名前
htpasswd - ユーザ認証時のパスワードファイルの編集
形式
htpasswd [-c] passwdfile username
機能説明
本コマンドは、ユーザ認証時に使用するパスワードファイルを編集するコマンドです。
環境定義ファイル(httpd.conf)内のAuthUserFileディレクティブのパラメタ指定時に使用します。
本コマンドのオプションおよび引数を以下に示します。
ユーザパスワードファイルを新規に作成します。同名のファイルが存在する場合は、上書きされます。本オプションを指定しない場合、ユーザ名はpasswdfileで指定したファイルに追加されます。
パスワードファイル名を指定します。
追加するユーザ名を指定します。
ユーザ名は、216バイト以内の文字列で指定します。半角英数字、および以下を除く記号を使用できます。
ユーザ名は、240バイト以内の文字列で指定します。半角英数字、および以下を除く記号を使用できます。
コロン(:)
シャープ(#)
空白( )
注意事項
ユーザを削除する場合は、パスワードファイルをテキストエディタで編集してください。
パスワードファイルは、テキストエディタで参照すると以下のように記述されています。“user2”を削除する場合は、“user2”の行を削除して格納してください。
user1:$apr1$SR3.....$4aQAE2EU9NZTtbkxMEOa4/ |
セキュリティ対策のため、本コマンドで作成したパスワードファイルのアクセス権限を変更することを推奨します。
パスワードファイルのアクセス権限の変更手順を以下に示します。
エクスプローラのファイルプロパティを使用して、パスワードファイルのアクセス権限を変更します。
エクスプローラを起動します。
パスワードファイルを選択して右クリックします。
[プロパティ]をクリックします。
[セキュリティ]タブをクリックします。
プロパティの[セキュリティ]画面で、以下のグループ以外の[アクセス許可]設定に“拒否”を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
Administrators
SYSTEM
アクセス権限の変更後は、Administratorsグループに所属するユーザで本コマンドを実行してください。
コマンドを使用して、パスワードファイル(例:“/opt/FJSVihs/servers/FJapache/conf/password.txt”)のアクセス権限および所有者を変更します。
スーパユーザでchmodコマンドを実行して、パスワードファイルのアクセス権限を“640”に変更します。
chmod 640 /opt/FJSVihs/servers/FJapache/conf/password.txt
スーパユーザでchownコマンドを実行して、パスワードファイルの所有者を“root”に変更します。
chown root /opt/FJSVihs/servers/FJapache/conf/password.txt
スーパユーザでchgrpコマンドを実行して、パスワードファイルの所有者が所属するグループを“nobody”(環境定義ファイル(httpd.conf)のGroupディレクティブの設定値)に変更します。
chgrp nobody /opt/FJSVihs/servers/FJapache/conf/password.txt
アクセス権限の変更後は、スーパユーザで本コマンドを実行してください。
備考
-cオプション以外にも、Apache HTTP Server Version 2.0で提供されている本コマンドのオプションを使用できます。
-cオプション以外のオプションについては、“Apache HTTP サーバ バージョン 2.0 ドキュメント”を参照してください。Apache HTTP サーバ バージョン 2.0 ドキュメントの参照方法については、“Interstage HTTP Server 運用ガイド”の“Apache HTTP サーバ バージョン 2.0 ドキュメントの参照方法”を参照してください。
使用例
新規にパスワードファイル“C:\Interstage\F3FMihs\servers\FJapache\conf\password.txt”を作成して、ユーザ“user1”のパスワードを登録する場合
htpasswd -c C:\Interstage\F3FMihs\servers\FJapache\conf\password.txt user1 |
上記と同じパスワードファイルに、さらに“user2”のパスワードを追加する場合
htpasswd C:\Interstage\F3FMihs\servers\FJapache\conf\password.txt user2 |
注)パスワードは、255バイト以内の文字列で指定します。半角英数字、および記号を使用できます。
新規にパスワードファイル“/opt/FJSVihs/servers/FJapache/conf/password.txt”を作成して、ユーザ“user1”のパスワードを登録する場合
htpasswd -c /opt/FJSVihs/servers/FJapache/conf/password.txt user1 |
上記と同じパスワードファイルに、さらに“user2”のパスワードを追加する場合
htpasswd /opt/FJSVihs/servers/FJapache/conf/password.txt user2 |
注)パスワードは、8バイト以内の文字列で指定します。半角英数字、および記号を使用できます。