ここでは、RHEL-KVM利用時の注意点について説明します。
VM種別の表示
RORコンソールでは、RHEL-KVMのVMホスト、およびVMゲストのVM種別は"RHEL-KVM"と表示されます。
スナップショット
RHEL-KVMを利用する場合、スナップショットは利用できません。
ゲストOSのパーソナライズ
RHEL-KVMを利用する場合、ゲストOSのパーソナライズは、Linuxだけが利用できます。
ディスクの削減、およびL-Serverの削除
仮想L-Server用のディスクリソースは、ディスクの削減、およびL-Serverの削除でディスク内のデータは削除されないため、ディスク内のデータを削除することをお勧めします。
ディスク内のデータを削除する方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「7.5 ストレージリソース」の注意事項を参照してください。
ホストOSのスワップ領域の設定
ホストOSのスワップ領域の設定の目安は、VMホストの搭載メモリ量の2倍です。
ホストOSのスワップ領域の確保が不十分な場合、仮想L-Serverの起動に失敗する可能性があります。
スワップ領域の確保が難しい場合、ゲストOSのカーネルパラメーター(/proc/sys/vm/overcommit_memory)を設定することで、仮想L-Serverのメモリ領域不足による起動失敗を回避できます。
詳細は、「Red Hat Enterprise Linux 6 Virtualization Administration Guide」の以下を参照してください。
Chapter 6. Overcommitting with KVM
URL:http://docs.redhat.com/docs/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Virtualization_Administration_Guide/index.html (2012年2月時点) |
L-Serverのライブマイグーションのための設定
本製品のRHEL-KVM環境では、仮想L-ServerのライブマイグレーションでSSHを使用します。
マネージャーでL-Serverをライブマイグレーションするためには、以下の設定が必要です。
/etc/hostsの設定
SSHを使用する場合の設定
「Red Hat Enterprise Linux 6 Virtualization Administration Guide」の以下を参照し、設定してください。
Chapter 4. KVM live migration
Chapter 5. Remote management of guests
URL:http://docs.redhat.com/docs/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Virtualization_Administration_Guide/index.html (2012年2月時点) |
注意
KVMのvirsh migrateコマンドを使用してライブマイグレーションを行う場合、--undefinesourceと--persistentオプションの2つを指定してください。
2つのオプションを指定せずに実行した場合、移動先および移動元VMホスト上で同一VMゲストが存在する状態になる可能性があります。この状態で本製品からVMゲストの電源をオンにできません。同じVMゲストが複数のVMホスト上に存在した状態でVMゲストの二重起動を防ぐためです。
電源をオンにする場合、virshコマンドを使用し、同一VMゲストが複数存在しないようにしてください。
virshコマンドは、以下のRedHatのマニュアルのコマンドリファレンスを参照してください。
15.1. virsh command quick reference
URL: http://docs.redhat.com/docs/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Virtualization_Administration_Guide/index.html (2012年2月時点) |