通常はビジネスクラスの作成時にマップファイルは自動的に作成されますが、Interstage Studioでビジネスクラスを生成したあとにマップファイルを修正する場合は、以下の記述を参考にしてください。Interstage Studioでビジネスクラスを作成したが、あとで使わなくなったメソッドが出てきたとか、メソッドを手で追加した場合が当てはまります。ここではcommands.mapとpages.mapの書式の説明を行動予定表アプリケーションを例にとり、説明しています。
commands.mapの書式は以下のとおりです。
(データBean名);(ボタンを押されたときに送られるコマンド)= (パッケージ名).(ビジネスクラス名).(メソッド名)
データBean名は、コマンドを送るボタンが付いている入出力ページがデータを送る先のデータBeanを指定します。これは[入出力ページの作成]で指定したBean名と同じである必要があります。その他の項目については、[ビジネスクラスの生成]の時に入力した値をそのまま使用してください。
例として、行動予定表アプリケーションでは以下の組み合わせができます。
(データBean);update=(作ったパッケージ名).BoardHandler.updateUserSchedule
(データBean);selectuser=(作ったパッケージ名).BoardHandler.showUserSchedule
(データBeanなし);(コマンドなし) =(作ったパッケージ名).BoardHandler.startup
パッケージ名はプロジェクトの作成で入力したものを使います。ここではサンプルと同様に"board"にします。データBeanと入出力ページの間には以下の関係があります。
userschedule.jsp<->UserScheduleBean usermenu.jsp<->ProfileBean
かっこの中を埋めると、以下のcommands.mapが導き出されます。
commands.map
# commands.map board.UserScheduleBean;update=board.BoardHandler.updateUserSchedule board.ProfileBean;selectuser=board.BoardHandler.showUserSchedule ;=board.BoardHandler.startup
pages.mapの書式は以下のとおりです。
(データBean名);(表示モード)=(対応する入出力ページ名)
行動予定表アプリケーションを例にとると以下のとおりです。
pages.mapの途中の状態
# pages.map board.ProfileBean;(表示モード)=usermenu.jsp board.UserScheduleBean;(表示モード)=userschedule.jsp board.TitleBean;(表示モード)=title.jsp board.ScheduleBean;(表示モード)=table.jsp
表示モードは同じBeanに複数の入出力ページが割り当てられているときの識別子に相当します。ビジネスクラスのメソッド内でデータBeanに設定する表示モードと同じものをここに指定してください。ビジネスクラスをまだ作成していない場合は、pages.mapファイルで表示モードを適当な名前で定義し、あとでビジネスクラスの方であらかじめ定義してある表示モードをsetVerb()で指定してください。対応する入出力ページが一種類しかない場合は、表示モードは省略することもできます。このアプリケーションでは表示モードを使用いないので、下記のようになります。
pages.map(最終形)
# pages.map board.ProfileBean;=usermenu.jsp board.UserScheduleBean;=userschedule.jsp board.TitleBean;=title.jsp board.ScheduleBean;=table.jsp
マップするBeanや入出力ページを変更する場合には、以上の手順で、マップファイルの手動編集を行います。