ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF Express 15.0 運用ガイド

A.3.1 作業の流れ

図A.5 ECの流れ

表A.1 ECのセッション操作とExpressで使用するコマンドとの関係

セッション操作

Expressで使用するコマンド

開始

acec start

一時中断

acec suspend

再開

acec resume

反転

acec reverse

停止

acec cancel

開始

ECのセッションを開始します。コピー元のパラメーターで指定したデータを、すべてコピーします。

参照

Destination Access Permission機能の詳細は、『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「EC/RECにおけるDestination Access Permission機能の利用」を参照してください。

一時中断

ECのセッションを一時中断します。コピー先ボリュームに対して読み書きが可能です。
ECのセッションが等価性維持状態のときだけ、一時中断できます。

停止状態とは異なり、コピー元ボリュームとコピー先ボリュームの変更が記録され続けます。

再開

一時中断状態のECのセッションを再開します。一時中断中にあったコピー元ボリュームのすべての変更をコピー先ボリュームに反映し、等価状態にします。

セッションを再開することで、等価状態にするために差分コピーをします。差分コピーは全面コピーよりもコピーする量が少ないため、セッションの開始よりもコピーにかかる時間を短縮できます。

しかし、ECのセッションが一時中断状態のときにコピー先ボリュームのデータだけ変更すると、セッションを再開することで、コピー先ボリュームで変更したデータはすべて失われます。

コンカレントサスペンド

複数のEC/RECセッションを同時にサスペンドする、ETERNUS ディスクアレイの機能です。

この機能によって、複数のボリュームで構成されたデータベースなどが、整合性のとれた状態で容易にコピーできます。

反転

ECのセッションのコピー方向を反転します。
ECのセッションが一時中断状態のときだけ実行できます。

停止

ECのセッションを停止します。

以下のどれかの場合にECのセッションを停止するときは、ミラーリングが不完全な状態です。ECのセッション停止後に、コピー先ボリュームを使用できません。

以下のどれかの場合にECのセッションを停止するときは、ミラーリングが完了しています。ECのセッション停止後に、コピー先ボリュームを使用できます。