ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V11.0.0 Mirroring Controller運用ガイド
Symfoware

2.8.1 リカバリポイントを利用したデータベースのリカバリ

バックアップ時点や異常が発生する前の利用者業務の切れ目の地点など、過去の任意の地点にデータベースをリカバリしたい場合は、あらかじめ正系ノードでリカバリポイントを設定しておきます。リカバリ時に、このリカバリポイントをリカバリ終了点として指定することで、正系ノードのデータベースと副系ノードのデータベースを同じリカバリポイントでリカバリすることができます。リカバリポイントの設定は、通常運用時に利用者業務の切れ目などで定期的に実行しておきます。

正系ノードで設定したリカバリポイントはRERUNログの反映処理と連動して自動で副系ノードに設定されます。

システムが副系ノードでリカバリポイントを設定するとメッセージを出力します。

本機能は、以下の場合に有効に利用できます。

注意

  • 副系ノードでリカバリポイントを指定したリカバリを行う場合は、副系ノードでメッセージが出力されたリカバリポイントのみ利用可能です。DBミラーリングサービスを通常停止してから、副系ノードでリカバリポイントを指定したリカバリを実施する必要があります。

  • ロググループ単位でのリカバリなどリカバリ操作によっては、RLP管理オブジェクトもリカバリ対象となります。その場合にはRLP管理オブジェクトを最新の状態にリカバリしてからDBミラーリングサービスを開始してください。

参照

リカバリポイントを利用したリカバリ手順の詳細については“リカバリポイントを利用したリカバリ”を参照してください。

2.8.1.1 リカバリポイントの設定

正系ノードでは、Symfoware Serverのコマンドでリカバリポイントを設定します。

このリカバリポイントは、DBミラーリングシステムが副系ノードに転送してRERUNログの反映処理の延長で正系ノードと同等の位置に設定します。

副系ノードで設定した時点で、RERUNログ反映処理が以下のメッセージを出力します。

正系ノードの操作

Symfoware Serverのrdbsetrpコマンドを使用して、リカバリポイントを設定します。

副系ノードの操作

副系ノードではリカバリポイントを設定するための操作はありません。

RERUNログ反映処理の実行により、副系ノードにリカバリポイントを設定します。

注意

Symfoware Serverのrdbsetrpコマンドによりリカバリポイントを設定する際に、DBミラーリングサービスを開始している必要があります。

ポイント

Symfoware Serverのrdbfmtコマンドを実行した場合に設定されるリカバリポイントも対象となります。

参照

  • 正系ノードでのリカバリポイントの設定については“RDB運用ガイド”を参照してください。

  • Symfoware Serverのrdbsetrpコマンドおよびrdbfmtコマンドの詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。

2.8.1.2 リカバリポイントの設定完了通知

副系ノードの操作

副系ノードに設定したリカバリポイントはメッセージを出力します。このメッセージをリカバリ操作で利用するため、利用者側で管理してください。

DSI指定の場合のメッセージ例

rdb: INFO: qdg20176i:リカバリポイントを設定しました リカバリポイント名='リカバリポイント名' DSI名='DSI名' 通番='アーカイブログ通番' 位置='通番内相対位置' ロググループ名='ロググループ名' RLP名='RLP名'

ポイント

  • ロググループ単位に出力します。

  • DSI名はDSI指定のSymfoware Serverのrdbsetrpコマンド実行時のみ出力します。

システム全体指定の場合のメッセージ例

rdb: INFO: qdg20177i:リカバリポイントを設定しました リカバリポイント名='リカバリポイント名' 通番='アーカイブログ通番' 位置='通番内相対位置' ロググループ名='ロググループ名' RLP名='RLP名'

ポイント

  • ロググループ単位に出力します。

  • マルチRDB運用の場合はRDBシステム名も出力します。

参照

Symfoware Serverのrdbsetrpコマンドの詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。