ここでは、物理L-Serverを作成する場合の注意点について説明します。
前提条件
物理L-Serverを作成する場合、VIOMまたはHBA address renameを利用したI/O仮想化が必要です。
VIOMとHBA address renameの利用は、物理L-Serverを構築する管理対象サーバのハードウェアによって異なります。
ブレードサーバ
VIOMを利用します。
ラックマウント型サーバ
HBA address renameを利用します。
また、物理サーバの構成情報(CPUコア総数、CPU周波数、メモリ容量など)を定義ファイルに記述する必要があります。
詳細は、「6.1 定義ファイルの作成」を参照してください。
L-Serverの削除
L-Serverを削除する場合、ESCに登録しているETERNUSストレージのETERNUSmgrからログアウトしてください。
NetAppストレージをクラスタで運用し、何らかの異常により片系稼動で運用されている場合、NetAppストレージの異常を復旧させてクラスタ運用に戻してから操作してください。
ディスクリソースが事前に作成されたLUNと、iSCSIブートのLUNの場合、L-Serverに割り当てられているディスクリソースは、L-Serverの削除でディスク内のデータは削除されないため、ディスク内のデータを削除することをお勧めします。
ディスク内のデータを削除する方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「7.5 ストレージリソース」の注意事項を参照してください。
L-Serverのスナップショット
L-Serverのスナップショットは利用できません。
L-Serverのサーバ間の移動(マイグレーション)
L-Serverのサーバ間の移動(マイグレーション)は利用できません。
L-ServerのOSへのネットワーク設定
本製品は、サーバのNIC冗長化やタグVLANなどのOSの設定は行いません。また、Red Hat Enterprise Linuxのイメージを指定する場合、IPアドレスの自動設定を行いません。
L-Server作成後のOS起動時に、これらのネットワーク設定を行うようスクリプトを事前に設定した状態で採取したイメージを使用して、L-Server作成後に自動的に設定されるようにしてください。
詳細は「D.7.4 L-Serverのネットワーク冗長化とVLAN設定」を参照してください。