ここでは、課金の概要を説明します。
本機能は、テナントが使用したL-Platformに応じた使用料金を請求するための基盤を提供します。
課金には、以下の機能があります。
L-Platformテンプレートの課金情報の追加、変更、および削除を行います。課金情報に基づいて、L-Platform管理画面などにL-Platformテンプレートの概算料金を表示することができます。また、課金情報は、課金計算を行う際に取得します。
なお、L-Platformテンプレートの課金情報を格納するデータベースを商品マスタと呼びます。
注意
L-Platformテンプレートの概算料金は、概算料金の表示機能の設定が有効になっている場合に表示されます。概算料金の表示機能の設定については、「6.7.1 概算料金の表示機能の設定」を参照してください。
仮想システム、仮想サーバ、拡張ディスク、およびソフトウェアの配備・解約・変更、仮想サーバの起動・停止についてのログを出力します。
課金計算を行う際は、課金情報とメータリングログに基づいて算出してください。
運用イメージ
以下に、課金の運用イメージを示します。
1. インフラ管理者がRORコンソールのL-Platformテンプレート管理画面を利用して、L-Platformテンプレート情報を登録します。
2. インフラ管理者が商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を利用して課金情報を登録します。
課金情報の運用方法については、「12.3 課金情報の運用」を参照してください。
3. 申請者がL-Platform管理画面で表示されるL-Platformテンプレートの概算料金を参照し、L-Platformの利用申請を行います。
4. 承認者がRORコンソールの申請一覧で表示されるL-Platformテンプレートの概算料金を参照して、L-Platformの利用申請の承認または否決を行います。
5. 課金管理者が商品マスタメンテナンスコマンドの出力機能を利用して課金情報ファイルを取得します。
6. 課金管理者がメータリングログ出力コマンドを利用してメータリングログファイルを取得します。
7. 課金管理者があらかじめ用意された課金計算ツールを利用して、課金情報ファイルとメータリングログファイルに基づいて定期的に請求書を作成し、テナントに送付します。
課金計算の方法については、「12.5 課金計算」を参照してください。
ポイント
課金計算ツールについて
課金計算ツールとは、課金情報ファイルとメータリングログファイルに基づいてテナントごとの課金金額を算出するツールです。仮想サーバ停止中はCPUおよびメモリについては課金しないなど、課金の考え方に合わせてカスタマイズしてください。課金計算ツールは、インフラ管理者または課金管理者が用意する必要があります。