ここでは、Java EEアプリケーションの運用者をシステム管理者から一般ユーザへ変更するための環境構築手順について説明します。
準備
Java EEアプリケーション運用環境を初期化します。
Java EEアプリケーション運用環境を初期化するには、以下の手順が必要となります。
Interstage Java EE 6 (for Application development)の再インストール
「インストールガイド」を参照してInterstage Java EE 6 (for Application development)の再インストールを行ってください。
Java EEアプリケーション運用環境のセットアップ
「第2章 Java EE 6運用環境のセットアップ」を参照して、セットアップを行ってください。
Interstageを停止します。
Interstageが動作中の場合は、Interstageを停止してください。Interstageの停止方法は「運用ガイド(基本編)」を参照してください。
手順
操作はすべてシステム管理者で行ってください。
Interstage Java EE 6 DASサービスを停止します。
注) すでにInterstage Java EE 6 DASサービスが停止している場合、本操作は不要です。
コマンドの詳細については、「9.1.6.3 stop-domainサブコマンド」コマンドを参照してください。
/opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin stop-domain domain1 Waiting for the domain to stop ... Command stop-domain executed successfully
asadminコマンドのアクセス権限を変更します。
システム管理者と同じアクセス権限をグループ、ユーザにも設定します。
OSコマンドの詳細については、OSのマニュアルを参照してください。
変更前の権限:500を変更後の権限:555に変更します。
chmod 555 /opt/FJSVisje6/glassfish/bin/asadmin
Java EE共通ディレクトリ配下のディレクトリ、およびファイルの所有者を一般ユーザに変更します。
OSコマンドの詳細については、OSのマニュアルを参照してください。
例) 変更前の所有者:(ユーザ:root、グループ:sys)を変更後の所有者:(ユーザ:apsuser、グループ:apsgroup)に変更する場合
chown -R apsuser:apsgroup /var/opt/FJSVisje6
Java EEアプリケーション運用環境の操作で利用するパスワードファイルの所有者を一般ユーザに変更します。
Java EEアプリケーション運用環境の操作で利用するユーザとパスワードについては、「6.1.4 管理ユーザーの登録」を参照してください。
OSコマンドの詳細については、OSのマニュアルを参照してください。
例) 変更前の所有者:(ユーザ:root、グループ:sys)を変更後の所有者:(ユーザ:apsuser、グループ:apsgroup)に変更する場合
chown apsuser:apsgroup /var/opt/FJSVisje6/domains/domain1/config/domain-passwords