名前
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm server - 管理対象サーバの操作
【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm server - 管理対象サーバの操作
形式
rcxadm server start -name resource [-nowait]
rcxadm server stop -name resource [-force] [-nowait]
rcxadm server restart -name resource [-force] [-nowait]
rcxadm server switchover -name resource [-spare spare_server] [-nowait]
rcxadm server failback -name resource [-nowait]
rcxadm server takeover -name resource [-nowait]
rcxadm server list [{[-type {physical|vmguest|all}] | [-spare] | [-bootagt]}]
rcxadm server migrate -name guest_name -to vmhost [-mode {live|cold}] [-nowait]
rcxadm server migrate -home [-name vmhost] [-nowait]
rcxadm server set -name resource -attr {vmm_mode={maintenance|active}|vmware.maintenance={maintenance|active}}【VMware】 rcxadm server set -name resource -attr vmm_mode={maintenance|active|maintenance_with_move}【Hyper-V】【Xen】 rcxadm server set -name resource -attr bootagt={dos|winpe}
参考
rcxadm serverの省略形式として、rcxserverコマンドが利用できます。どちらを使用しても同じサブコマンドとオプションで同じ機能が利用できます。
機能説明
rcxadm serverは、サーバリソースの管理を行うコマンドです。以下の機能を提供します。
指定したサーバ(物理OS/VMホスト/VMゲスト)の状態表示
指定したサーバ(物理サーバ/物理OS/VMホスト/VMゲスト)の起動、停止、再起動
指定したサーバ(物理OS/VMホスト)の切替え・切戻し・継続
VMゲストのサーバ間の移動
VMホストのVMメンテナンスモードの設定
VMホームポジションへの移動
指定したサーバ(物理サーバ)のブートエージェントの変更
VMホストの停止、再起動を行った場合、その上で動作しているVMゲストも同時に停止します。
事前にVMゲストが停止しても問題がないことを確認してから、VMホストを停止、再起動してください。
切替え・切戻し・継続については、「操作ガイド VE」の「第18章 サーバ切替えの設定」を参照してください。
VMゲストのサーバ間の移動については、「操作ガイド VE」の「15.1 VMゲストのサーバ間の移動(マイグレーション)」を参照してください。
VMメンテナンスモードについては、「操作ガイド VE」の「15.2 VMホストのVMメンテナンスモードの設定」を参照してください。
サブコマンド
サーバ(物理サーバ/物理OS/VMホスト/VMゲスト)を起動します。
サーバ(物理サーバ/物理OS/VMホスト/VMゲスト)を停止します。
サーバ(物理サーバ/物理OS/VMホスト/VMゲスト)を再起動します。
サーバ(物理OS/VMホスト)を予備サーバに切り替えます。
予備サーバと切り替わっている状態のサーバ(物理OS/VMホスト)を切り戻します。運用中の予備サーバが停止し、サーバOSが運用サーバに移動して起動されます。
予備サーバと切り替わっている状態のサーバ(物理OS/VMホスト)を、現在の構成のまま継続します。予備サーバが運用サーバとして運用を継続し、切替え前に運用を行っていたサーバが予備サーバに設定されます。
登録されているサーバ(物理OS/VMホスト/VMゲスト)の情報を表示します。
オプションを省略した場合、以下の項目を一覧表示します。
項目名 | 内容 |
---|---|
PHYSICAL_SERVER | 物理サーバ名 |
SERVER | サーバ(物理OS/VMホスト)名 |
ADMIN_IP | 管理LANのIPアドレス |
STATUS | サーバの状態 以下のどれかが表示されます。
サーバの状態については、「運用ガイド CE」の「11.2 リソース状態」を参照してください。 |
MAINTENANCE | 保守モードの状態
保守モードについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「付録C 保守モード」を参照してください。 |
VMゲストを別の物理サーバで動作するVMホスト上に移動します。
VMホストのVMメンテナンスモードの設定変更を行います。
イメージ操作時に使用するブートエージェントを変更します。
オプション
list以外を指定時、以下のオプションが指定できます。
resourceには、操作対象のサーバ名を指定します。
list、set以外を指定時、以下のオプションが指定できます。
サブコマンドで指定したサーバの操作が完了するのを待たずにコマンドを復帰させる場合に指定します。
stop、restart指定時、以下のオプションが指定できます。
OSのシャットダウン処理を行わず、サーバを強制的に停止または再起動させる場合に指定します。
switchover指定時、以下のオプションが指定できます。
サーバ切替えを行う場合、切替え先になる予備サーバ(物理サーバ)を指定します。省略した場合、切替え先サーバが自動的に選択されます。
list指定時、以下のオプションが指定できます。
登録されているサーバのうち、指定された種類(物理サーバ/VMゲスト/すべてのサーバ)の情報を表示します。
以下の項目が一覧表示されます。オプションには、表示される項目名と対応するオプションを記載しています。
項目名 | 内容 | オプション |
---|---|---|
PHYSICAL_SERVER | 物理サーバ名 | すべて |
