ここでは、Disaster Recoveryの通常運用で実施する作業について説明します。
L-Platformの配備など
運用サイトでL-Platformの配備などリソース構成情報が更新される操作を行った場合、以降に説明するDisaster Recoveryの切替えを行うための情報採取を行ってください。
運用サイトの各種情報のエクスポート
運用サイトに障害が発生した場合に備え、バックアップサイトに復元するシステム環境が構築できた場合、以下に説明する各種情報をエクスポートします。
L-Platformテンプレート
L-Platform構成情報
各種リソース情報
課金情報
メータリングログ
以下のように運用することをお勧めします。
管理対象サーバの構成を変更したときにエクスポートし、最新のシステム情報を維持する
定期的にエクスポートし、最新化する
各種情報のエクスポート手順は以下のとおりです。
リソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)をエクスポートします。
リソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)のエクスポートは、rcxadm config exportコマンドを実行します。
rcxadm config exportコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.11 rcxadm config」を参照してください。
L-PlatformテンプレートおよびL-Platform構成情報をエクスポートします。
L-PlatformテンプレートおよびL-Platform構成情報のエクスポートは、cfmg_exportconfigコマンドを実行します。
cfmg_exportconfigコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「5.9 cfmg_exportconfig(構成情報のエクスポート)」を参照してください。
課金情報をエクスポートします。
課金情報のエクスポートは、商品マスタメンテナンスコマンドのエクスポート機能(productmaintain export)を実行します。
商品マスタメンテナンスコマンドについては、「リファレンスガイド CE」の「3.4 productmaintain(商品マスタメンテナンス)」を参照してください。
メータリングログを出力します。
メータリングログの出力は、ctchg_getmeterlogコマンドを実行します。
メータリングログの出力については、「リファレンスガイド CE」の「3.1 ctchg_getmeterlog(メータリングログの出力)」を参照してください。
ディレクトリサービス情報の退避
ディレクトリサービスの情報を退避します。
注意
各種情報のエクスポートは、L-Platformの配備、返却、構成変更などの、各種情報が変更される操作と同時に実行しないように運用してください。
ファイアーウォールのコンフィグをバックアップ
ネットワーク機器の自動設定機能を使用してファイアーウォールの自動設定をしている場合、ネットワーク機器のコンフィグバックアップコマンドや管理ソフトウェアのコンフィグバックアップ機能を利用し、以下のように運用することをお勧めします。
ファイアーウォールの自動設定を行ったあとにコンフィグをバックアップし、最新コンフィグを採取する。
定期的にファイアーウォールのコンフィグをバックアップする。
なお、定期的にファイアーウォールのコンフィグをバックアップする場合、リソース構成情報・ユーザー定義情報(XMLファイル)を採取した直後に採取し、バックアップするタイミングを合わせてください。
サンプルスクリプトの実行情報ファイルのバックアップ
ネットワーク機器の自動設定機能を使用してファイアーウォールの自動設定をサンプルスクリプトのルールセットで行っている場合、スクリプト実行に必要な情報を格納したファイルが自動的に以下のバックアップ先フォルダーへ退避されます。
インストールフォルダー\SVROR\Manager\var\lserver_repair\ruleset_backup
運用サイトの各種情報のエクスポート後に、上記フォルダー配下の情報をバックアップしてください。
なお、上記フォルダーは、以下のチューニングパラメーターファイルに設定するパラメーターで変更されている場合があります。
バックアップ先フォルダーを変更したい場合は、以下のチューニングパラメーターファイルにパラメーターを設定してください。
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data\manager_backup.rcxprop
ruleset_backup_dir=サンプルスクリプトの実行情報ファイル格納先フォルダー |
ストレージのレプリケーション情報の取得
ストレージ装置のレプリケーションで運用サイトとバックアップサイトで対応するLUNを確認します。
このLUNの対応関係を記載するレプリケーション定義ファイルを作成します。ETERNUSのダイナミックLUNミラーリングを使用する場合、L-Platformの配備でレプリケーションを行うLUNが追加されるので、rcxrepdefコマンドでレプリケーション定義ファイルを作成します。このファイルを指定して、対応関係表からインポートの際にバックアップサイトの資源にLUNをマッピングするためのファイルを作成します。
このファイルの作成には、rcxstorageコマンドの-recoveryオプションと-modeオプションを指定して実行します。-modeオプションにはprepareを指定してください。
レプリケーション定義ファイルについては、「14.1.3 ストレージ筺体の高可用性」の「レプリケーション定義ファイル」を参照してください。
rcxrepdefコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.14 rcxrepdef」を参照してください。
rcxstorageコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.13 rcxstorage」を参照してください。