システムの開発、運用および保守の各工程において、有用なログ機能を提供しています。ログ機能を利用することで、アプリケーション連携実行基盤の稼働状況および性能情報といったアプリケーション連携実行基盤を使用する上でのさまざまなログを採取することができます。
また、課金処理や障害時のデータ追跡などに利用するために、アプリケーションの処理状況(ユーザログ)を記録できるAPIを提供しています。アプリケーションでは、このAPIを使用することで、ユーザログを容易に、かつ、確実に書き込むことができます。業務テーブルとログテーブルが同じDBシステムである場合、トランザクションに連動し、一貫したデータ書込みが可能です。また、ユーザログはCSV形式での出力も可能ですので、表計算ソフトなどの各種ツールで分析することができます。
■ログの分類
ログには、アプリケーション連携実行基盤が出力を制御している標準ログとユーザがアプリケーションに記述することで出力されるユーザログの2種類があります。
標準ログ
アプリケーション連携実行基盤が出力を制御しているログです。
以下の2種類があります。
システムログ
アプリケーション連携実行基盤の稼働状況や、エラー状況をファイルに出力します。
性能ログ
アプリケーションおよびアプリケーション連携実行基盤の処理に要した時間をファイルに出力します。
ユーザログ
ユーザが個別に定義したログです。標準ログ以外のログはすべてユーザログとなります。
アプリケーションに記述することで使用できます。
以下の2種類があります。
高信頼性ログ
データベースの更新やアプリケーションの呼出しで指定するパラメタなど、データ操作の運用履歴を取得します。ログは、ユーザログテーブルと呼ばれる高信頼性ログを格納するための専用のテーブルへ出力します。
汎用ログ
アプリケーション実行時に発生したエラー、動作の過程を表すインフォメーションおよび開発過程やトラブル調査などで用いるデバッグ情報のログです。汎用ログは、標準出力やファイルに出力します。