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ETERNUS SF Storage Cruiser 15.0/ AdvancedCopy Manager 15.0 クラスタ適用ガイド

13.4 TSMクラスタセットアップ情報ファイルの準備

TSMサーバ業務では、カスタマイズ時に、TSMサーバに特有なTSM DBとTSM LOGのサイズおよびサーバー・オプション・ファイル(dsmserv.opt)のパラメーターをTSMクラスタセットアップ情報ファイル(/opt/tivoli/tsm/CLUS/tsmclsetup.ini)に設定しておく必要があります。以下の各項目の内容を理解したうえで、設定するクラスタサービス(userApplication)ごとに準備・確認しておきます。

TSMクラスタセットアップ情報ファイル(/opt/tivoli/tsm/CLUS/tsmclsetup.ini)は、iniファイル形式で情報を記録します。記録する情報は以下のとおりです。
なお、各キーに対応した値に関する詳しい情報は、TSMマニュアルの『ETERNUS SF TSM PRIMECLUSTER 適用ガイド』を参照してください。

表13.5 TSMクラスタセットアップ情報ファイルに記録される情報

セクション名

キー名

設定値

意味

TSMサーバ名(service1)

DBsize

数値

TSM DBのサイズ(MB)を指定してください。

RLOGsize

数値

TSM LOGのサイズ(MB)を指定してください。

TCPPort

数値

TCP/IPのポート番号を指定します。デフォルトは1500。

SHMPort

数値

シェアード・メモリのポート番号を指定します。デフォルトは1510。

TCPNODELAY

Yes

TCP送信遅延に関する指定。
yesの指定により、MTUサイズに達する前にデータ・パケットをネットワークに送り出します。

No

TCP送信遅延に関する指定

BUFPoolsize

数値

TSM DBへの入出力のために使用されるバッファーのサイズ(KB)を指定します。デフォルトは2048KBです。

LOGPoolsize

数値

TSM LOGへの書出しに使用するバッファーのサイズ(KB)を指定します。

TXNGroupmax

数値

TSM DBにコミットをとるタイミングを、TSMクライアントからサーバに送信したファイル数で指定します。推奨値は256です。

VOLUMEHistory

パス名

順次ボリューム情報のコピーを保管するファイルを指定(TSM DBリカバリー時に必要)

DEVCONFig

パス名

デバイス構成情報のコピーを保管するファイルを指定(TSM DBリカバリー時に必要)

ファイル記述例

[service1]
DBsize=101
RLOGsize=33
TCPPort=1501
SHMPort=1510
TCPNODELAY=yes
BUFPoolsize=32768
LOGPoolsize=2048
TXNGroupmax=256
VOLUMEHistory=/var/tmp/volhist.out
DEVCONFig=/var/tmp/devconfig.out