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Interstage Business Application ServerV10.1.0 アプリケーション開発ガイド
Interstage

14.4.6 COBOL実行基盤インタフェースを含むコンパイル・リンク

COBOL実行基盤インタフェースを含む開発資産を使用し、サーバアプリケーションをコンパイル・リンクします。
COBOL実行基盤インタフェースを含めてサーバアプリケーションをコンパイル・リンクする場合、コンパイル・リンクの設定に、COBOL実行基盤インタフェースが参照する登録集の格納先ディレクトリ名と、リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリを追加する必要があります。
追加するCOBOL登録集の格納先ディレクトリ名と、リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリを以下に示します。

COBOL実行基盤インタフェースが参照するCOBOL登録集の格納先ディレクトリ名

/opt/FJSVibs/copy

リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリ

  • プロセスモードの場合
    /opt/FJSVibs/lib/libapfwcdrcobol_nt.so
    /opt/FJSVibs/lib/libapfwcblconv_nt.so

  • スレッドモードの場合
    /opt/FJSVibs/lib/libapfwcdrcobol.so
    /opt/FJSVibs/lib/libapfwcblconv.so

COBOL実行基盤インタフェースが参照するCOBOL登録集の格納先ディレクトリ名

[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\copy

リンクするCOBOL実行基盤インタフェースライブラリ

  • スレッドモードの場合
    [Interstageのインストールディレクトリ]\lib\libapfwcdrcobol.lib
    [Interstageのインストールディレクトリ]\lib\libapfwcblconv.lib

業務ロジック部分のコンパイル・リンク・デバッグを実施した後、COBOL実行基盤インタフェースを含めたコンパイル・リンクを行う手順を以下に示します。

Interstage Studio上でCOBOL/CORBAリモート開発機能を使用したリモートビルドの場合

  1. メイクファイルの生成条件の変更

    メイクファイルの生成条件に、COBOL実行基盤インタフェースライブラリとその登録集のパスを追加します。
    メイクファイルの生成条件の変更方法については、“Interstage Business Application Server COBOLアプリケーション開発リファレンス”の“メイクファイルの生成条件の変更”を参照してください。

  2. メイクファイルの再生成

    メイクファイルを再生成します。
    メイクファイルの再生成の方法については、“NetCOBOL Studio 使用手引書”の“メイクファイルの再作成”または“Interstage Business Application Server COBOLアプリケーション開発リファレンス”の“メイクファイルの再生成”を参照してください。

  3. リモートビルドの実行

    再生成したメイクファイルを使用して、サーバアプリケーションをコンパイル・リンクします。
    リモートビルドの方法については、“NetCOBOL Studio 使用手引書”の“リモートビルド”または“Interstage Business Application Server COBOLアプリケーション開発リファレンス”の“リモートビルド”を参照してください。

Interstage Studio上でのビルドツールを使用したWindows開発環境でのビルドの場合

  1. ターゲットオブジェクトの指定

    14.4.5.5 COBOL実行基盤インタフェース生成の実行”で生成されたソースファイルは複数の翻訳単位が含まれるため、ターゲットオブジェクトを指定する必要があります。
    [ソースファイル]フォルダに格納されている“xxx_apfwcdr.cob”を選択して、コンテキストメニューから[ターゲットオブジェクトを指定する]を選択します。[ターゲットオブジェクトファイル]フォルダが表示され、フォルダ内にターゲットオブジェクトファイルが表示されます。

    ポイント

    “xxx_apfwcdr.cob”の“xxx”には、[COBOL実行基盤インタフェース生成]画面でCOBOL実行基盤インタフェースの生成対象に指定したアプリケーション情報の、[出力ファイルのプレフィクス]が入ります。

  2. 登録集オプションの追加

    登録集オプションに、COBOL実行基盤インタフェースライブラリの登録集を追加します。
    登録集オプションの追加の詳細は、“NetCOBOL Studio 使用手引書”の“翻訳オプション”または“Interstage Business Application Server COBOLアプリケーション開発リファレンス”の“登録集名”を参照してください。

  3. リンクオプションの追加

    リンクオプションにCOBOL実行基盤インタフェースライブラリを追加します。
    リンクオプションの追加方法については、“NetCOBOL Studio 使用手引書”の“リンクオプションの設定”または“Interstage Business Application Server COBOLアプリケーション開発リファレンス”の“リンクオプションの設定”を参照してください。

  4. ビルドの実行

    ビルド対象のプロジェクトを選択して、コンテキストメニューから[プロジェクトの再ビルド]を選択してください。

NetCOBOLのcobolコマンドを使用したサーバ上でのビルドの場合

  1. COBOL実行基盤インタフェースソースファイルの転送

    COBOL開発支援ツールを使用して生成されたCOBOL実行基盤インタフェースのソースファイルを、FTPなどを使用してサーバに転送します。転送先ディレクトリは、業務ロジックのソースファイルと同一のディレクトリを指定してください。

  2. 翻訳オプションの追加

    登録集ファイルのディレクトリを指定する“-I”オプションに、COBOL実行基盤インタフェースライブラリの登録集のディレクトリを指定します。
    登録集ファイルのディレクトリを指定するオプションの詳細は、“NetCOBOL 使用手引書”の“翻訳に関するオプション”を参照してください。

  3. リンクオプションの追加

    リンクオプションにCOBOL実行基盤インタフェースライブラリを追加します。
    ライブラリサーチパス名を追加する“-L”オプションにCOBOL実行基盤インタフェースライブラリのディレクトリ、リンクするライブラリを指定する“-l”オプションにCOBOL実行基盤インタフェースのライブラリ名を指定してください。
    リンクオプションの追加方法の詳細は、“NetCOBOL 仕様手引書”の“リンクに関するオプション”を参照してください。

  4. ビルドの実行

    サーバ上でcobolコマンドを実行して、サーバアプリケーションをコンパイル・リンクします。