データベースシステムにOracle databaseを利用する場合、Oracle databaseの環境設定ファイルを用意する必要があります。また、環境設定ファイルに指定するパラメタにはボトルネックが発生しないよう利用者の環境にあわせて適切な値を設定する必要があります。
以下に、チューニングに関する主なパラメタについて説明します。詳細については、Oracle databaseのマニュアルを参照してください。
■同時接続要求数の設定
設定箇所:listener.ora→QUEUESIZE=整数値
サーバへの同時接続要求数が必要な場合、QUEUESIZEパラメタを設定(Solaris Default:5)します。ただし、ndd /dev/tcp tcp_conn_req_max_qで取得できた値以下である必要があります。
サーバへの同時接続要求数が必要な場合、QUEUESIZEパラメタを設定します。ただし、ndd /dev/tcp tcp_conn_req_max_qで取得できた値以下である必要があります。
サーバへの同時接続要求数が必要な場合、QUEUESIZEパラメタを設定します。同時接続要求数の上限値はシステムに依存します。
■マルチスレッド接続
設定箇所:sqlnet.ora→USE_DEDICATED_SERVER=on|off 初期化パラメタ→DISPATCHERS
クライアントがマルチスレッド接続を要求するようになります。ただし、本記述を有効とするためには、初期化パラメタ内のDISPATCHERS項目の設定が必要となります。以下にDISPATCHERS項目の設定例を示します。
【初期化パラメタ設定例】
dispatchers=(PROTOCOL=TCP)(DISPATCHERS=10)(CONNECTIONS=200) shared_servers=5 local_listener=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=Server-Name)(PORT=1521)) |
DISPATCHERSパラメタはクライアントからの接続要求を受け付けるディスパッチャプロセスです。
本例では、以下の設定となります。
TCP/IPを使用
10個のディスパッチャプロセスを起動
各ディスパッチャプロセスがクライアントからの接続要求を受け付ける数を200
■接続プーリング数設定(マルチスレッド接続時)
設定箇所: 初期化パラメタ→DISPATCHERS=POOL属性
マルチスレッド接続の場合に限り、接続プーリング数が設定できます。
以下に例を示します。
【初期化パラメタ設定例】
dispatchers=(PROTOCOL=TCP)(DISPATCHERS=1)(POOL=on)(CONNECTIONS=100)(SESSIONS=400) |
本例では、以下の設定となります。
TCP/IPを使用
1個のディスパッチャプロセスを起動
接続プーリング機能ON
接続数100
セッション数400
これによりプロトコルあたりの構成が1ディスパッチャに削減可能です。
■接続可能な端末制限
設定箇所: sqlnet.ora → TCP.VALIDNODE_CHECKING=yes|no TCP.INVITED_NODES=接続許可ホスト名|IPアドレス TCP.EXCLUDED_NODES=接続拒否ホスト名|IPアドレス
TCP.INVITED_NODESにカンマ区切りでホスト名またはIPアドレスを指定することにより、データベースに接続可能な端末を限定します。
TCP.EXCLUDED_NODESにカンマ区切りでホスト名またはIPアドレスを指定することにより、データベースに接続を拒否する端末を指定します。
上記は、TCP.VALIDNODE_CHECKINGに“yes”が指定されている場合のみ有効です。