名前
isstartsmm - SMMの起動
形式
isstartsmm [-h HBI] [-t DT] [{-D down-shell | -d}] [{-R recover-shell | -r}]
機能説明
isstartsmmコマンドは、SMMを起動します。本コマンドは、監視サーバで実行します。
以下にisstartsmmコマンドのオプションおよび引数を説明します。
SMMエージェントが、SMMと通信する時間間隔をHBIに指定します。
SMMエージェントは、HBIで指定した時間間隔ごとにSMMに稼働通知を送信します。
HBIには秒単位の整数値を1~3599の範囲で指定します。省略値は 5です。
SMMエージェントのダウンをSMMが認識するまでの時間間隔をDTに指定します。
SMMはDTに指定した時間間隔が経過しても、SMMエージェントから稼働通知を受信できなかった場合、SMMエージェントがダウンしたと認識します。
DTには秒単位の整数値を2~3600の範囲で指定します。省略値は 10です。
SMMエージェントのダウンを検出した場合に、SMMから実行するシェルスクリプトを絶対パス(255バイト以内)で指定します。このシェルスクリプトをダウンシェルと呼びます。本オプションかつ-dオプションが省略された場合は、SMMは直接ロードバランス機能に被監視サーバのダウンを通知します。-Dオプションと-dオプションは排他関係にあります。
SMMエージェントの復旧を検出した場合に、SMMから実行するシェルスクリプトを絶対パス(255バイト以内)で指定します。このシェルスクリプトを復旧シェルと呼びます。本オプションかつ-rオプションが省略された場合は、SMMは直接ロードバランス機能に被監視サーバの復旧を通知します。-Rオプションと-rオプションは排他関係にあります。
SMMエージェントのダウンを検出した場合に、SMMエージェントからシェルスクリプトを実行する場合に指定します。
SMMエージェントの復旧を検出した場合に、SMMエージェントからシェルスクリプトを実行する場合に指定します。
注意事項
本コマンドを実行する場合は、事前にCORBAサービスを起動する必要があります。
SMMはひとつのネーミングサービスを共有する範囲内で複数起動できません。
DTはHBIより大きい値を指定してください。その差は、SMMエージェントからSMMへの稼働通知の通信遅延を考慮して大きめに設定してください。
SMMを起動する場合、事前にネーミングサービスを起動してください。
SMMを運用する場合はネーミングサービスとロードバランス機能は同一のマシン上で起動することをおすすめします。
ダウンした被監視サーバのIPアドレスがSMMからダウンシェルの第1パラメタとして通知されます(シェルスクリプト内で"$1"で受け取れます)。ダウンシェルからodnotifydownコマンドを実行したい場合は、そのIPアドレスを指定してください。
復旧した被監視サーバのIPアドレスがSMMから復旧シェルの第1パラメタとして通知されます(シェルスクリプト内で"$1"で受け取れます)。復旧シェルからodnotifyrecoverコマンドを実行したい場合は、そのIPアドレスを指定してください。
ダウンシェルと復旧シェルは、SMMが動作するマシンに存在するものを指定してください。
ダウンシェル、復旧シェルは逐次的に実行されます。
ダウンシェル、復旧シェルは標準出力を使用できないので、任意の情報を記録したい場合は、ファイルなどを書き出してください。
使用例
SMMからダウンシェル、復旧シェルを起動する場合
isstartsmm -h 10 -t 30 -D /IS/DSHELL -R /IS/RSHELL |
SMMエージェントからダウンシェルを起動する場合
isstartsmm -d |