名前
odprtcurparam - configファイルのパラメタの消費量の表示
形式
odprtcurparam [-M system]
機能説明
odprtcurparamコマンドは、configファイル(CORBAサービスの動作環境ファイル)の以下のパラメタの消費量を表示します(configファイルのパラメタの詳細については、“チューニングガイド”の“CORBAサービスの動作環境ファイル”-“config”を参照してください)。
max_IIOP_resp_con
(接続するクライアントアプリケーションのプロセス数の合計)
max_IIOP_resp_requests
(接続するクライアントアプリケーションからのリクエスト数の合計)
number_of_common_buffer
(キュー制御用のバッファ数)
max_processes
(最大プロセス数)
max_exec_instance
(サーバアプリケーションのリクエスト実行用スレッドまたはプロセスの最大数)
max_bind_instances
(CORBAサービスに登録可能な「サーバプロセスとオブジェクトのバインド関係」の数)
本コマンドは、CORBAサービスが使用している共用メモリを直接参照し、現在の上記の消費量を表示します。これにより、システム設計時の見積もり(configファイルの設定内容)と実際の消費量を比較し、見積もりに誤りがないかを事前に確認することができます。また、運用中において、定期的に消費量をチェックすることができます。
表示された消費量の見方を以下に示します。先頭には、本コマンド実行時の時刻が表示され、そのあとに各項目(name、value、max、limit)が表示されます。
>odprtcurparam Thu Jan 23 20:20:36 2003 name value max limit ---------------------------------------------------- IIOP_resp_con 32 80 120 IIOP_resp_requests 203 160 280 number_of_common_buffer 64 32 280 processes 51 300 - exec_instance 320 960 - bind_instances 30 65535 - |
パラメタ名です。
number_of_common_buffer以外のパラメタでは、“max_”が省略されます。
現在、消費している値です。
configファイルに定義されている最大値です。
自動拡張の最大値です。
configファイルに定義されている場合はその値が、定義されていない場合はデフォルトの値が出力されます。
本項目は、max_IIOP_resp_con、max_IIOP_resp_requests、number_of_common_bufferについてのみ表示されます。
また、本コマンドで指定可能なオプションとパラメタを以下に示します。
拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
本オプションは、以下の製品で指定可能です。
Interstage Application Server Enterprise Edition
注意事項
本コマンドは、クライアント用ライブラリおよびPortable-ORBを使用しているアプリケーションのパラメタ消費量を表示することはできません。
本製品をインストールした環境によって、本コマンドの利用権限が変わる場合があります。詳細は、“1.3 利用権限について ”を参照してください。
使用例
odprtcurparam |