名前
mkslt - スロットの生成
形式
mkslt -sd Slot-directory [-Slotpasswd Slot-password]
機能説明
SSLライブラリとしてSMEE2を使用する場合、本コマンドを使用してください。そうでない場合はmakeslotを使用してください。
mksltコマンドはスロットを生成します。
スロットに設定するスロットパスワードを対話形式で入力します。
指定したスロット情報ディレクトリが存在しない場合はエラーとなり、コマンドは異常終了します。
設定したスロットパスワードは、トークンを生成して組み込みを行う際に必要となります。
スロットの生成に成功した場合、生成したスロットのスロットIDを出力します。スロットIDは、スロットを識別するための情報で、次に実行するmktknコマンドで指定します。なお、初めてスロットを作成したとき(本コマンドを実行したとき)は、スロットIDは1になります。
指定可能なオプションを以下に示します。
鍵を管理するslotを格納するディレクトリ名をフルパスで指定します。
ここで指定したスロット情報ディレクトリは、mktkn、cmsetenvコマンドを実行するときにも指定してください。
スロットに設定するパスワード(Slot-password)を指定します。空白文字は指定できません。なお、本オプションを指定すると、パスワードの入力を求めるプロンプトは表示されません。
本オプションは、コマンドのUsageには表示されません。
備考
スロットパスワードは、以下の文字セットから6~128文字で指定します。条件を満たさない文字列を指定した場合、コマンドは異常終了します。
カテゴリ | 文字 |
---|---|
英字 | ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ |
数字 | 0123456789 |
記号 | !"#%&'()*+,-./:;<=>?[\]^_{|}~ |
空白 | ' ' |
注意事項
本コマンドは、Solaris 10以降では使用できません。Solaris 10以降では、必ずmakeslotコマンドを使用してください。
本コマンドは、Windows Server(R) x64 Editionsでは使用できません。Windows Server(R) x64 Editionsでは、必ずmakeslotコマンドを使用してください。
スロットパスワードは流出したり盗まれたりしないように管理してください。
また、名前や単語などの推測しやすい文字列や、すべて同じ文字を使用した文字列を設定しないようにしてください。英数字や記号を混在させた、できるだけ長い文字列を設定することを推奨します。