module ERROR: Installation has failed.
対処: すでにインストールされているソフトウェア(この場合は FJSVccm)をアンインストールしてください。
DVD-ROM内以外のディレクトリに移動します。移動例を以下に示します。
# cd
DVD-ROMをアンマウントし、DVD-ROM媒体を取り出します。
# umount /dev/cdrom # eject cdrom
以上で、ETERNUS SF Manager(Linux版)のインストールは終了です。
ポイント
データベース作成後もシャドウパスワードを使う設定のまま運用してください。
インストールパラメーターファイルに運用管理サーバのIPアドレスが指定されていない場合は、インストール時に運用管理サーバのIPアドレスが自動設定されます。インストール完了後、必要に応じてIPアドレスを変更してください。IPアドレスの変更方法は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド (Linux版)』の「運用管理サーバのIPアドレスの変更」を参照してください。
リポジトリ用データベースにアクセスするユーザーとして、「3.1.5 リポジトリ用データベースアクセスユーザーの登録(Solaris/Linux環境だけ)」で登録したユーザー情報を自動設定します。インストール完了後、必要に応じてユーザー情報を変更してください。ユーザー情報の変更は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド (Linux版)』の「リポジトリアクセスユーザーに指定したユーザーの削除/パスワードの変更」を参照してください。