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Interstage Business Application ServerV10.1.0 解説書
Interstage

2.5.2 システム構成のパターン

業務モデルを決定後、アプリケーションサーバやデータベースサーバの配置など実際のシステム構成を決定します。

本製品で構築できるシステム構成は、最小構成である“シングルサーバ構成”および信頼性や性能を向上した構成である“Web/AP分離構成”および“複数サーバ構成”があります。各構成の関係は、次の図に示す通りです。各構成の詳細については、“セットアップガイド”の“概要編”で説明します。なお、利用可能なシステム構成は、業務モデルに依存せず同一となります。

シングルサーバ構成

本製品を使用する場合の最小のシステム構成です。Webサーバ、アプリケーションサーバおよびデータベースサーバを同一サーバ上に配置します。

Web/AP分離構成

シングルサーバ構成で運用していた業務のWebサーバ機能を別サーバで運用し、スケールアウトすることで機能分散を行う場合のシステム構成です。更にDB層を分離して3階層で運用することも可能です。

複数サーバ構成

シングルサーバ構成やWeb/AP分離構成で運用していた複数の業務を業務単位に別サーバで運用し、スケールアウトすることで負荷分散/危険分散を行う場合のシステム構成です。本構成では、サーバ内の複数の業務間の連携を行うことはできますが、別サーバで動作する業務間の連携を行うことはできません。

また、上記構成の信頼性を向上するための構成として以下の2つのシステム構成を併用することができます。

クラスタ構成

運用ノードと待機ノードの2つで1つのサーバを構成します。システム構成を冗長化することで異常が発生した場合でも待機ノードに処理を引き継いで業務を継続することが可能です。

負荷分散

Webサーバを負荷分散する構成です。多端末からの処理を複数サーバで並列に実行することで処理能力を向上することが可能です。

注意

  • Web/AP分離構成や複数サーバ構成のシステム形態で業務を構築する場合、必ずシングルサーバ構成のシステム形態(適用条件、インストールする製品、および配置するコンポーネント)を確認したうえで作業を行ってください。

  • 各システム構成におけるデータベースに関する推奨形態は以下のとおりです。

    • 業務用データベースで使用するデータベース製品
        Symfoware ServerまたはOracle

    • フロー定義DBおよびメッセージトラッキングDBで使用するデータベース製品(非同期アプリケーション連携実行基盤を使用する場合)
        業務用データベースで使用するデータベース製品と同じデータベース製品

    • 高信頼性ログの配置先データベースサーバ
        アプリケーション連携実行基盤で使用するデータベースサーバ

  • C言語アプリケーションを使用できるのは、同期アプリケーション連携実行基盤だけです。