ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)
Interstage

21.7 odcntllog

名前

odcntllog  -  CORBAサービスのログ採取環境の変更/状態表示

形式

(1)ログ採取開始/停止

odcntllog [-M system] {-s | -e} logname

(2)ログ採取環境の状態表示

odcntllog [-M system] logname

(3)ログファイルサイズの変更

odcntllog [-M system] -z size -t logname

(4)アクセスログ採取レベルの変更

odcntllog [-M system] -v level

機能説明

本コマンドは、ログ採取開始/停止、ログ採取環境の状態表示と動的変更(ログファイルサイズ、アクセスログ採取レベル)を行います。

本コマンドで指定可能なオプションとパラメタを以下に示します。

-s

ログ採取を開始します。

-e

ログ採取を停止します。

logname

操作対象のログ名として、"accesslog"(アクセスログ)、"proclog"(プロセスログ)、"errlog"(エラーログ)、"infolog"(インフォメーションログ)、"internallog"(内部ログ)のいずれかを指定します。

-z size -t logname

ログファイルの最大サイズを一時的に変更します。
変更対象のログ名として、lognameに"accesslog"(アクセスログ)、"proclog"(プロセスログ)、"errlog"(エラーログ)、"infolog"(インフォメーションログ)、"internallog"(内部ログ)のいずれかを指定することにより、configファイルのaccess_log_level、process_log_size、error_log_size、info_log_size、log_file_sizeパラメタ定義が一時的に変更されます。

-v level

アクセスログの採取レベル(configファイルのaccess_log_levelパラメタ定義)を一時的に変更します。levelには、採取レベルを示すキーワードを区切り文字コロン(":")で連結して指定してください(空白は指定不可)。"all"を指定すると、すべての採取レベルを指定したものとみなされます。
採取レベルのキーワードとその意味を以下に示します。

アクセスログ採取レベルのキーワード

No.

キーワード

採取箇所

意味

1

connect

クライアント側ライブラリ

クライアントアプリケーションからサーバマシンに接続

2

stub_begin

スタブ

スタブでサーバメソッド呼出しが開始

3

send_req

クライアント側ライブラリ

サーバアプリケーションにリクエストを送信

4

queue_in

CORBAサービス(サーバ側)

CORBAサービスでリクエストを受付け、キューイング

5

recv_req

サーバ側ライブラリ

サーバアプリケーションでリクエストを受付け

6

skel_begin

スケルトン

スケルトンでサーバメソッド呼出しが開始

7

skel_end

スケルトン

スケルトンでサーバメソッド呼出しが終了

8

send_reply

サーバ側ライブラリ

リクエスト返信をクライアントアプリケーションに送信

9

send_stex

サーバ側ライブラリ

標準例外をクライアントアプリケーションに送信

10

send_userex

サーバ側ライブラリ

ユーザ例外をクライアントアプリケーションに送信

11

recv_reply

クライアント側ライブラリ

リクエスト返信をサーバアプリケーションから受信

12

recv_stex

クライアント側ライブラリ

サーバアプリケーションから送信された標準例外を受信

13

recv_userex

クライアント側ライブラリ

サーバアプリケーションから送信されたユーザ例外を受信

14

stub_end

スタブ

スタブでサーバメソッド呼出しが終了

15

close_resp

CORBAサービス(サーバ側)

クライアントマシンとの接続が閉塞

16

close_init

クライアント側ライブラリ

サーバマシンとの接続が閉塞

17

close_resp_info

CORBAサービス(サーバ側)

クライアントマシンとの接続が閉塞された際における、サーバで処理中のリクエスト情報

-M system

拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
本オプションは、以下の製品で指定可能です。

  • Interstage Application Server Enterprise Edition

[ログ採取環境の状態表示]

形式(2)で実行すると、ログ採取環境の状態として、指定されたログ名のログ採取/非採取状態とログファイルサイズ、およびアクセスログの場合は採取レベルも表示されます。

表示内容について説明します。

表示内容
ログ採取/非採取状態(mode)

ログ採取が行われているか("logging")か、行われていないか("not logging")が表示されます。

ログファイルサイズ(size)

ログファイルの最大サイズ(単位:バイト)が表示されます。

アクセスログ採取レベル(level)

アクセスログ("accesslog")が指定された場合は、採取レベル(キーワード)が表示されます。

注意事項

使用例

[アクセスログ]

odcntllog accesslog
  mode  : logging
  size  : 3000000
  level : send_stex:recv_stex:send_userex:recv_userex:close_resp_info

[プロセスログ]

odcntllog proclog
  mode  : logging
  size  : 3000000

[エラーログ]

odcntllog errlog
  mode  : logging
  size  : 3000000

[インフォメーションログ]

odcntllog infolog
  mode  : logging
  size  : 3000000

[内部ログ]

odcntllog internallog
  mode  : logging
  size  : 3000000