認証済みのユーザが可能な操作を認可のレベルによって制限できます。認可のレベルはユーザのロールに基づいています。例えば、会員管理アプリケーションでは、管理者にはすべての会員の個人情報を見ることを認可し、会員には自身の個人情報だけを見ることを認可します。
認可を行う方法にはプログラムによる制御とdeployment descriptorによる制御の2つの方法があります。
Servlet/EJBのAPIを使用して認証済みのユーザやロールによる認可を行うコードをアプリケーション内に記述できます。
アプリケーションの開発後に変更することができないため、動作環境によってはアプリケーションの変更が必要となることがあります。
Servlet/EJBのAPIについてはServlet 3.0/EJB 3.1の仕様を参照してください。
deployment descriptorに記述した内容にしたがって、コンテナが認可を行います。
アプリケーションの開発後に動作環境に合わせてdeployment descriptorを変更することができるため、通常はアプリケーションを変更する必要はありません。
deployment descriptorによる制限対象は以下の2つです。
Webアプリケーションのリソース
EJBアプリケーションのメソッド
定義の詳細についてはJava EE 6/Servlet 3.0/EJB 3.1の仕様を参照してください。
認可に失敗した場合
認可に失敗した場合はステータスコード:403が返されます。
認可に失敗した場合は、クライアントにjavax.ejb.EJBAccessException例外が通知されます。