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 Apcoordinator入門ガイド
Interstage

3.3.6 ビジネスロジックの追加

3.3.5 ビジネスクラスの生成”で、ビジネスクラスとして、BoardHandler.javaを生成しましたが、具体的にロジックを実装する作業に入ります。ソースコードは以下のとおりです。赤字が修正・追加した個所です。

以下は主なメソッド内での処理内容です。

startup:

このメソッド内ではデータの初期化を行います。処理の流れとしては以下のとおりです。

  1. 保存されている表データを読み込み、アプリケーションクラス内で定義している静的変数に保存します。

  2. それぞれのデータBeanに対してset(プロパティ名)メソッドを使い表構成に必要なデータを設定します。

  3. 表示する表示領域とデータBeanの対を設定します。

上記処理のうち、2,3は必要最小限の処理です。1は、このアプリケーション特有の処理です。

showUserSchedule:

このメソッド内では、行動予定を変更する課員が選択されたあとの処理を記述します。

  1. 選択された課員名をキーとして、startupの解説の1で読み込まれた表データから、選択された課員情報を取り出します。

  2. どの課員が選択されたかは、ProfileBeanの中のComboBoxのインスタンスが保持しています。

  3. 取り出した課員情報を、UserScheduleBeanに設定します。

  4. 表示する表示領域とデータBeanの対を設定します。

updateUserSchedule:

このメソッド内では、変更した課員の行動予定を更新する時の処理を記述します。

  1. UserScheduleBeanから更新されたデータを取得します。

  2. 表データを管理している内部変数に上書きします。

  3. 表データをファイルに保存します。

  4. ScheduleBean のインスタンスを新たに生成します。

  5. 表示する表示領域とデータBeanの対を設定します。

次にアプリケーションクラスの拡張を行ないます。このクラスでは、行動予定表作成に必要なデータを保持します。赤字が追加した個所です。

これで、行動予定表アプリケーションに必要なソースコードが全部そろいました。