スケーラブル運用の業務ボリュームをAdvancedCopy Managerでバックアップ、レプリケーションするための運用形態について説明します。
図2.7 スケーラブル運用の業務との複合運用
AdvancedCopy Managerはスケーラブル運用に対応していないため、スケーラブル運用のクラスタ業務へAdvancedCopy Managerのリソースを追加した運用はできません。
スケーラブル運用の業務の業務ボリュームに対して、AdvancedCopy Managerでバックアップやレプリケーションを運用する場合、新たに管理対象サーバ業務(Storageサーバ業務)のクラスタ業務を構築し対応します(運用管理サーバ業務(Storage管理サーバ業務)でも可能)。スケーラブル運用の業務が3ノード以上の場合、管理対象サーバ業務はカスケードのクラスタ業務になります。スケーラブル運用の業務が2ノードの場合、管理対象サーバ業務は相互待機のクラスタ業務になります。
スケーラブル運用の業務の業務ボリュームに対して、AdvancedCopy Managerのバックアップやレプリケーションは、管理対象サーバ業務を経由しての運用となります。
上図は、スケーラブル運用(3ノード)のクラスタ業務と、スケーラブル運用の業務ボリュームのバックアップ運用を実施するための管理対象サーバ業務のクラスタ業務との複合運用の形態を示しています。業務Aの業務ボリュームのバックアップは、管理対象サーバ業務を経由して運用します。業務Aの業務ボリュームについてのバックアップなどの管理情報は、管理対象サーバ業務の情報として管理します。
注意
スケーラブル運用の業務との複合運用の注意事項は、各OSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「クラスタ運用時の注意事項」を参照してください。