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Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
Interstage

6.2.2 認可

認証済みのユーザが可能な操作を認可のレベルによって制限できます。認可のレベルはユーザのロールに基づいています。例えば、会員管理アプリケーションでは、管理者にはすべての会員の個人情報を見ることを認可し、会員には自身の個人情報だけを見ることを認可します。

認可を行う方法にはプログラムによる制御とdeployment descriptorによる制御の2つの方法があります。

プログラムによる制御

Servlet/EJBのAPIを使用して認証済みのユーザやロールによる認可を行うコードをアプリケーション内に記述できます。
アプリケーションの開発後に変更することができないため、動作環境によってはアプリケーションの変更が必要となることがあります。
Servlet/EJBのAPIについてはServlet 3.0/EJB 3.1の仕様を参照してください。

deployment descriptorによる制御

deployment descriptorに記述した内容にしたがって、コンテナが認可を行います。
アプリケーションの開発後に動作環境に合わせてdeployment descriptorを変更することができるため、通常はアプリケーションを変更する必要はありません。
deployment descriptorによる制限対象は以下の2つです。

  • Webアプリケーションのリソース

  • EJBアプリケーションのメソッド

定義の詳細についてはJava EE 6/Servlet 3.0/EJB 3.1の仕様を参照してください。

認可に失敗した場合

Webアプリケーションのリソースに対する認可に失敗した場合

認可に失敗した場合はステータスコード:403が返されます。

EJBアプリケーションのメソッドの認可に失敗した場合

認可に失敗した場合は、クライアントにjavax.ejb.EJBAccessException例外が通知されます。