メッセージブローカは、1つ以上のメッセージ格納領域(以降、物理格納先)を管理します。物理格納先は、システム管理者が事前に作成することも、初回アクセス時に自動作成することもできます。
その他の機能として、メッセージブローカには、JMSクライアントとのコネクションを管理する機能などもあります。メッセージブローカの機能については、「2.19.2 メッセージブローカの機能」を参照してください。
システム管理者は、物理格納先の作成、JMSクライアントとのコネクション管理の動作定義、および起動/停止などのメッセージブローカの運用を行います。また、asadminコマンドを使用して、JMSクライアントがJNDI経由で獲得するJMS接続ファクトリ(ConnectionFactory)やJMS送信先リソース(Destination)を作成します。asadminコマンドの詳細については、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」の「Java EE運用コマンド」-「asadmin」を参照してください。
メッセージブローカとのコネクション作成に必要な情報(動作ホスト、認証情報など)や接続情報を定義します。
物理格納先を特定するアドレス情報を定義します。
JMSクライアントアプリケーションは、JNDI経由で定義されたJMS接続ファクトリ(ConnectionFactory)やJMS送信先リソース(Destination)を獲得し、メッセージブローカと接続した後、メッセージを送受信します。
メッセージブローカの運用形態
メッセージブローカとJMSクライアントは、同一システム(マシン)上でも、異なるシステム(マシン)上でも動作させることができます。また、メッセージブローカは、1つのシステム(マシン)上で、複数動作させることもできます。
例
JMSクライアントと異なるシステム動作させる例を以下に示します。