Systemwalker Service Quality Coordinator V13.5で使用していたダッシュボードサーバのデータベースをSystemwalker Service Quality Coordinator V15.0で継続して使用するために、以下の2つの設定を実施します。
RDBディクショナリの拡張
データベーススペース枯渇の防止
[RDBディクショナリの拡張]
以下の手順を実施し、RDBディクショナリを1GBに拡張します。
ダッシュボードサーバのアプリケーションサーバを停止します。
容量割り当ての異常終了に備えてRDBディクショナリのバックアップを作成します。(Symfoware Serverをデフォルトインストールしている場合、以下のコマンドは"<システムドライブ>:\SFWSV\RDB\BIN"配下に格納されています)
コマンドプロンプトを起動し、システム名を設定します。
set RDBNAME=SWSQC
以下のコマンドを実行し、RDBディクショナリに更新抑止を設定します。
rdbrtr -z -rw
以下のコマンドを実行し、RDBディクショナリの退避を行います。
rdbdmpdic -N -f dicback@<退避先ディレクトリ> -e -y
以下のコマンドを実行しRDBディクショナリの更新抑止を解除します。
rdbrls -z -rw
容量拡張を実施します。
以下のコマンドを実行し、RDBシステムを停止します。
rdbstop -mwc
以下の拡張コマンドを実行します。(RDBディクショナリの初期値"<システムドライブ>:\SWFD\RDB\USR\DIC")
rdbaldic -a 20M -e -f <RDBディクショナリのディレクトリ>/DICTIONARY2 -c 2048M
以下のコマンドを実行し、RDBシステムを起動します。
rdbstart
容量の追加割り当てを実施します。
以下のコマンドを実行し、RDBディクショナリの使用状況を確認します。出力結果のmaxの値が50%を下回っていた場合、容量追加割り当ての作業は完了です。
rdbprdic
Symfoware RDBシステムを停止します。
以下のコマンドを実行し、容量の追加割り当てを実施します。追加量はrdbprdicのmaxの値から50%を下回るように値を設定してください。
rdbaldic -a <追加量>
Symfoware RDBシステムを起動します。
[データベーススペース枯渇の防止]
Systemwalker Service Quality Coordinator V15.0のダッシュボードサーバは初回起動時に、データベースのテーブルスペースを7GB程度使用します。
既存の残容量に応じて以下の対応を行います。
5GB未満:新規データベーススペースの作成
5GB~7GB:初期サイズのパラメタの変更
[テーブルスペースの残容量の確認方法]
コマンドプロンプトを使用し、以下のようにして確認します。
C:>set RDBNAME=SWSQC C:>rdbspcinf -d EVENT Database space : EVENTSPACE Device : E:\INSTROOT\SWFD\RDB\USR\EVENT Size : 20480000K Static allocate size total : 10000000K Dynamic allocate size total : 240000K Free size total : 10240000K qdg12074i:rdbspcinfが正常終了しました 復帰コード 00 (システム名=SWSQC)
上記の場合、空き容量(Free size)がおよそ10GBあることを表しています。
空き容量が5GB未満の場合は、マイグレーション実施前に20GB以上の新しいデータベーススペースを作成する必要があります。Interstage Business Process Manager Analyticsの運用管理コンソールから、新規作成したデータベーススペースをイベント格納データベースとして設定してください。
空き容量が5GB~7GBの場合、以下の手順を実施します。
Interstage Business Process Manager Analyticsの運用管理コンソールからテーブル作成用のパラメタを変更します。
[Analytics システム]-[システム設定]-[データベース管理]-[イベント格納データベース設定]-[JDBC接続URL]の以下のパラメタ値を変更します。
CLI_DEFAULT_TABLE_SIZE=(8,256,25600,128)
CLI_DEFAULT_INDEX_SIZE=(2,2,256,2560,128)
設定例
jdbc:symford://XXX.XXX.XXX.XXX:23451/EVENT;schema=EVENTSCHEMA;ctuneparam='CLI_MAX_SQL=(512);CLI_DEFAULT_TABLE_SIZE=(8,256,25600,128);CLI_DEFAULT_INDEX_SIZE=(2,2,256,256,2560,128)'