名前
odcntllog - CORBAサービスのログ採取環境の変更/状態表示
形式
odcntllog [-M system] {-s | -e} logname
odcntllog [-M system] logname
odcntllog [-M system] -z size -t logname
odcntllog [-M system] -v level
機能説明
本コマンドは、ログ採取開始/停止、ログ採取環境の状態表示と動的変更(ログファイルサイズ、アクセスログ採取レベル)を行います。
本コマンドで指定可能なオプションとパラメタを以下に示します。
ログ採取を開始します。
ログ採取を停止します。
操作対象のログ名として、"accesslog"(アクセスログ)、"proclog"(プロセスログ)、"errlog"(エラーログ)、"infolog"(インフォメーションログ)、"internallog"(内部ログ)のいずれかを指定します。
ログファイルの最大サイズを一時的に変更します。
変更対象のログ名として、lognameに"accesslog"(アクセスログ)、"proclog"(プロセスログ)、"errlog"(エラーログ)、"infolog"(インフォメーションログ)、"internallog"(内部ログ)のいずれかを指定することにより、configファイルのaccess_log_level、process_log_size、error_log_size、info_log_size、log_file_sizeパラメタ定義が一時的に変更されます。
アクセスログの採取レベル(configファイルのaccess_log_levelパラメタ定義)を一時的に変更します。levelには、採取レベルを示すキーワードを区切り文字コロン(":")で連結して指定してください(空白は指定不可)。"all"を指定すると、すべての採取レベルを指定したものとみなされます。
採取レベルのキーワードとその意味を以下に示します。
アクセスログ採取レベルのキーワード
No. | キーワード | 採取箇所 | 意味 |
---|---|---|---|
1 | connect | クライアント側ライブラリ | クライアントアプリケーションからサーバマシンに接続 |
2 | stub_begin | スタブ | スタブでサーバメソッド呼出しが開始 |
3 | send_req | クライアント側ライブラリ | サーバアプリケーションにリクエストを送信 |
4 | queue_in | CORBAサービス(サーバ側) | CORBAサービスでリクエストを受付け、キューイング |
5 | recv_req | サーバ側ライブラリ | サーバアプリケーションでリクエストを受付け |
6 | skel_begin | スケルトン | スケルトンでサーバメソッド呼出しが開始 |
7 | skel_end | スケルトン | スケルトンでサーバメソッド呼出しが終了 |
8 | send_reply | サーバ側ライブラリ | リクエスト返信をクライアントアプリケーションに送信 |
9 | send_stex | サーバ側ライブラリ | 標準例外をクライアントアプリケーションに送信 |
10 | send_userex | サーバ側ライブラリ | ユーザ例外をクライアントアプリケーションに送信 |
11 | recv_reply | クライアント側ライブラリ | リクエスト返信をサーバアプリケーションから受信 |
12 | recv_stex | クライアント側ライブラリ | サーバアプリケーションから送信された標準例外を受信 |
13 | recv_userex | クライアント側ライブラリ | サーバアプリケーションから送信されたユーザ例外を受信 |
14 | stub_end | スタブ | スタブでサーバメソッド呼出しが終了 |
15 | close_resp | CORBAサービス(サーバ側) | クライアントマシンとの接続が閉塞 |
16 | close_init | クライアント側ライブラリ | サーバマシンとの接続が閉塞 |
17 | close_resp_info | CORBAサービス(サーバ側) | クライアントマシンとの接続が閉塞された際における、サーバで処理中のリクエスト情報 |
拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
本オプションは、以下の製品で指定可能です。
Interstage Application Server Enterprise Edition
[ログ採取環境の状態表示]
形式(2)で実行すると、ログ採取環境の状態として、指定されたログ名のログ採取/非採取状態とログファイルサイズ、およびアクセスログの場合は採取レベルも表示されます。
表示内容について説明します。
ログ採取が行われているか("logging")か、行われていないか("not logging")が表示されます。
ログファイルの最大サイズ(単位:バイト)が表示されます。
アクセスログ("accesslog")が指定された場合は、採取レベル(キーワード)が表示されます。
注意事項
ログファイルサイズ・アクセスログ採取レベルの変更を行った場合、変更した内容はCORBAサービス停止時まで有効です。configファイルには反映されないため、CORBAサービス再起動後も有効とする場合はconfigファイルを更新してください。
ログ採取機能の詳細については、“トラブルシューティング集”の“障害調査資料の採取”に記載されている“CORBAサービスのログ情報の採取”を参照してください。
本コマンドは、クライアント用ライブラリ(ODWIN.DLL)を使用しているアプリケーションのログ採取環境の状態を変更することはできません。configファイルによりログ採取環境を設定してください。
内部ログのログ採取環境を変更する場合、プレインストール型Javaライブラリ使用時に出力されるログも変更対象となります。ただし、ログファイルサイズの変更は反映されません。configファイルによりログファイルサイズを設定してください。
本製品をインストールした環境によって、本コマンドの利用権限が変わる場合があります。詳細は、“1.3 利用権限について ”を参照してください。
使用例
[アクセスログ]
odcntllog accesslog mode : logging size : 3000000 level : send_stex:recv_stex:send_userex:recv_userex:close_resp_info |
[プロセスログ]
odcntllog proclog mode : logging size : 3000000 |
[エラーログ]
odcntllog errlog mode : logging size : 3000000 |
[インフォメーションログ]
odcntllog infolog mode : logging size : 3000000 |
[内部ログ]
odcntllog internallog mode : logging size : 3000000 |