SERVER | サーバ(物理OS/VMホスト/VMゲスト)名 | すべて |
TYPE | サーバ種別 以下のどれかが表示されます。
| physical all |
VM_HOST | VMホスト名 サーバがVMゲストの場合、VMゲストが稼動しているVMホスト名を表示します。 | vmguest all |
ADMIN_IP | 管理LANのIPアドレス | すべて |
STATUS | サーバの状態 以下のどれかが表示されます。
サーバの状態については、「運用ガイド CE」の「11.2 リソース状態」を参照してください。 | すべて |
MAINTENANCE | 保守モードの状態
保守モードについては、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「付録C 保守モード」を参照してください。 | physical all |
サーバ切替えを行う場合、切替え先になる予備サーバ(物理サーバ)の情報を表示します。
以下の項目が一覧表示されます。
項目名 | 内容 |
---|---|
SERVER | サーバ(物理OS/VMホスト)名 |
PRIMARY | 運用サーバ サーバ切替え時に切替え元になる物理サーバの名前が表示されます。 |
SPARE | 予備サーバ サーバ切替え時に切替え先になる物理サーバの名前が表示されます。 |
VLAN_SWITCH (*1) | ネットワーク設定 切替え時にネットワークの設定を行うかの設定が表示されます。
|
AUTO_SWITCH | 自動リカバリ設定 自動リカバリを行うかの設定が表示されます。
|
ACTIVE | 稼動サーバ 現在動作している物理サーバの名前が表示されます。 |
SWITCHOVER_STATE | 切替え状態 現在の切替えの動作状態が表示されます。以下のどれかが表示されます。
|
*1: LANスイッチブレードがIBPモードの場合も、本項目で設定内容が表示されます。
イメージ操作を行う場合、使用するブートエージェントに関する情報を表示します。
以下の項目が一覧表示されます。
項目名 | 内容 |
---|---|
PHYSICAL_SERVER | 物理サーバ名 |
BOOT_AGENT | 設定されているブートエージェント 以下のどちらかが表示されます。
|
migrate指定時、以下のオプションが指定できます。
guest_nameには、移動対象のVMゲスト名を指定します。
vmhostには、移動先のVMホスト名を指定します。
modeには、移動方式を指定します。
VMゲストの電源状態によって、指定できない場合があります。また省略時は、移動先でも同じ電源状態になるように最適な方式で移動します。
指定できる値は以下のとおりです。
電源ON状態での移動(ライブマイグレーション)を行います。
電源OFF状態での移動(コールドマイグレーション)を行います。
移動後のVMゲストの電源状態は、移動前と同じ状態になります。
VMホームポジションへの移動を行う場合に指定します。
vmhostには、操作対象のVMホスト名を指定します。
set指定時、以下のオプションが指定できます。
VMホストのVMメンテナンスモードを設定(maintenance)または解除(active)します。
VMホストのVMメンテナンスモードを設定(maintenance)、解除(active)、または設定時にVMゲストを移動(maintenance_with_move)します。
イメージ操作時に使用するブートエージェントをDOSまたはWindows PEに変更します。
Windowsマネージャ-を使用し、管理対象サーバが以下の構成の場合に、イメージ操作を実施する前に本オプションを指定してブートエージェントの設定を変更する必要があります。
内蔵ディスクブートでかつ物理WWNまたはVIOMを使用したSANデータ環境の場合は、DOSに変更する必要があります。
HBA address renameを使用したSANブート環境で、以下のどちらかの条件にあてはまる場合は、Windows PEに変更する必要があります。
Red Hat Enterprise Linux 6のext4ファイルシステムを使用
UEFIを使用するサーバ
本オプションは、以下の機種に対して指定できません。
SPARC Enterprise
PRIMEQUEST
必要な権限・実行環境
以下のどちらかの権限が必要です。
OSの管理者
本製品の特権ユーザー
管理サーバ
使用例
登録されているサーバの情報を表示する場合
>rcxadm server list <RETURN>
PHYSICAL_SERVER SERVER ADMIN_IP STATUS MAINTENANCE
--------------- ------ -------- ------ -----------
blade01 WebServer01 192.168.1.4 normal ON
rackserver01 AppServer01 192.168.1.2 normal OFF
rackserver02 DBServer01 192.168.1.6 stop OFF
rackserver03 DBServer02 192.168.1.7 normal ON |
予備サーバの情報を表示する場合
>rcxadm server list -spare <RETURN>
SERVER PRIMARY SPARE VLAN_SWITCH AUTO_SWITCH ACTIVE SWITCHOVER_STATE
------ ------- ----- ----------- ----------- ------ ----------------
Server1 blade1-1 blade1-9 ON ON blade1-9 failback running
Server2 blade1-2 blade1-9,blade1-10 OFF ON blade1-2 normal |
物理サーバの情報を物理OS/VMホストの区別を含めて表示する場合
>rcxadm server list -type physical <RETURN>
PHYSICAL_SERVER SERVER TYPE ADMIN_IP STATUS MAINTENANCE
--------------- ------ ---- -------- ------ -----------
blade1-1 Server1 native 192.168.3.121 stop ON
blade1-10 - - 192.168.3.130 stop -
