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Interstage Big DataParallel Processing ServerV1.0.0 ユーザーズガイド
Interstage

2.2.1 システム構成の設計

本製品を構築するにあたって、以下に示すシステム構成の設計が必要となります。

  1. サーバ構成の設計

  2. システムの冗長化構成の設計

  3. DFSファイルシステムの設計


サーバ構成の設計

本製品はスレーブサーバをスケールアウト構成とすることで、スレーブサーバを追加していくことで、スケーラブルに性能を向上することができます。このとき、必要となるスレーブサーバの台数は、Hadoopアプリケーション、処理するデータの量と特性などにより、処理時間が変わるため、業務への適用の前に、プロトタイプによる検証を行い、サーバ台数の見積もりを行うことをお勧めします。そのうえで、将来の増設分も含めたスレーブサーバの最大台数を決定します。



システムの冗長化構成の設計

本製品に加えて、関連製品を導入することで、より信頼性の高いシステムを構築することができます。

本製品および関連製品で実現できるシステム構成は以下のとおりです。

表2.3 対応する冗長化構成

対応する構成

対応するサーバ種別

対応手段

サーバの二重化

マスタサーバ

本製品のみで対応可能

HAクラスタ構成  1:1運用待機構成

クラスタインターフェースの二重化/非二重化

マスタサーバ

本製品のみで対応可能

業務LANの二重化/非二重化

マスタサーバ

スレーブサーバ

本製品のみで対応可能

マスタサーバ:NIC切替え方式(論理IPアドレス引継ぎ)

スレーブサーバ:NIC切替え方式(物理IPアドレス引継ぎ)

ストレージシステム接続の二重化/非二重化

マスタサーバ

スレーブサーバ

開発実行環境サーバ

連携サーバ

関連製品「ETERNUS マルチパスドライバ」を導入することで対応可能

「冗長化構成の対象」(赤枠の部分)のうち、お客様のご要件に応じた適切な構成を選択の上、システム構成を設計してください。

図2.1 冗長化構成の対象



DFSファイルシステムの設計

DFS ファイルシステムを利用するにあたって、事前に検討すべきファイルシステム設計が必要となります。

ファイルシステム設計の詳細については、「付録D DFSの環境構築」の「D.1 ファイルシステム設計」を参照してください。

本マニュアルでは、ファイルシステム構成について、以下に示す構成を例として説明しています。

  • 管理パーティション

:/dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370105

  • 代表パーティション

:/dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106

  • ファイルデータパーティション

:/dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370107
  /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370108

  • マスタサーバ(プライマリ)

:master1

  • マスタサーバ(セカンダリ)

:master2



ポイント

共用ディスクのデバイス名には、udev機能により生成される by-id 名を使用します。by-id 名は、ハードディスクに設定されている個別識別情報から生成されるデバイス名です。

by-id 名を使用することにより、各サーバは常に同じデバイス名で特定のディスクにアクセスできます。

各サーバで、by-id 名のディスクパーティションが認識されているかを確認してください。

  • Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5の場合

    # udevinfo -q symlink -n /dev/sdb <Enter>
    disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370105
    # udevinfo -q symlink -n /dev/sdc <Enter>
    disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106
    # udevinfo -q symlink -n /dev/sdd <Enter>
    disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370107
    # udevinfo -q symlink -n /dev/sde <Enter>
    disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370108
  • Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6の場合

    # udevadm info -q symlink -n /dev/sdb <Enter>
    block/8:48 disk/by-id/ scsi-1FUJITSU_300000370105
    # udevadm info -q symlink -n /dev/sdc <Enter>
    block/8:48 disk /by-id/ scsi-1FUJITSU_300000370106
    # udevadm info -q symlink -n /dev/sdd <Enter>
    block/8:48 disk /by-id/ scsi-1FUJITSU_300000370107
    # udevadm info -q symlink -n /dev/sde <Enter>
    block/8:48 disk /by-id/ scsi-1FUJITSU_300000370108