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Symfoware Server V11.0.0 解説書
Symfoware

2.3.3 SQL/XML

XMLデータは、管理項目の増減など構造の変更が頻繁に行われるような、データの柔軟性が要求されるシステムや、さまざまなデータを一元管理するようなシステムに適しています。

Symfoware Serverでは、SQL/XMLを利用することにより、データベースに格納されているXMLデータをSQL標準のインターフェースで検索できます。

また、検索方式としてパターンマッチング方式を採用しており、複数条件をつけた検索など、自由な切り口で検索できます。

XMLデータの検索にインデックスは不要です。

図2.5 XMLデータの検索

SQL/XMLで、XMLデータを検索する場合には、XQueryを使用します。XQueryは、XMLQUERY関数またはXMLEXISTS述語に指定します。XMLQUERY関数またはXMLEXISTS述語を問合せ式に指定することで、表に格納されたXMLデータを検索することができます。
XQueryは、XQuery 1.0の規格に準拠しています。

XMLデータをデータベースに格納する際には、形式変換が不要です。リレーショナルデータと同じ操作で、XML規格に準拠したデータをそのまま格納できます。
XMLデータは構造を変更しても、表の定義を変更する必要がないため、XMLの持つ高い柔軟性をそのまま活用できます。

また、XMLの追記型格納を利用し、企業のすべての活動記録(データ)をそのままの形で蓄積し、活用することで、事業の最適化が実現できます。
企業活動の透明性を保証することで、内部統制監査に利用したり、各部門のデータウェアハウス情報を一元化することで、経営トップが迅速に業績や情報を把握することが可能です。

図2.6 XMLデータ格納