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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)
Interstage

19.2 otslinkrsc

名前

otslinkrsc  -  リソース管理プログラムの作成

形式

otslinkrsc -l xa_linkpgm [-t {process|thread}] -r "library" [-c] -o name

機能説明

otslinkrscコマンドは、リソース管理プログラムを作成する場合に使用します。xa_linkpgmには、XA連携用プログラム名を指定します。"library"は、XA連携時に必要なデータベースベンダが公開するライブラリ情報を指定します。nameには、作成するリソース管理プログラムの名前を指定します。


本コマンドを実行すると、Microsoft(R) Visual Studio(R)のリンクコマンドが動作します。


otslinkrscコマンドのオプションを以下に説明します。


-l

otsmkxapgmコマンドで作成される以下のファイルを指定します。


  • 拡張子「LIB」のファイル名


  • 拡張子「o」のファイル名


コマンド実行時のカレントフォルダにXA連携用プログラムがある場合は、ファイル名だけを指定してコマンドを実行できます。
XA連携用プログラムに指定可能なパス名の最大長は、255バイトです。

-t {process|thread}

「process」を指定すると、プロセスモードとして作成します。
「thread」を指定すると、スレッドモードとして作成します。
本オプションを省略した場合は、「process」とみなします。

-r

データベースベンダが公開するライブラリを、以下のバイト以内の文字列で指定します。


  • 1024バイト


  • 2048バイト

以下の規約でコマンドを指定してください。

データベース

ライブラリ

Symfoware/RDB


"/libpath:'ライブラリの格納パス' F3CWXA.LIB F3CWDRV.LIB"


"/libpath:'ライブラリの格納パス' F3CWXA_x64.LIB F3CWDRV_x64.LIB"


"-L'ライブラリの格納パス' -lrdbxa -lsqldrv"


"-L'ライブラリの格納パス' -lrdbxa64 -lsql64drv"

Oracle


[Oracle 10g 系]
"/libpath:'ライブラリの格納パス' ORAXA10.LIB"

[Oracle 11g 系]
"/libpath:'ライブラリの格納パス' ORAXA11.LIB"


"-L'ライブラリの格納パス' -lclntsh"

注意

  • ライブラリ情報およびオブジェクト情報は、半角ダブルクォート(")で囲む必要があります。

  • ライブラリの格納パスは、半角シングルクォート(')で囲む必要があります。

-c

リソース管理プログラムをバックアップ対象とする場合は、本オプションを指定してください。本オプションを指定する場合、-oオプションにはリソース管理プログラムのファイル名だけを指定してください。
リソース管理プログラムは、以下に作成されます。

C:\Interstage\ots\var\clone

/opt/FSUNots/var/clone

/opt/FJSVots/var/clone
-o

作成するリソース管理プログラム名を指定します。
リソース管理プログラム名に指定できるパス名の最大長は、255バイトです。


拡張子「EXE」を付加したファイル名を指定します。絶対パス名/ファイル名を指定してもかまいませんが、ファイル名を指定する場合は、コマンド実行時のカレントフォルダに作成されます。

注意事項


使用例


Symfoware/RDBを使用するリソース管理プログラムrdb_resource.exeを作成する場合

otslinkrsc -l D:\temp\ots\otssymxa.lib -r "/libpath:'C:\SFWSV\ESQL\LIB' F3CWXA.LIB F3CWDRV.LIB" -o rdb_resource.exe



Symfoware/RDBを使用するリソース管理プログラムrdb_resource.exeを作成する場合

otslinkrsc -l D:\temp\ots\otssymxa.lib -r "/libpath:'C:\SFWSV\ESQL\LIB' F3CWXA_x64.LIB F3CWDRV_x64.LIB" -o rdb_resource.exe



Symfoware/RDBを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource」を作成する場合
RDB2LIBには、Symfoware/RDBのライブラリディレクトリを指定します。

otslinkrsc -l libotssymxa.o -r "-L$(RDB2LIB) -lrdbxa -lsqldrv" -o rdb_resource



Oracle(バージョン:10.2.0)を使用するリソース管理プログラム「rdb_resource.exe」を作成する場合

otslinkrsc -l D:\temp\ots\otsoraxa.lib -r "/libpath:'C:\oracle\product\10.2.0\db_1\RDBMS\XA' ORAXA10.LIB " -o rdb_resource.exe



Oracleを使用するリソース管理プログラム「rdb_resource」を作成する場合。
ORALIBには、Oracleのライブラリディレクトリを指定します。

otslinkrsc -l libotsoraxa.o -r "-L$(ORALIB) -lclntsh" -o rdb_resource