ページの先頭行へ戻る
ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.0.0 導入ガイド

1.2 機能概要

ここでは、本製品の利用者の役割と各利用者が利用できる機能について説明します。

本製品の利用者の役割と各利用者が利用できる機能は、以下のとおりです。

図1.1 本製品の利用者の役割と各利用者が利用できる機能

本製品の利用者と利用できる機能については、「運用ガイド CE」の「B.2 ロールと可能な操作」を参照してください。

本製品の主な利用者が利用できる機能は、以下のとおりです。

表1.1 利用できる機能

主な機能

説明

対象者

L-Platformの利用

目的に合ったL-Platformを必要に応じて利用できます。

テナント利用者

L-Platformの標準化

(L-Platformテンプレート)

複数階層のシステム構成およびOSの論理構成のひな型を作成できます。

テナント管理者

テナントによる複数部門でのICTリソースの安全な利用

複数部門によるICTリソースの共通利用とセキュリティの確保を実現できます。

テナント管理者

ICTリソースの有効活用

ICTリソースをまとめて管理(リソースプール)できます。利用量の変化に応じて、ICTリソースを有効に活用できます。

インフラ管理者

ICTリソースの見える化

ICTリソースの利用状況をダッシュボードで簡単に把握できます。ダッシュボード上でリソースプールの空き状況を監視できます。

インフラ管理者


インフラ管理者

本製品では、プライベートクラウド内のICTリソース(サーバ、ストレージ、ネットワーク)の論理的な仕様(CPU数、メモリ容量、ディスク容量、NIC数など)を定義した論理サーバ(Logical Server:以降、L-Server)を導入します。
L-Serverを階層化したシステムをL-Platformと呼びます。

インフラ管理者は、プライベートクラウド内のICTリソース(サーバ、ストレージ、ネットワーク)およびL-Platform上で稼動するOSの管理を行います。
本製品を使用して、ICTリソースをプール化して一元管理し、負荷状態の把握と必要に応じたICTリソースの追加、入替えおよびメンテナンスを行います。

インフラ管理者は、一連の操作をRORコンソールから行います。
RORコンソールとは、ICTリソース管理するためのコンソールです。

RORコンソールには、以下の機能があります。

システム運用管理者

システム全体の運用を管理します。OSの管理者権限が必要です。

通常は、インフラ管理者とシステム運用管理者を兼任します。


テナント管理者

テナント利用者の用途に応じて、事前に定義したL-Platform環境のひな型(L-Platformテンプレート)を用意し、テナント利用者に公開します。
申請プロセスに沿って、テナント利用者からの申請を受理し、申請内容を審査することもあります。

テナント管理者は、テナント利用者の利用状況の確認や運用状況の監視ができます。
テナント利用者の状況確認や監視は、RORコンソールから行います。

テナント利用者

L-Platformの利用申請を行い、申請に基づいて構成されたL-Platformを利用できます。
申請する際、テナント管理部門の責任者の承認が必要な場合、申請プロセスに沿って責任者へ承認を依頼します。
L-Platformは、RORコンソールから利用します。