アプリケーション連携実行基盤の業務処理実行アプリケーションを動作させるためのワークユニットが使用するJava実行環境のヒープサイズは、Interstage管理コンソールの以下の項目で指定することができます。
[Interstage Application Server] > [システム] > [ワークユニット] > “IJServer名” > [環境設定] > [ワークユニット設定] > [JavaVMオプション]
指定するJava実行環境のヒープサイズの算出式(単位はメガバイト)を以下に示します。
JavaVMが使用するメモリ量の初期値(JavaVMオプションの-Xmsで指定する値)
指定するヒープサイズ=同時処理数(最大)×(フロー定義サイズ(注1)+メッセージ長の平均長(注2)+Message-driven Beanで使用するヒープサイズ(注3)) |
注1)フロー定義サイズは、以下の算出式(単位はメガバイト)で見積もってください。
フロー定義サイズ=1フロー定義あたりの平均アクティビティ数×0.06×IJServerを通過するフロー定義数 |
注2)メッセージ長については、“1.1.1.1 メッセージ長の見積り式”を参照してください。その際、単位は“メガバイト”で計算してください。
注3)Message-driven Beanで使用するヒープサイズは、以下の算出式(単位はメガバイト)で見積もってください。
Message-driven Beanで使用するヒープサイズ=17.4+(0.1×フロー定義数×1.2) |
注意
メモリ量(初期値)の省略値は、16メガバイト(JDK/JRE5.0)となります。
JavaVMが使用するメモリ量の最大値(JavaVMオプションの-Xmxで指定する値)
JavaVMが使用する最大メモリ量は以下の要因により異なります。
業務処理実行アプリケーションがnewするクラス型
業務処理実行アプリケーションがnewするインスタンスの個数
GCの動作状況
EJBアプリケーションの各種定義
最大メッセージ長
メッセージ長については、“1.1.1.1 メッセージ長の見積り式”を参照してください。
1フロー定義あたりに定義した最大アクティビティ数
以下に、見積もりの実測例を示します。
EJBアプリケーションを、本番運用のピーク時と同一条件で動作させます。
JavaVMが使用するメモリ量(最大値)が不足すると、IJServer21033またはEJB1033のメッセージが出力されるので、メモリ量(最大値)が最適な値となるよう調整してください。
このようにして求めたメモリ量(最大値)を、そのまま本番運用時のメモリ量(最大値)として利用します。
注意
メモリ量(最大値)の省略値は、512メガバイト(JDK/JRE5.0)となります。