Linkexpress コマンドリファレンス
|
目次
索引

|
5.5 lxrrnwrkコマンド
[名称]
業務再開コマンド
[形式]
lxrrnwrk -s 業務名
[-e イベント名]
[-m {f|c|n|r}]
[-n 業務サーバ名]
[-c|-w] |
[機能説明]
lxrrnwrkコマンドは、イベントの異常完了によりオペレータの指示待ち状態となっている業務に対して、再実行を指示します。
[オプションの意味]
- -s 業務名
業務再開する業務名を指定します。指定する業務は反映済みである必要があります。業務名はワイルドカード指定が可能です。
ワイルドカード指定については、「ワイルドカード指定の方法(コマンド)」を参照してください。
- [-e イベント名]
業務再開する業務内の任意イベント名を指定します。本オプションを指定した場合は、指定したイベントから実行されます。未実行のイベントを指定することはできません。また、-mオプションの指定値は無視されます。
- [-m {f|c|n|r}]
再開モードを指定します。省略値はfirst-eventモードです。なお、-eオプションを指定した場合、本オプションは無視されます。
- f :
first-eventモード。業務の先頭から再実行を行います。前回のイベントの状態はクリアされます。
- c :
current-eventモード。異常完了したイベントからの再実行を行います。前回のイベントの状態は引き継がれます。
- n :
next-eventモード。異常完了したイベントの次のイベントからの再実行を行います。その際、異常終了したイベントは疑似的に完了状態となります。
- r :
recoveryモード。クラスタシステムで業務を実行しているときに切替えが発生し、実行中のイベントが異常完了した場合に、異常完了のイベントから再実行を行います。
切替え以外の原因で異常完了したイベントに対しては、再実行を行いません。また、業務をrecoveryモードで再実行するには、Linkexpressがリカバリモードで起動されている必要があります。
- [-n 業務サーバ名]
業務が登録されている業務サーバ名です。業務サーバ名の指定は、ワイルドカード指定が可能です。
業務サーバ名については、「操作対象となる業務サーバ名の指定方法」を参照してください。
ワイルドカード指定については、「ワイルドカード指定の方法(コマンド)」を参照してください。
- [-c|-w]
コマンドの復帰タイミングを指定します。本オプション省略時は、突き放しモードが指定されたものとみなします。
c : 突き放しモード。コマンド受付時点でコマンドを復帰します。
w : 完了復帰モード。業務完了時にコマンドを復帰します。コマンド復帰時の業務状態は正常完了、異常完了および保留です。
なお、完了復帰モードの業務再開では、以下の制限事項があります。
- 制御サーバまたは制御サーバ兼業務サーバから他サーバに対して完了復帰モードの業務再開コマンドを実行することはできません。
- 完了復帰モードの業務再開では、業務名のワイルドカード指定はできません。
[復帰値]
0 : 正常終了
4 : 正常終了(警告あり:備考)
8 : 異常終了
12 : システムエラー
備考)警告メッセージは、本コマンドを投入したコマンドライン上に出力されます。また、"4"で復帰した場合に特別なオペレーションは不要です。このため、運用としては、復帰値"0"と同様、"4"の場合も正常終了として扱ってください。
[注意事項]
- コマンド復帰タイミングはLinkexpress for Windows NT V1.1L20相当(「マニュアル体系と読み方」の「バージョン・レベルの表記方法」参照)以降のサーバで指定可能です。
- 再開モードのrecoveryモードは以下のLinkexpressサーバで指定可能です。
- Linkexpress for Windows NT V2.1L10相当(「マニュアル体系と読み方」の「バージョン・レベルの表記方法」参照)以降
- Solaris Linkexpress 1.1
- HP-UX Linkexpress 1.0
- クラスタシステムが運用待機型で、Linkexpressをリカバリモードで起動した場合、以下の注意事項があります。
- 再開モードのnext-eventは指定できません。
- 業務を再開しても一定時間間隔繰り返しのスケジュールは開始しません。一定時間間隔繰り返しのスケジュールを開始するには業務開始操作(lxstrwrkコマンド)を実施してください。
All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 1997-2012