Interstage Application Server/Interstage Web Server Express 使用上の注意

2.8.2 リポジトリのデータベースにRDBを利用する場合の注意事項

エントリ操作に関する注意事項

• 属性値が空白値だけの属性を含むエントリを登録できません。
  また、属性値が空白値だけの属性をエントリに追加できません。
    

• 属性値には、2つ以上連続して空白を指定できません。2つ以上連続して空白を登録した属性値を検索する場合は、連続する空白をアスタリスク(*)に置き換えて検索条件を指定してください。

  例

  dscription属性値に3つの連続空白("abc    xyz")を登録した場合の検索条件は、連続する空白をアスタリスク(*)に置き換えた"dscription=abc *xyz"で指定してください。

• RDNに、特殊文字 「+」、「,」、「\」が含まれているエントリを検索した場合、特殊文字は以下の形式で通知されます。

  特殊文字	Interstage ディレクトリサービスでの検索結果
  「+」	「\2b」
  「,」	「\2c」
  「\」	「\5c」

  なお、上記特殊文字をRDNに指定する際は、エスケープする必要があります。
    

• 下位エントリが多いエントリの名前の変更(エントリの識別名変更)を行った場合、タイムアウトになる場合があります。下位エントリが多い場合、以下の手順でエントリの名前を変更してください。

  1. 下位エントリを含む上位エントリをLDIFでファイルに移出する。

  2. 上記1のファイルを開く、変更後の名前に置換する。

  3. 上記2で編集したファイルを移入する。

  4. 変更前のエントリをすべて削除する。

    

• エントリの検索結果に含まれるオブジェクトクラス名(オブジェクトクラスの属性値)は、大文字と小文字が区別されて通知されます。
    

• RDNに指定する属性の属性値は、大文字と小文字は区別しません。RDNの属性値を小文字から大文字または大文字から小文字に変更できません。(例：uid001をUID001へは変更できません)

運用形態に関する注意事項

リポジトリのデータベースにSymfoware Server Lite Editionを使用する環境では、以下の形態で運用することはできません。

• データベース共用運用形態

• レプリケーション運用形態

• クラスタサービス機能を使用した運用形態

使用想定規模に関する注意事項

リポジトリのデータベースにSymfoware Server Lite Editionを使用する環境では、以下の使用想定規模の範囲内で使用してください。Symfoware Server Lite Editionの使用想定規模の範囲を超えてデータベースを使用したい場合は、上位Ediitonへの移行をご検討ください。

項目	使用想定規模
システム	中規模で参照業務が中心である。 データ更新は、ユーザ1人あたり、10数件/日を目安とする。
同時アクセス数（人）	30まで