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Kシリーズ端末エミュレータ V7.1 L40 使用手引書

8.8.2 入出力モードの設定

「入出力モード」タブではディスプレイエミュレータの入力および表示について設定します。


図8.17 ディスプレイエミュレータの設定(「入出力モード」タブ)


■高輝度フィールド

ディスプレイエミュレータでは、つねに高輝度で表示しているために、通常輝度フィールドでの表示と高輝度フィールドでの表示に違いがありません。

高輝度フィールドを意識して使用される場合には、リバースまたはボールドを選択して使用してください。
ただし、リバースを指定したときには、空白も対象となりますのでご注意ください。

無効

通常表示

リバース

高輝度フィールドの文字をリバースで表示します。

ボールド

高輝度フィールドの文字を太字で表示します。


■ブリンクフィールド

ブリンクフィールドの表示方法を指定します。

ただし、リバースを指定したときには、空白も対象となりますのでご注意ください。

無効

通常表示

リバース

ブリンクフィールドの文字をリバースで表示します。

ボールド

ブリンクフィールドの文字を太字で表示します。

ブリンク

ブリンクフィールドの文字を点滅させて表示します。


■カーソルモード

カーソル形状は、ボックス/アンダライン/Iビームの3種類を用意しています。また、それぞれの形状に対するブリンクの有無も指定できます。


■キー先読み

キー先読み機能をONにすると、キーボードロック中でもキー入力を行うことができ、ロックが解除された時点で先読みされたデータが入力されます。

なお、先読みは最高128文字まで行われます。


■マウス入力モード

ディスプレイエミュレータでは、「編集モード」と「ライトペン」のマウスを用いた2種類の機能をモード切り替えで使用できます。また両方を無効にすることもできます。

ディスプレイエミュレータ起動時のマウス機能のモードを選択してください。

編集モード

カット&ペースト機能などを使用する場合に指定します。

ライトペン

マウスをライトペンの代行として使用する場合に指定します。

不使用

ディスプレイエミュレータでマウスを必要としない場合に指定します。


■フォントサイズ

ディスプレイエミュレータでは、ウィンドウサイズの変化にかかわらず、常に一定の大きさのフォントを使うモードと、ウィンドウサイズの変化に従ってフォントサイズを動的に変更するダイナミックリサイズのモードを使用できます。

フォントの設定に従う

ウィンドウのサイズにかかわらず、常に「フォントの設定」画面で指定したフォントサイズで表示します。

ダイナミックリサイズ

ウィンドウサイズに従って最適なフォントサイズを利用して表示します。

ダイナミックリサイズ(縦横同比)

上の設定と同様に、ウィンドウサイズに従ってフォントサイズを変更しますが、全角文字の縦と横の比率が1:1になるようなフォントサイズで表示します。


■フォント設定

フォント設定画面が表示されます。


図8.18 ディスプレイエミュレータの設定(フォントの設定)


動作オプション

通常は何も入力する必要はありません。

しかし、キーワードを設定することで、きめ細かな動作を変更することができ、問題の回避や操作性の改善が行えます。複数のキーワードを指定する場合は、次のようにカンマで区切って指定してください。

BKSP,MIGIYOP

指定するキーワードの順番は任意です。

(1)右寄せ指定されたフィールドでの「+入力」動作について

右寄せ指定された数字フィールド、または、右寄せ指定されたANKのみフィールドに対する「+入力」動作において、「+入力」により入力データが右に寄せられたことで生じる左側部分の補充データを変更できます。

設定するキーワード

"MIGIYOP" または "migiyop"

動作

[デフォルト動作]
スペースを補充します。

[キーワード設定時動作]
NULLを補充します。

留意事項

  • 「+入力」によりホストに通知する入力データにスペースがある場合、エラーとするアプリケーションがあります。そのような場合、このキーワードを設定することによりエラーを回避することができます。

  • DSCモードで動作する場合は、このキーワード設定は無効です。

  • FMGシリーズではNULLを補充します。


(2)OAK非活性状態のカナ入力モード解除動作について

自由フィールドで半角カタカナを入力するために、OAK非活性状態のローマ字入力からカナ入力モードに手動で変更後、半角カタカナを入力して、その後、別の自由フィールドへカーソルを移動した場合、カナ入力モードは解除されずに継続されます。
この動作をキーワード設定することにより、カナ入力モードを解除するように変更できます。

設定するキーワード

"IMEMODE31A" または "imemode31a"

動作

[デフォルト動作]
OAK非活性状態のカナ入力モードを継続します。

[キーワード設定時動作]
OAK非活性状態のカナ入力モードを解除します。

留意事項

  • 以下の条件の時、キーワードを設定してください。

    • OAK機能を使用している。かつ

    • 自由フィールドで半角カタカナを入力する時、OAK非活性状態のカナ入力モードで半角カタカナを入力する。かつ

    • 別の自由フィールドへのカーソル移動でカナ入力モードを解除させたい場合

  • DSCモードで動作する場合は、このキーワード設定は無効です。

  • FMGシリーズではカナ入力モードを解除します。


(3)「後退キー」動作について

キーワード設定することにより、「後退キー」動作を変更できます。

設定するキーワード

"BKSP" または "bksp"

動作

[デフォルト動作]
通常の「後退キー」動作を行います。(カーソル移動のみを行い、文字削除は行われません。)

[キーワード設定時動作]
通常の「後退キー」によるカーソル移動動作を行い、その位置の文字を削除します。

留意事項

入力不可能な位置に移動した場合、「入力不可能な位置です」のエラーと なり、その位置の文字は削除できません。


(4)挿入モードの解除動作について

キーワード設定することにより、挿入モードをアテンション発生やRESETキーで解除しないように変更できます。

設定するキーワード

"INPNOCLEAR" または "inpnoclear"

動作

[デフォルト動作]
アテンション発生やRESETキー押下で挿入モードを解除します。

[キーワード設定時動作]
アテンション発生やRESETキー押下で挿入モードを解除しません。

留意事項

  • キーワードを設定してもしなくても、挿入キー押下で挿入モードを解除することができます。

  • 右詰め指定されたフィールドにカーソルが移動した場合、挿入モードは解除されます。

  • DSCモードにおいて、挿入モードの状態でキーを入力する場合、カーソル位置以降、入力フィールド内にNULLコードがないと、「フィールドオーバー」のエラーとなります。入力フィールド内にスペースが埋められている場合、表示上は何も入力されていないように見えますが、「フィールドオーバー」のエラーとなりますので注意が必要です。 この場合、挿入モードを解除してから入力を行うか、入力フィールド内の文字を削除してから入力を行ってください。


(5)日本語フィールドに対しての1バイトコード系文字の入力動作について

キーワード設定することにより、日本語フィールドに対してのIMEからディスプレイエミュレータへの、1バイトコード系文字(ANK文字)入力を抑止するように変更できます。

設定するキーワード

"FTCJPN" または "ftcjpn"

動作

[デフォルト動作]
1バイトコード系文字を抑止しません。

[キーワード設定時動作]
1バイトコード系文字を抑止します。

留意事項

DSCモードで動作する場合は、このキーワード設定は無効です。


(6)マウスの右クリックによる処理選択画面の変更について

キーワード設定することにより、マウスの右クリックによる処理選択画面を、フルスクリーンモード切り替え項目を表示しない画面に変更できます。

設定するキーワード

"RMENU2" または "rmenu2"

動作

[デフォルト動作]
フルスクリーンモード切り替え項目を表示します。

[キーワード設定時動作]
フルスクリーンモード切り替え項目を表示しません。