マクロは定型のオペレータの操作をファイルに記述して操作を自動化したり、繰り返し処理によるオペレータ操作を軽減させることができます。マクロ化はマクロの記録機能によりオペレータの操作をトレースし、その結果を自動的にファイルに変換する方法と、テキストエディタで直接マクロの命令を記述していく方法があります。このマクロの命令を記述したテキストファイルをマクロファイルと呼びます。
マクロには以下の特徴と効果があります。
キー入力の自動化
条件式による処理の分岐とループ
ダイアログボックスによる対話的なユーザインタフェースの構築
(1)マクロの記録の範囲
次に示すキー操作は、展開したコードを記録の対象とします。
エミュレータ画面のキー入力
16進入力漢字キー(入力された漢字コードを記録します)
次に示すキー操作は、マクロの記録の対象にはなりません。
オプション設定
ファイル転送時の問い合わせ画面(ローカル画面)
かな漢字変換動作
拡張機能キー(オプション設定、エミュレータ終了など)すべて
(2)マクロの記録と実行
マクロファイルの内容を、キーボードから入力されたものとみなして利用できます。マクロの実行に使用するファイルを「マクロファイル」と呼びます。
注意
マクロ機能はオペレータの入力軽減であり、無人で自動実行させるものではありません。正常に動作しない場合にオペレータが復旧できる範囲で使用して下さい。
たとえば、ホストにLOGONしてファイル転送を自動で行うような使い方は、動作が保証できないため使用しないで下さい。VTAMからLOGON完了メッセージやホスト側アプリケーションからの非同期メッセージがあるときは、使用しないでください。
(a)キーボードを操作し、ホストと交信します。
(b)キー入力した情報は、マクロファイルに記録保存されます。
(c)保存したマクロファイルを必要に応じて編集します。
(d)マクロ入力機能により、自動的にディスプレイエミュレータの操作が行われます。
注意
マクロ機能使用上の注意
マクロファイルの作成時(2)と、マクロの実行時(4)で接続形態やホストや環境が違うと、端末側に送られてくる処理の要求が異なります。必ず同一の環境で使用してください。また、非同期にホストからデータが端末側に送られてくるような環境ではマクロ実行が失敗することがあります。
マクロ実行中に“処理中”や“ロック”が表示したままになる場合があります(マクロ実行の失敗)。その場合は、もう一度マクロ実行キーを押してマクロ実行状態を解除してから手動作で運用を行ってください。
無人の自動運用には、絶対使用しないでください。