DFS では、管理パーティションにファイルシステムを構成しているパーティション情報を記録しています。
そのため、使用中の DFS が不要になった場合は削除する必要があります。
注意
ファイルシステムを削除すると、ファイルシステムのデータはすべて削除されます。そのため、必要なデータは削除前にバックアップしてください。
以下の環境を例に、DFS の削除手順を示します。
・ 代表パーティション | :/dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370107 |
・ ファイルシステム ID | :2 |
・ 論理ファイルシステム名 | :pdfs2 |
特に指示がない場合は、マスタサーバ(プライマリ)で実行してください。
対象となる DFS がマウントされている場合はアンマウントします。
すべての スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、および連携サーバでアンマウントします。
# umount pdfs2 <Enter>
マスタサーバでアンマウントします。
# pdfsumntgl /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370107 <Enter>
現在のファイルシステム情報を確認します。
# pdfsinfo -a <Enter> /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106: FSID special size Type mount 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 (864) 14422 META ----- 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 (864) 5116 LOG ----- 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 (864) 95112 DATA ----- /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370107: FSID special size Type mount 2 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370107 (880) 14422 META ----- 2 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370107 (880) 5116 LOG ----- 2 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370107 (880) 95112 DATA -----
DFS を削除します。
# pdfsadm -D /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370107 <Enter>
DFS が削除されたことを確認します。
# pdfsinfo -a <Enter> /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106: FSID special size Type mount 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 (864) 14422 META ----- 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 (864) 5116 LOG ----- 1 /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 (864) 95112 DATA -----
管理パーティション情報をバックアップします。
保守作業で使用するため _backup_file_ を大切に保管してください。
# pdfsgetconf _backup_file_ <Enter>
すべての スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、および連携サーバで、ファイルシステム構成情報ファイルを削除します。
# cd /etc/pdfs <Enter> # rm ./client.conf.pdfs2 <Enter>
マスタサーバ(プライマリ)、およびマスタサーバ(セカンダリ)で、接続許可リストファイルを削除します。
# cd /etc/pdfs <Enter> # rm ./server.conf.2 <Enter>
マスタサーバ(プライマリ)、およびマスタサーバ(セカンダリ)、スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、および連携サーバの /etc/fstab から対象となる DFS の記述を削除します。
参考
以下に、/etc/fstab に記述されている DFS のデバイス名を示します。
マスタサーバ(プライマリ)、マスタサーバ(セカンダリ):代表パーティションの by-id 名
スレーブサーバ、開発実行環境サーバ、連携サーバ :論理ファイルシステム名