名前
odadmin - CORBAサービスの初期環境設定
形式
odadmin
機能説明
odadminコマンドは、CORBAサービス導入後の動作環境を設定します。対話形式でネーミングサービス、インタフェースリポジトリサービス、ロードバランスオプションの使用の有無を確認し、動作に必要な環境設定を行います。インタフェースリポジトリを使用すると指定した場合は、同時にデータベースの作成も行われます。
odadminコマンドは、CORBAサービス導入後の動作環境を設定します。対話形式でネーミングサービス、インタフェースリポジトリサービスの使用の有無を確認し、動作に必要な環境設定を行います。インタフェースリポジトリを使用すると指定した場合は、同時にデータベースの作成も行われます。
以下に本コマンドによる設定内容の概要を示します。
インタフェースリポジトリの使用の有無
インタフェースリポジトリを使用する場合の環境設定内容
使用するインタフェース(標準インタフェース/Valueインタフェース)
データベースの管理者/グループ/格納先/格納サイズ
ネーミングサービスの使用の有無
リモートのネーミングサービスを使用する場合の環境設定内容
ホスト名
ポート番号
ロードバランスオプションの使用の有無
ネーミングサービス/ロードバランスオプションを使用する場合の環境設定内容
日本語名の使用の有無
日本語名を使用使用する場合のコード系(SJIS/EUC)
注意事項
本コマンドはインタフェースリポジトリ、ネーミングサービスの両サービスを停止した状態で実行してください。
本コマンドを実行する場合、initial_hostsファイルに指定されているインタフェースリポジトリサービスおよびネーミングサービスのホスト名をコメントまたは削除してください。なお、initial_hostsに他のホストを設定する場合は、odadminの実行後に設定してください。
ロードバランスオプションの使用は、“Interstage Application Server Enterprise Edition”でのみ有効です。
応答文字列に対して“quit(q)”を入力すると、環境設定を終了します。
標準インタフェース、Valueインタフェースの両方のインタフェースを使用する場合、環境設定の順番は、(1)標準インタフェース、(2)Valueインタフェースの順番に行います。このとき、(2)のValueインタフェースの環境設定に失敗した場合、(1)の標準インタフェースリポジトリサーバを停止します。
インタフェースリポジトリサービス、ネーミングサービスおよびロードバランスオプションを使用するとした場合、各サービスはodadminコマンドから起動されます。ただし、すでに登録されているインタフェースリポジトリのデータベースを初期化しないように指定すると、登録されているデータベースの大きさによりインタフェースリポジトリサービスの起動時間が長時間要する場合があるため、odadminからインタフェースリポジトリサービスは起動されません。この場合、インタフェースリポジトリサービスを別途起動する必要があります。
インタフェースリポジトリサービスを使用しない設定を行った場合に、すでにインタフェースリポジトリのデータベースが登録されている場合には、データベースの初期化が行われます。
リモートのネーミングサービスを使用する設定を行った場合に、自ホストにネーミングサービス、またはロードバランスオプションが登録されていた場合には、データベースの初期化が行われます。
ネーミングサービスおよびロードバランスオプションで日本語を使用しない指定を行った場合、名前のコード変換が行われません。また、自ホストのネーミングサービス、およびロードバランスオプションを使用していて、新たに日本語名の使用を行う設定に変更したり、使用するコード系を変更する場合は、データベースの初期化が必要です。データベースの初期化後、必要なオブジェクトリファレンスを再度登録してください。
環境設定の順番は、1)インタフェースリポジトリサービス、2)ネーミングサービスおよびロードバランスオプションの順で行いますので、ネーミングサービスおよびロードバランスオプションの環境設定に失敗するとodadminコマンドは異常終了しますが、インタフェースリポジトリサービスの環境設定は正常に終了しています。
インタフェースリポジトリサービスおよびネーミングサービスを使用するとした場合、各サービスはodadminコマンドから起動されます。ただし、すでに登録されているインタフェースリポジトリのデータベースを初期化しないように指定すると、登録されているデータベースの大きさによりインタフェースリポジトリサービスの起動時間が長時間要する場合があるため、odadminからインタフェースリポジトリサービスは起動されません。この場合、インタフェースリポジトリサービスを別途起動する必要があります。
リモートのネーミングサービスを使用する設定を行った場合に、自ホストにネーミングサービスが登録されていた場合には、データベースの初期化が行われます。
ネーミングサービスで日本語を使用しない指定を行った場合、名前のコード変換が行われません。また、自ホストのネーミングサービスを使用していて、新たに日本語名の使用を行う設定に変更したり、使用するコード系を変更する場合は、データベースの初期化が必要です。データベースの初期化後、必要なオブジェクトリファレンスを再度登録してください。
環境設定の順番は、1)インタフェースリポジトリサービス、2)ネーミングサービスの順で行いますので、ネーミングサービスの環境設定に失敗するとodadminコマンドは異常終了しますが、インタフェースリポジトリサービスの環境設定は正常に終了しています。
備考
(1) 標準インタフェースとValueインタフェースについて
CORBAアプリケーションを運用する場合に必要なインタフェースです。EJBの実行環境としてのみ使用する場合は、標準インタフェースを設定する必要はありません。
サーバをEJBの実行環境として運用する場合に必要なインタフェースです。Valueインタフェースは、Java RMIでサポートされているオブジェクト渡し機能を実現します。
(2) CORBAサービスの再初期化
環境破壊などによる資源復旧のためにCORBAサービスを再初期化が必要な場合、以下を実行することで、前回のCORBAサービスの初期環境設定時(odadminコマンドまたはInterstage統合コマンド(isinitなど))に指定した情報で再初期化を行うことができます。
odadmin -f 環境設定情報ファイル
環境設定情報ファイルとして、以下が使用できます。
odadminコマンドで初期環境設定を行った場合:
/var/opt/FSUNod/odenvfile
var/opt/FJSVod/odenvfile
Interstage統合コマンドで初期環境設定を行った場合:
デフォルトシステム運用時
/var/opt/FJSVisas/system/default/FJSVisas/var/iscom/isei_odenvfile
拡張システム運用時
/var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/var/iscom/isei_odenvfile
/var/opt/FJSVisas/system/default/FJSVisas/var/iscom/isei_odenvfile
なお、初回の環境設定時や設定した情報を変更する場合、または環境設定情報ファイルが存在しない、ファイルの情報不足により環境設定が正しく行われないなどの場合は、odadminコマンドの対話形式(オプション指定なし)またはInterstage統合コマンドでの環境設定を行ってください。
メッセージ
起動時に表示されるメッセージと意味は以下のとおりです。
環境設定に必要なファイルが存在しません。
データベース作成ディレクトリに誤りがあります。