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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.0 設計ガイド

D.3.5 EMC CLARiXストレージを利用する場合

ここでは、EMC CLARiXストレージについて説明します。


EMC CLARiXストレージの設定

本製品は、EMC Navisphere Managerを経由してEMC CLARiXストレージを制御します。

そのため、EMC Navisphere Managerを利用するためのユーザーIDおよびパスワードが必要です。

ユーザーIDの追加方法は、EMC Navisphere Managerのマニュアルを参照してください。

また、本製品とEMC Navisphere Manager間の通信セキュリティ強化のため、本製品がNavisphere CLIを発行する際にセキュリティファイルを利用する方法を採用しています。

セキュリティファイルを作成するコマンドを使って、本製品をインストールしたサーバの以下のディレクリトリにセキュリティファイルを作成してください。

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\storage\emc\xxx.xxx.xxx.xxx (*1)

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/storage/emc/xxx.xxx.xxx.xxx (*1)

*1: EMC CLARiXストレージのSPのIPアドレス。
EMC CLARiXが複数台存在する場合、このディレクトリを複数作成してください。

また、セキュリティファイルを作成するコマンドを実行するユーザーIDは、Windowsの場合はSYSTEM、Linuxの場合はrootにしてください。

WindowsのSYSTEMユーザーでコマンドを実行する方法は、以下のとおりです。

参考

セキュリティファイルの作成方法の詳細は、Navisphere CLIの"-AddUserSecurity"スイッチの説明を参照してください。

注意

  • 本製品では以下は行われません。そのため、事前に設定してください。

    • ホットスペアの定義

    • RAID Groupの定義

    • Traditional LUNの作成

  • RAID GroupとTraditional LUNの作成については、EMC CLARiXストレージのマニュアルを参照してください。

  • 既存のRAID Groupも仮想ストレージとして認識されますが、RAID Groupの用途がホットスペアのRAID Groupは認識されません。

  • LUNマスキング(LUNマッピング)を定義するStorage Groupは、L-Server作成時に自動作成されるため、事前に作成する必要はありません。

  • PoolとThin LUNは認識されません。

  • OSおよびマルチパスドライバをインストールする場合、サーバからストレージのアクセスパスを1パスの状態にする必要があります。

  • 本製品とNavisphere CLIは、同一のサーバにインストールする必要があります。

  • FCポート(target mode)を使用したファイバーチャネル接続だけサポートします。

  • FCポートへの接続形態は、ファブリック接続だけサポートします。

  • EMC CLARiXストレージの場合、本製品インストール後にSANストレージのポート組合せ定義ファイルを作成する必要があります。

  • GUIでは、"CLARiiON"と表示されます。


ファイバーチャネルスイッチにEMC CLARiXストレージを接続する場合

本製品では、EMC CLARiXストレージを接続する場合、ファイバーチャネルスイッチの設定は行いません。

そのため、ファイバーチャネルスイッチに対して1対1のWWPNゾーニングを事前に設定する必要があります。

I/O仮想化オプションで提供されたWWNに基づくHBA PortのWWPN値と、本製品で利用するEMC CLARiXストレージのSPポートのWWPN値を、1対1の組合せでファイバーチャネルスイッチにゾーニング定義を行う必要があります。設定方法については、ファイバーチャネルスイッチのマニュアルを参照してください。


ファイバチャネルスイッチのゾーニング設定方法

HBA Port1のWWPN値と、storage_portset.rcxprop定義ファイルのポートセットの1番目に定義された、SPポートのWWPN値の組合せのゾーニング、およびHBA Port2のWWPN値と、ポートセットの2番目に定義されたSPポートのWWPN値の組合せのゾーニングを設定します。

ETERNUS SN200のコマンド実行例は、以下のとおりです。

条件

  • I/O仮想化オプションで提供されたWWN値

    "20:00:00:17:42:51:00:0x"

  • HBA Port1のWWPN値

    "21:00:00:17:42:51:00:0x"

  • HBA Port2のWWPN値

    "22:00:00:17:42:51:00:0x"

  • ポートセットの1番目に定義されたSPポートのWWPN値

    "50:0a:09:81:88:bc:43:dc"

  • ポートセットの1番目に定義されたSPポートのWWPN値

    "50:0a:09:82:88:bc:43:dc"

zoneCreate "emc_a_0","50:0a:09:81:88:bc:43:dc;21:00:00:17:42:51:00:00" <RETURN>
zoneCreate "emc_b_0","50:0a:09:82:88:bc:43:dc;22:00:00:17:42:51:00:00" <RETURN>
...
zoneCreate "emc_a_f","50:0a:09:81:88:bc:43:dc;21:01:00:17:42:50:00:0f" <RETURN>
zoneCreate "emc_b_f","50:0a:09:82:88:bc:43:dc;22:01:00:17:42:50:00:0f" <RETURN>
cfgCreate "ror_cfg","emc_a_0;emc_b_0;~~;emc_a_f;emc_b_f" <RETURN>
cfgEnable "ror_cfg" <RETURN>
cfgSave <RETURN>