blade1-2 Server2 native 192.168.3.122 normal OFF
blade1-3 Server3 native 192.168.3.123 stop ON
blade1-5 Server5 native 192.168.3.125 normal ON
blade1-7 vmesx1 vm_host 192.168.3.127 normal OFF
blade1-8 Server8 native 192.168.3.128 normal OFF
blade1-9 - - 192.168.3.129 stop - |
VMゲストの情報を表示する場合
>rcxadm server list -type vmguest <RETURN>
PHYSICAL_SERVER SERVER VM_HOST ADMIN_IP STATUS
--------------- ------ ------- -------- ------
blade1-7 vm-1 vmesx1 192.168.3.127 normal
blade1-7 vm-2 vmesx1 192.168.3.127 normal |
物理OS/VMホスト/VMゲストをすべて表示する場合
>rcxadm server list -type all <RETURN>
PHYSICAL_SERVER SERVER TYPE VM_HOST ADMIN_IP STATUS MAINTENANCE
--------------- ------ ---- ------- -------- ------ -----------
blade1-1 Server1 native - 192.168.3.121 stop ON
blade1-10 - - - 192.168.3.130 stop -
blade1-2 Server2 native - 192.168.3.122 normal OFF
blade1-3 Server3 native - 192.168.3.123 stop ON
blade1-5 Server5 native - 192.168.3.125 normal ON
blade1-7 vmesx1 vm_host - 192.168.3.127 normal OFF
blade1-7 vm-1 vm_guest vmesx1 192.168.3.127 normal OFF
blade1-7 vm-2 vm_guest vmesx1 192.168.3.127 normal OFF
blade1-8 Server8 native - 192.168.3.128 normal OFF
blade1-9 - - - 192.168.3.129 stop - |
VMゲストを電源ON状態で移動させたい場合
>rcxadm server migrate -name vm_guest01 -to vm_host02 -mode live <RETURN> |
VMゲストを電源OFF状態で移動させたい場合
>rcxadm server migrate -name vm_guest01 -to vm_host02 -mode cold <RETURN> |
設定されているブートエージェントの情報を表示する場合
>rcxadm server list -bootagt <RETURN>
PHYSICAL_SERVER BOOT_AGENT
--------------- ----------
blade1-1 DOS
blade1-10 Windows PE
blade1-2 DOS |
終了ステータス
以下の終了ステータスが返されます。
正常に処理されました。
エラーが発生しました。
注意
VMホストの起動やシャットダウンの際に、VMゲストも自動的に起動・シャットダウンさせたい場合、サーバ仮想化ソフトウェアの管理画面から、仮想マシンの起動とシャットダウンの設定を行います。
詳細は、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
VMゲストの電源操作を行った結果、VMゲストがほかのVMホストに移動して実行した処理がエラーになることがあります。
詳細は、「設計ガイド VE」の「D.3 利用する製品別の機能」を参照してください。
VMゲストをシャットダウンするためには、事前設定が必要な場合があります。
事前設定されていないVMゲストに対して、-forceを指定せずに停止や再起動をすると、シャットダウンできず、実行した処理がエラーになります。
詳細は、「設計ガイド VE」の「D.2 利用する製品別の設定」を参照してください。
PRIMEQUESTの場合、Reserved SBの設定によって切替えが正しく動作しない可能性がある場合でも、事前の警告メッセージは表示されません。
管理LAN上でServerView Deployment Managerが使用される場合、switchoverとfailbackのサブコマンドは管理対象サーバが以下の条件に一致する場合、使用できません。
詳細は、「導入ガイド VE」の「付録B ServerView Deployment Managerとの共存」を参照してください。
ローカルブート環境のサーバ
VIOM以外を使用しているSANブート環境のサーバ
ブートエージェントの変更は、物理サーバが登録状態の間は有効です。物理サーバの再登録を行う場合は、必要に応じて登録後にコマンドでブートエージェントを変更してください。
ここからは、Cloud Editionでの追加機能について説明します。
L-Serverに割当て済みのサーバは、追加機能だけ使用できます。
名前
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxadm server - 管理対象サーバの操作
【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm server - 管理対象サーバの操作
形式
rcxadm server set -name resource -mode {active|maintenance}
機能説明
rcxadm serverの追加機能は以下のとおりです。
サーバの保守モードの設定と解除を行います。
rcxadm server set -name resource -mode {active|maintenance}
オプション
resourceには、保守モードを設定または解除するサーバ名を指定します。
サーバに保守モードを設定するか解除するかを指定します。
保守モードを解除します。
保守モードを設定します。