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ETERNUS SF Storage Cruiser 15.0/ AdvancedCopy Manager 15.0 クラスタ適用ガイド

19.1.2 削除作業詳細

以下の手順で、クラスタ環境を削除します。

  1. テープサーバ業務の設定を削除します。

    テープサーバ業務を削除する前に、テープサーバが管理するすべての管理対象サーバ(Storageサーバ)から、テープサーバ業務の設定を削除する必要があります。

    以下に、テープサーバ業務の設定の削除手順を説明します。
    コマンドの詳細は、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド テープサーバオプション編』の「各種コマンド」を参照してください。

    1. テープサーバが管理するすべての管理対象サーバでacmhistdel(履歴情報削除コマンド)を実行して、すべてのテープバックアップ履歴を削除します。

      以下は、コマンド実行例です。

      # /opt/FJSVswstc/bin/acmhistdel -m TAPE -g 1 /dev/dsk/c1t1d0s6
      /dev/dsk/c1t1d0s6 acmhistdel completed
      #
    2. テープサーバが管理するすべての管理対象サーバでacmtpbkpoldel(テープバックアップポリシー削除コマンド)を実行して、業務ボリュームからテープバックアップポリシーを削除します。

      以下は、コマンド実行例です。

      # /opt/FJSVswstc/bin/acmtpbkpoldel /dev/dsk/c1t1d0s6
      /dev/dsk/c1t1d0s6 acmtpbkpoldel completed
      #
    3. テープサーバが管理するすべての管理対象サーバでacmtpmgmtclassdel(テープバックアップ管理クラス削除コマンド)を実行して、すべてのテープバックアップ管理クラスを削除します。

      以下は、コマンド実行例です。

      # /opt/FJSVswstc/bin/acmtpmgmtclassdel ACM_CLASS1
      ACM_CLASS1 acmtpmgmtclassdel completed
      #
  2. 業務を停止します。

    PRIMECLUSTERのRMSメインウィンドウを使用して、削除対象の業務を停止します。

  3. リソースを削除します。

    対象業務に登録されているテープサーバ業務のリソースとTSMのリソースを削除します。

    参照

    リソースの削除方法は、『PRIMECLUSTER 導入運用手引書』を参照してください。

  4. セカンダリノードで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを、セカンダリノードでマウントします。

    運用管理サーバ業務(Storage管理サーバ業務)とテープサーバ業務を兼用している場合は、リポジトリ用共有ディスクもセカンダリノードでマウントしてください。

  5. セカンダリノードでTSMのクラスタ設定を解除します。

    『ETERNUS SF TSM PRIMECLUSTER 適用ガイド』を参照し、セカンダリノード上でPRIMECLUSTER環境削除プロシジャを実行します。

    PRIMECLUSTER環境削除プロシジャの実行は以下のコマンドを使用してください。

    # cd TSM用共有ディスクのマウントポイント/tsm/cluster
    # ./tsmclunset_safe -k Sec -m TSM用共有ディスクのマウントポイント

    注意

    プライマリノードの環境は削除しないでください。

  6. セカンダリノードでテープサーバ業務のクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/tboclunset_lxprm -n 論理ノード名
  7. 削除対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードの情報が表示されます。

    # /opt/swstorage/bin/tboclunset_lxprm -n nodeMGR
    AdvancedCopy Manager Tape Server settings were as follows.
            Cluster system : PRIMECLUSTER
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Function       : Tape Server
    Do you want to continue with un-setting of AdvancedCopy Manager Tape Server cluster? [default:y]

    クラスタ環境解除処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  8. セカンダリノードのクラスタアンセットアップコマンドが終了します。

    クラスタアンセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstm2003 The Tape Server cluster deletion of the secondary node has been completed. Next, delete the cluster environment of the primary node.
    #
  9. セカンダリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    手順4でマウントした共有ディスクを、セカンダリノードでアンマウントします。

  10. プライマリノードで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを、プライマリノードでマウントします。

    運用管理サーバ業務(Storage管理サーバ業務)とテープサーバ業務を兼用している場合は、リポジトリ用共有ディスクもプライマリノードでマウントしてください。

  11. プライマリノードでTSMのクラスタ設定を解除します。

    『ETERNUS SF TSM PRIMECLUSTER 適用ガイド』を参照し、プライマリノード上でPRIMECLUSTER環境削除プロシジャを実行します。

    PRIMECLUSTER環境削除プロシジャの実行は、ETERNUS SF AdvancedCopy Manager テープサーバオプションのDVDをマウントしDVD上の以下コマンドを実行してください。

    # cd CD-ROMマウントポイント/tape-mgr/solaris/pkg/tsm/CLUS
    # ./tsmclunset_safe -k Pri -m TSM用共有ディスクのマウントポイント

    また、『ETERNUS SF TSM PRIMECLUSTER 適用ガイド』を参照し、TSMで使用した共用資源およびプロシジャを削除してください。プロシジャの削除はプライマリノード、セカンダリノードの両方で実施してください。

  12. プライマリノードでテープサーバ業務のクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/tboclunset_lxprm -n 論理ノード名
  13. 削除対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードの情報が表示されます。

    # /opt/swstorage/bin/tboclunset_lxprm -n nodeMGR
    AdvancedCopy Manager Tape Server settings were as follows.
            Cluster system : PRIMECLUSTER
            Node type      : Primary
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Function       : Tape Server
    Do you want to continue with un-setting of AdvancedCopy Manager Tape Server cluster? [default:y]

    クラスタ環境解除処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  14. プライマリノードのクラスタアンセットアップコマンドが終了します。

    クラスタアンセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstm2002 The Tape Server cluster deletion of the primary node has been completed.
    #
  15. プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    手順10でマウントした共有ディスクを、プライマリノードでアンマウントします。

  16. プライマリノードでAdvancedCopy Managerのテープマネージャーをアンインストールします。

    『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用ガイドテープサーバオプション編』の「テープマネージャーのアンインストール」にある「アンインストール」を実施してください。

  17. セカンダリノードでAdvancedCopy Managerのテープマネージャーをアンインストールします。

    『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用ガイドテープサーバオプション編』の「テープマネージャーのアンインストール」にある「アンインストール」を実施してください。

  18. 業務を起動します。

    PRIMECLUSTERのRMSメインウィンドウを使用して、手順2で停止した業務を起動します。

  19. AdvancedCopy Managerで管理しているサーバの情報を変更します。

    stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)を実行して、テープマネージャー機能をアンインストールしたサーバの情報を変更します。

    コマンドの詳細は、対応するOSの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。