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ETERNUS SF Storage Cruiser 15.0/ AdvancedCopy Manager 15.0 クラスタ適用ガイド

17.2.2 削除作業詳細

以下の手順で、クラスタ環境を削除します。

  1. ノードを削除します。

    AdvancedCopy Managerのコマンドを使用してノードを削除します。

  2. 業務を停止します。

    VERITAS Cluster Serverの機能を利用して、削除対象の業務を停止します。

    ユーザーサービスグループの停止方法は、『VERITAS Cluster Server User’s Guide』を参照してください。

    VERITAS Cluster Serverのコマンドによるユーザーサービスグループの停止例は以下のとおりです。本例では、ユーザーサービスグループ名を“STGMGRSRV”、運用系ノード名を“node1”とします。

    # hagrp -offline STGMGRSRV  -sys  node1
  3. リソースを削除します。

    VERITAS Cluster Serverの機能を利用して、対象業務に登録されているAdvancedCopy Managerのリソースを削除します。サービスグループがAdvancedCopy Managerのリソースだけで作成されている場合、サービスグループごと削除します。

    ユーザーサービスグループおよびリソースの削除方法は、『VERITAS Cluster Server User’s Guide』を参照してください。

    VERITAS Cluster Serverのコマンドによるユーザーサービスグループおよびリソースの削除例は以下のとおりです。本例では、ユーザーサービスグループ名を“STGMGRSRV”とします。各リソース名は以下のとおりとします。

    • リソース名(Application):AdvancedCopy_Manager_appl

    • リソース名(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのMountPoint):AdvancedCopy_Manager_mount

    • リソース名(IP):sybase_ip

    VCS定義ファイルを別名で保存します。

    # mv  /etc/VRTSvcs/conf/config/main.cf /etc/VRTSvcs/conf/config/main.cf.bk

    VCSの設定を読込み/書込み可能な状態にします。

    # haconf -makerw

    リソース(Application、MountPoint)を削除します。

    # hares -delete AdvancedCopy_Manager_appl
    # hares -delete AdvancedCopy_Manager_mount

    業務で使用しない場合、リソース(IP)を削除します。

    # hares -delete sybase_ip

    業務を削除する場合、ユーザーサービスグループを削除します。

    # hagrp -delete STGMGRSRV

    VCSの設定を反映し、読取り専用に設定します。

    # haconf -dump -makero

    1:1運用待機、相互待機、n:1運用待機の場合、手順9に進みます。
    カスケード運用の場合、手順4に進みます。

  4. セカンダリノードBで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをセカンダリノードBでマウントします。

    注意

    セカンダリノードBとなるノードが複数台ある場合、手順4~手順8の処理をすべてのセカンダリノードBで実施します。

  5. セカンダリノードBでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにして、セカンダリノードBで次のコマンドを実行します。

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclunset_vcs -n nodeMGR

    コマンドの詳細は、「20.3.2 stgclunset_vcs(Solaris版VERITAS Cluster Server 環境解除コマンド)」を参照してください。

  6. 削除対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードの情報が表示されます。

    # /opt/swstorage/bin/stgclunset_vcs -n nodeMGR
    AdvancedCopy Manager settings were as follows. 
            Cluster system : VERITAS Cluster Server
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Service        : STGMGRSRV
            Function       : Server
            Number         : 3
            MODE           : Normal
    Do you want to continue with un-setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境解除処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

    注意

    Numberには、クラスタアンセットアップコマンドを実施していないノード数が出力されます。セカンダリノードBの場合、必ず3以上になります。

  7. セカンダリノードBのクラスタアンセットアップコマンドが終了します。

    クラスタアンセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8143 セカンダリノードのクラスタ削除は正常に終了しました。引き続き他のセカンダリノードのクラスタ環境を削除してください。
    #

    注意

    セカンダリノードBの場合、完了メッセージはswstf8143になります。

  8. セカンダリノードBで共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをセカンダリノードBでアンマウントします。

    注意

    セカンダリノードBとなるノードが残っている(手順4~手順8を未実施のノードがある)場合、そのノードで手順4から実施してください。すべてのセカンダリノードBで作業(手順4~手順8)が終了した場合、手順9に進んでください。

  9. セカンダリノードAで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをセカンダリノードAでマウントします。

  10. セカンダリノードAでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにして、セカンダリノードAで次のコマンドを実行します。

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclunset_vcs -n nodeMGR

    コマンドの詳細は、「20.3.2 stgclunset_vcs(Solaris版VERITAS Cluster Server 環境解除コマンド)」を参照してください。

  11. 削除対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードの情報が表示されます。

    # /opt/swstorage/bin/stgclunset_vcs -n nodeMGR
    AdvancedCopy Manager settings were as follows. 
            Cluster system : VERITAS Cluster Server
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Service        : STGMGRSRV
            Function       : Server
            Number         : 2
            MODE           : Normal
    Do you want to continue with un-setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境解除処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

    注意

    Numberには、クラスタアンセットアップコマンドを実施していないノード数が出力されます。セカンダリノードの場合、必ず2になります。

  12. セカンダリノードAのクラスタアンセットアップコマンドが終了します。

    クラスタアンセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8103 セカンダリノードのクラスタ削除は正常に終了しました。引き続きプライマリ
    ノードのクラスタ環境を削除してください。
    #
  13. セカンダリノードAで共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでアンマウントします。

  14. プライマリノードで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでマウントします。

  15. プライマリノードでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにして、プライマリノードで次のコマンドを実行します。

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclunset_vcs -n nodeMGR

    コマンドの詳細は、「20.3.2 stgclunset_vcs(Solaris版VERITAS Cluster Server 環境解除コマンド)」を参照してください。

  16. 削除対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードの情報が表示されます。

    # /opt/swstorage/bin/stgclunset_vcs -n nodeMGR
    AdvancedCopy Manager settings were as follows.
            Cluster system : VERITAS Cluster Server
            Node type      : Primary
            Mount point    : /STGMGRMNT
            Node name      : nodeMGR
            Service        : STGMGRSRV
            Function       : Server
            Number         : 1
            MODE           : Normal
    Do you want to continue with un-setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境解除処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

    注意

    Numberには、クラスタアンセットアップコマンドを実施していないノード数が出力されます。プライマリノードの場合、必ず1になります。

  17. プライマリノードのクラスタアンセットアップコマンドを終了します。

    クラスタアンセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8102 プライマリノードのクラスタ削除は正常に終了しました。
    #
  18. プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでアンマウントします。

  19. ポート番号を削除します。

    クラスタセットアップ時に/etc/servicesに設定した、以下のサービスを削除します。サービスは、プライマリノードとセカンダリノードの両ノードで削除してください。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesから削除してください。

    • 業務用通信デーモン:stgxfws_論理ノード名

  20. 業務を起動します。

    VERITAS Cluster Serverの機能を利用して、手順2で停止した業務を起動します。手順3でサービスグループを削除している場合は不要です。

    ユーザーサービスグループの起動方法は、『VERITAS Cluster Server User’s Guide』を参照してください。

    # hagrp -online ユーザーサービスグループ  -sys  システム名

    システム名はユーザーサービスグループを起動したいノード名です。